グルメ
広島のご当地グルメ完全ガイド|広島県で出会う絶品の味
広島の食は、瀬戸内海の穏やかな海と、戦後の復興の歴史の両方を映しています。鉄板で重ねて焼くお好み焼き、冬のかきの土手鍋、宮島口の駅弁から広まったあなご飯、日本三大漬菜のひとつ広島菜漬けなどです。この記事では、農林水産省の郷土料理データベースをもとに、広島で味わいたい名物とその背景を紹介します。個別の店の料金や営業時間は変わることがあるため、訪問前に各店の案内で確認してください。
広島のお好み焼き:重ねて焼くソウルフード
広島のお好み焼きは、小麦粉の生地を薄くのばし、キャベツや豚肉、焼きそばなどを山盛りにして、薄く焼いた卵などを重ねて蒸し焼きにしたものです。農林水産省によると、発祥は戦前に食べられていた「一銭洋食」とされ、戦後に空腹をしのぐ食べ物として形を変えていきました。当時の広島には鉄を扱う工場が多く、鉄板が比較的手に入りやすかったことも店が増えた理由と考えられています。昭和30年代には住宅の一部を改装した店が増え、麺や豚肉を加える形が広がり、昭和50年代に広島カープが優勝したころからガイドブックなどで全国に知られるようになりました。人口10万人あたりのお好み焼き店の数は広島県が全国一位とされています(出典: 農林水産省「うちの郷土料理」お好み焼き)。
県内には地域ごとのバリエーションもあります。呉市の「呉焼き」は細うどんを使って生地を二つ折りにし、府中市の「備後府中焼き」はひき肉を使うなど、それぞれの土地の事情が味に表れています。鉄板の前に座ったら、ヘラで直接食べるのが地元流です。
かきの土手鍋:冬の広島を代表する鍋
広島県はかきの生産量が全国1位です。農林水産省によると、広島のかき養殖は1500〜1600年代に始まったと考えられ、波が静かで潮の流れが適度な湾に河川が注ぎ、中国山地から栄養が流れ込むことなど、かきの生育に良い条件がそろっています(出典: 農林水産省「うちの郷土料理」かきの土手鍋)。
そのかきを使った冬の郷土料理が「かきの土手鍋」です。白みそと赤みそなどを混ぜたものを土鍋のふちに土手のように塗り、豆腐や野菜、かきを煮ながら、味噌を少しずつ崩して好みの味に調節して食べます。かきが旬を迎える1月から2月を中心に、飲食店や家庭で楽しまれている冬の味です。名前の由来には、鍋のふちに味噌を土手のように塗るから、考案した人の名前から、江戸時代に広島のかきを大阪へ運んだ「かき船」が川の土手で鍋を食べさせたから、という3つの説があります。
あなご飯:宮島口の駅弁から宮島名物へ
あなごのかば焼きをそぎ切りにし、だしで炊いたご飯に敷き詰めたのが「あなご飯」です。廿日市市の大野瀬戸周辺は潮の流れが速く、この地域のあなごは脂がのって風味がよく「瀬戸のあなご」と呼ばれます。農林水産省の紹介では、明治34年に宮島への玄関口である宮島口駅の近くで駅弁として売り出されたのが始まりで、昭和30年代には観光バスの「バス弁」としても有名になりました。あなごは7月から8月、または脂ののる11月がおいしいとされています(出典: 農林水産省「うちの郷土料理」あなご飯)。
広島菜漬け:日本三大漬菜のひとつ
広島菜は、繊維が少なくやわらかい白菜の仲間で、浅漬けにすると歯切れがよく、ほんのり辛い風味が好まれます。長野県の野沢菜、九州の高菜とともに「日本三大漬菜」と呼ばれ、広島市安佐南区の川内地区が古くからの産地です。おにぎりを広島菜漬けで巻いた「広島菜むすび」は、弁当にも入る身近な味です(出典: 農林水産省「うちの郷土料理」広島菜むすび)。
広島で名物を楽しむコツ
- お好み焼きは、市内と呉・府中など各地の焼き方を比べる
- 冬はかきの土手鍋、殻焼き、かきフライなどかき料理を狙う
- 宮島を訪れるならあなご飯を合わせて計画する
広島の旬の食材は、広島の旬カレンダーで紹介しています。
この記事のエリアでグルメを探す
RELATED COLUMNS
関連するコラム





