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高松で叶える二拠点生活・別荘暮らし|小豆島・直島と瀬戸内の島時間
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高松で叶える二拠点生活・別荘暮らし|小豆島・直島と瀬戸内の島時間

高松を拠点に、瀬戸内の「島」と「山あい」へ

二拠点生活や別荘、移住先として高松が面白いのは、街の便利さを保ちながら、フェリーで渡る島の暮らしと、車で上がる山あいの暮らしを同時に選べる点にあります。瀬戸内海沿岸は年間を通して日照時間が長く降水量が少ない温暖な気候で、台風や豪雪といった自然災害の被害が比較的少ないことが、香川で暮らしを構える人の安心材料としてよく挙げられます。高松港からは複数の島へ定期航路が伸び、本州側へは瀬戸大橋で鉄道・高速バスが直結。高松空港から羽田・成田線も飛んでいるため、平日は都市、週末は瀬戸内という二拠点の組み立てが現実的です。ここでは高松中心部を起点に、性格の違う四つのエリアを見ていきます。

オリーブの島・小豆島で送る島暮らし

二拠点・移住先の本命に挙げたいのが、高松の北東およそ23km沖に浮かぶ小豆島(しょうどしま)です。瀬戸内海では淡路島に次いで二番目に大きな島で、土庄町(とのしょうちょう)小豆島町(しょうどしまちょう)の二町からなります。高松港から土庄港まではフェリーで約60分、高速艇なら約35分。離島でありながら四国の県都へ1時間圏という距離感が、島暮らしのハードルを下げてくれます。

小豆島は1908年(明治41年)、当時の農商務省の委託で三重・香川・鹿児島の三県が始めたオリーブ試験栽培のうち、唯一結実した「オリーブ発祥の地」です。地中海によく似た温暖少雨の気候が栽培を後押ししました。オリーブのほか、醤油・佃煮・素麺づくりが今も島の生業として根づいており、移住者が一次産業や加工業に関わる入口も比較的開かれています。土庄町・小豆島町は早くから移住・交流の協議会を立ち上げ、一定期間滞在できる移住体験施設(島ぐらし体験の家など)を用意しています。本格的に住む前に、まず数週間の「お試し島暮らし」で買い物・通院・交通の現実を体感しておくのが失敗しないコツです。

アートとともに暮らす島・直島

もう一つの個性派が、現代アートの島として世界的に知られる直島(なおしま)です。高松港から宮浦港までフェリーで約50分、高速船で約30分と、小豆島より一段近い距離にあります。安藤忠雄が手がけた地中美術館やベネッセハウス、2025年に開館した直島新美術館などが点在し、3年に一度の瀬戸内国際芸術祭の中心会場として国内外から人を集めてきました。ベネッセアートサイト直島の活動は隣接する豊島・犬島にも広がっています。

別荘・二拠点という観点では、アートと観光が日常に溶け込んだ環境そのものが魅力ですが、芸術祭の会期中は来訪者で島が賑わうため、静けさを求める暮らしとはリズムが変わる点は心得ておきたいところ。島内の生活インフラは小規模なので、生活拠点というより「アートと島時間を味わうセカンドハウス」として構える人が現実的でしょう。

高松市内の山あい——塩江温泉という奥座敷

島だけが瀬戸内別荘地ではありません。高松市の最南端、中心部からおよそ25km・車で約40分の山あいに、古くからの湯治場塩江温泉郷(しおのえおんせんきょう)が広がります。「高松の奥座敷」と呼ばれる渓谷沿いの温泉地で、JR高松駅からはことでんバスで約75分、高松空港からは車で15分ほど。フェリーに左右されず四季を通じて通えるため、温泉と森の時間を求める二拠点先として島より気軽です。夏は市街地より涼しく、紅葉やホタルなど季節の表情も豊か。中心部の利便とは別の「もう一つの香川」を、同じ市内で持てるのがこのエリアの強みです。

五色台・屋島山上——中心部30〜40分の高台

さらに手前、高松中心部から車で30〜40分圏には、瀬戸内を見晴らす高台が二つあります。一つは高松市と坂出市にまたがる溶岩台地五色台(ごしきだい)。白峰・紅峰・青峰・黄峰・黒峰の五つの峰が連なり、全長約8kmの五色台スカイライン(通行無料)から瀬戸内海讃岐平野を一望できます。もう一つが源平合戦の舞台として知られる屋島(やしま)。2018年に無料化された屋島スカイウェイ(約3.7km)で山上へ上がれ、ガラス張りの交流拠点施設「やしまーる」(入場無料)からは高松市街と点在する島々を見渡せます。山上には四国八十八ヶ所第84番札所の屋島寺も。どちらも市街地に近い高台のため、海を見下ろす別荘地・週末の拠点として、フェリー前提の島とは違う身軽さがあります。

フェリー前提の暮らしで知っておきたいこと

島を拠点に選ぶなら、航路のダイヤと欠航リスクは最初に確認しておきたいポイントです。瀬戸内海は比較的穏やかとはいえ、強風・台風・濃霧の際はフェリーや高速艇が減便・欠航することがあります。通院や仕事の都合で「その日のうちに本土へ渡れない」可能性を織り込み、急ぎの予定は天候に余裕を持たせるのが島暮らしの基本です。車をフェリーに載せれば行動範囲は広がりますが、便ごとに航送料がかかり、繁忙期は予約も必要。買い物・医療・教育などの生活インフラは中心部に比べて選択肢が限られるため、前述の移住体験施設で実際の生活動線を試してから判断するのが安全です。

移住・二拠点のコスト目安と相談先

最後にお金の話を、目安レンジで整理します。高松市内の賃貸は、2026年時点でワンルーム〜1Kが月6万円前後、ファミリー向けの2LDKで12万円前後が一つの目安ですが、これは新築・駅近など条件の良い物件が中心の水準で、郊外や築年数のある物件はこれより下がる傾向です。中古一戸建てや空き家バンク登録物件は、立地や状態によって数百万円台から1,000万円超まで幅が大きく、いずれも2026年時点の目安で、必ず最新の物件情報で要確認としてください。固定資産税やリフォーム費、別荘地なら維持・管理費も別途かかります。

移住・空き家改修などの補助金や支援制度は自治体ごとに内容も金額も異なり、年度で変わります。具体的な額や条件は土庄町・小豆島町・高松市など各自治体の公式サイトで必ず確認してください。香川県全体では移住ポータル「かがわ暮らし」、住まい探しでは県・市町と不動産団体が連携する「かがわ住まいネット(空き家バンク)」が窓口になります。情報を鵜呑みにせず、現地の体験滞在と一次情報の確認を重ねながら、自分に合う瀬戸内の拠点を見つけていきましょう。

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Written by

高橋 大地

アグリツーリズム推進者

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