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高松のスイーツ巡り|香川県で味わう至福の甘味
高松を訪れたなら、うどんや骨付鳥だけで帰るのはもったいない。香川県には、長い歴史と豊かな食文化が育んだ個性的なスイーツが数多く存在します。和三盆という世界でも稀な上質な砂糖の産地として知られ、おいりをはじめとする伝統菓子の文化が今も息づくこの街は、甘いものを愛する旅人にとっても宝の地です。瀬戸内式気候の恵みを受けた柑橘類や地元食材を活かした現代的なパティスリーも急増しており、和洋問わずスイーツの選択肢が広がっています。高松駅周辺から商店街、郊外の工房まで、目的地を変えながらスイーツを巡る旅は、一日では到底足りないほどの充実感をもたらしてくれるでしょう。
おいり — 香川が誇る伝統の縁起菓子
香川県西部、観音寺・三豊エリアを発祥とする「おいり」は、淡いパステルカラーが美しいふんわり軽い揚げ米菓子です。直径約1センチほどの小さな球形で、口に入れた瞬間にさっと溶ける独特の食感が魅力。もともとは花嫁が嫁ぎ先に持参する縁起物として作られた伝統菓子で、その可憐な見た目から近年はSNSでも広く話題を集めています。
高松市内では丸亀町グリーン周辺の和菓子店や老舗菓子舗でおいりを購入できます。バニラソフトクリームにおいりをトッピングした「おいりソフト」は一個350円〜450円で、甘さ控えめのソフトクリームにカリッとした食感のおいりが絶妙にマッチします。箱入りのお土産用は800円〜1,500円が相場で、見た目の華やかさからギフトとしても非常に人気があります。種類によっては定番の白・ピンク・黄のほかに抹茶やラムネ風味など、季節限定のカラーが登場することもあり、コレクター心をくすぐられます。地元の人々がこのお菓子に抱く愛着は深く、祭りや婚礼の席には必ずといっていいほど顔を出す存在です。
和三盆 — 世界に誇る讃岐の砂糖文化
香川県と徳島県にまたがる地域だけで生産される「和三盆」は、江戸時代から続く幻の砂糖です。上白糖とは全く異なる、きめ細かな粒子と口の中でほどける上品な甘みが特徴で、茶道の世界では最高級の干菓子素材として珍重されてきました。その歴史は200年以上に及び、今も少数の農家と製造業者によって手間のかかる伝統製法が守られています。竹糖(ちくとう)と呼ばれる希少なサトウキビから搾った汁を、何度も練り上げる「研ぎ」の工程を経て生まれる淡黄色の砂糖は、まさに職人技の結晶です。
高松市内には和三盆を使った菓子を専門に扱う店が複数あり、季節の型押し干菓子(一箱1,200円〜2,500円)は見た目も美しく観光土産として断トツの人気を誇ります。桜・紅葉・波といった日本の四季や文様を表したデザインが施されており、アートとしても鑑賞に値する一品です。また、和三盆を使ったプリンやパンナコッタを提供するカフェも増えており、一杯580円〜800円で上質な甘さを体験できます。コーヒーや抹茶との相性も抜群で、ひと口食べれば他の砂糖では出せない品のある余韻が長く続きます。香川を訪れたなら、ぜひ和三盆の奥深い世界に触れてみてください。
瀬戸内素材が輝く創作スイーツ
瀬戸内海に面した香川県は、温暖な気候のもとレモン・ゆず・すだちなど豊富な柑橘類が育つ産地でもあります。こうした地元素材を積極的に取り入れた創作スイーツが、高松の菓子シーンに新しい風を吹き込んでいます。
特に人気なのが、瀬戸内レモンを使ったタルトやレモンケーキです。爽やかな酸味と甘みのバランスが絶妙で、さっぱりとした後味が香川の気候風土そのものを感じさせます。一個380円〜600円というリーズナブルな価格帯も魅力です。また、小豆島産オリーブを使ったオリーブオイルケーキも注目の一品。オリーブの香りが生地にしっとりと染み込んだ独特の口当たりは、香川らしさを存分に表現しています。一個450円〜680円が相場で、高松市内のカフェや土産店でも入手しやすくなっています。
さらに高松らしいのが、名物うどんをスイーツに昇華させた遊び心あふれるメニューです。もちもちした食感のうどん麺をソフトクリームやパフェに組み合わせた「うどんスイーツ」は、インパクト抜群のビジュアルとともに確かな美味しさで観光客の心を掴んでいます。讃岐うどんの文化がスイーツの世界にまで広がっている点に、香川ならではの食へのこだわりを感じることができます。
地元パティスリーで味わう洋菓子の世界
近年の高松では個性豊かなパティスリーが次々と開業し、フランス菓子の技術と香川の食材を組み合わせた独創的なスイーツが楽しめます。丸亀町・帯屋町の商店街周辺から高松市内の住宅街まで、センスあふれる小さな洋菓子店が点在しています。
一流の製菓学校を卒業し、フランスや東京で修業を積んだシェフが地元に戻って開いた店では、旬の素材を生かしたショートケーキやムース系スイーツが一個500円〜900円でいただけます。香川産いちごを使ったフレジエや、和三盆を加えたクレームブリュレなど、地産地消を意識したメニューが季節ごとに変わる楽しみもあります。こうした店の多くは生産者との強いつながりを持っており、素材の背景を知りながら食べると、また格別の味わいがあります。
焼き菓子の詰め合わせ(1,500円〜3,000円)はお土産としても最適で、地元の人が大切な人へのギフトに選ぶ定番です。フィナンシェ・マドレーヌ・クッキーなどが香川産の素材で丁寧に仕上げられており、常温保存できる点も持ち帰りに便利です。週末は売り切れが早いため、午前中の早い時間帯に訪れることを強くおすすめします。
スイーツ巡りの実用ガイド
高松のスイーツ旅を満喫するための実用的なポイントをまとめます。予算は食べ歩き中心なら1日3,000円〜5,000円を目安に。おいりソフト・和三盆干菓子・創作スイーツをいくつか試してもこの範囲に収まり、コストパフォーマンスは十分です。
移動は高松琴平電気鉄道(ことでん)が便利で、市内中心部から郊外の菓子工房まで乗り換えなしで行ける路線も多くあります。ICカード「IruCa」を利用すれば運賃が割引になるため、初日に購入しておくのが賢明です。おいりは高松空港の土産売り場でも手に入りますが、フレーバーの種類が豊富なのは市内専門店です。和三盆の干菓子は湿度・温度変化に弱い繊細な菓子のため、購入後は保冷バッグに入れて持ち歩くことを推奨します。
人気カフェやパティスリーは土日祝日に行列が生まれるため、平日の午前中に訪問するのがベストです。各店のSNSアカウントをフォローしておくと、その日の限定メニューや営業状況をリアルタイムで確認できて重宝します。複数人での旅であれば、異なるスイーツを注文してシェアする「食べ比べスタイル」が最も効率よく香川の甘味を堪能できます。高松のスイーツ文化は訪れるたびに新しい発見をもたらしてくれます。ぜひ、香川の甘い旅を存分に楽しんでください。
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