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広島で叶える二拠点生活・別荘暮らし — 瀬戸内の島と中国山地の高原ガイド
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広島で叶える二拠点生活・別荘暮らし — 瀬戸内の島と中国山地の高原ガイド

広島は「瀬戸内の島」と「中国山地の高原」を選べる二拠点適地

広島での二拠点生活や別荘暮らしの面白さは、性格のまったく違う二つの「もう一つの拠点」を、どちらも広島市から日帰り圏に持てることにあります。南へ向かえば広島湾に浮かぶ瀬戸内の島々の海暮らし、北へ向かえば中国山地の高原暮らし。海の静けさと山の冷涼さ、その両極を一つの都市を起点に選べる土地は、そう多くありません。

この記事では、仕事や生活の基盤を広島市中心部に置いたまま通える別荘・移住先として、海側は江田島倉橋島(呉市・音戸)、山側は北広島町・芸北を軸に、中間の選択肢として世羅高原東広島・西条を、それぞれ広島市中心部からの現実的な所要時間とあわせて紹介します。

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海の二拠点①:江田島 — 広島湾の真ん中に浮かぶ「通える島」

海側でまず候補に挙がるのが江田島です。広島湾のほぼ中心に位置し、広島市からの海上距離はおよそ7.5km。島でありながら都市に近いのが最大の特徴です。

アクセスは、広島市南区の宇品港(広島港)からの高速船・フェリーが基本。宇品港自体が広島市中心部から市内電車(広電)で20〜30分ほどの距離で、そこから小用港行きの高速船で約22分、切串港行きフェリーで約25〜30分、三高港行きフェリーで約40分です。さらに島の南は呉市側と早瀬大橋で陸続きになっているため、マイカーで橋を渡って行き来することもできます。「船にも乗れる、車でも渡れる」二重の足を持てるのが江田島の安心感です。

島には大型スーパーやホームセンター、ドラッグストアなど日常の買い物先がそろい、移住しても生活インフラに困りにくい点も二拠点向き。実際に、職場は広島市や呉市のままで住む場所だけを島へ移す「通う島暮らし」を選ぶ人が増えています。

歴史と食の魅力も濃く、明治期に築地から移ってきた旧海軍兵学校(現・海上自衛隊第1術科学校・幹部候補生学校)の赤レンガ建築が残り、食では広島県内有数の牡蠣の産地。近年は広島県産オリーブの島としても知られ、江田島産のオリーブオイルが国際コンテストで世界一に輝いた実績もあります。

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海の二拠点②:倉橋島・音戸 — 赤い橋で渡る、桂浜の白砂

もう少し深く海に分け入りたい人には、広島県最南端の倉橋島が向いています。呉市の本土とは、音戸の瀬戸に架かる真紅の音戸大橋・第二音戸大橋でつながっています。

所要時間は江田島より一段奥になります。広島市中心部から呉まではクレアライン(高速バス)またはJR呉線で約40分、そこから音戸地区まで車で約20分、倉橋町(島の南端)まで車で約60分。つまり広島市中心部からは、音戸あたりで約1時間、倉橋の南部だと約1時間半〜2時間と、同じ島でも北と南でかなり距離が開きます。週末に通うのか定住するのかで、選ぶべきエリアが変わってくるのがこの島の考えどころです。

暮らしの主役は海。桂浜は「日本の渚百選」「日本の白砂青松100選」に選ばれた美しい砂浜で、周辺には温泉やキャンプ場も点在します。万葉集や平家物語にもうたわれた古い歴史を持ち、静かに海と向き合う別荘暮らしにふさわしい島です。なお呉市は島しょ部への移住を後押しする加算制度などを設けていますが、金額や対象要件は年度で変わるため、必ず呉市の公式サイトで最新情報を確認してください

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山の二拠点:北広島町・芸北 — 広島市から車90分の高原リゾート

海とは正反対の二拠点が、中国山地の北広島町・芸北(げいほく)です。山県郡北広島町に位置し、広島市内から車で約1時間30分(広島駅からバスでも約120分)と、高原リゾートとしては都市から驚くほど近い距離にあります。

芸北は県内有数の雪国で、芸北国際スキー場・芸北高原大佐スキー場・ユートピアサイオトなどスキー場が集まるエリア。冬はウインタースポーツ、夏は標高を生かした避暑地として楽しめ、四季で表情ががらりと変わります。一方で、海側の島とはコスト構造が真逆になる点は要注意。暖房や灯油、冬場の除雪、水道凍結対策など「雪国ならでは」の備えが暮らしに加わります。物件は北広島町の空き家バンクなどから探すのが現実的です。

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中間の選択肢:世羅高原と学園都市・東広島

海でも山でもない「中間」を求めるなら、二つの候補があります。

世羅高原(世羅町)は、標高350〜450mの世羅台地に広がる農の里。広島市中心部から高速経由で約1時間20分、広島空港までは車で約30分という立地です。平均気温13度ほどで昼夜の寒暖差が大きく、果樹や花の栽培が盛んで、丘いっぱいに花が咲く観光農園や直売所が点在します。移住者向けの住宅取得助成などの支援制度がありますが、助成額や条件は年度・要件で変動するため、世羅町の公式サイトで必ず確認を

東広島市・西条は、二拠点先のなかで最も「通勤に近い」選択肢です。広島駅から在来線(JR山陽本線)で約40分、山陽新幹線の東広島駅も使えます。吟醸酒発祥の地として知られる西条酒蔵通りの風情と、広島大学を擁する学園都市の活気が同居し、平日も無理なく通える距離感が魅力です。

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別荘・移住の住まいとコスト感(必ず最新情報の確認を)

別荘や移住先の物件は、各地域の空き家バンクから探すのが現実的です。広島県全体を横断できるひろしま空き家バンク「みんと。」のほか、別荘物件も扱う廿日市市、雪国の北広島町など、市町ごとのバンクがあります。価格はエリアや建物の状態で大きく開くため、具体額はその時々の掲載物件で確認してください。

コストの「質」が海と山で逆になる点も押さえておきたいところです。海側は塩害・潮風によるメンテナンスや、船便の運賃・天候による欠航リスクが伴います。山側は暖房・除雪・凍結対策が暮らしの固定費に。固定資産税や維持費は物件・自治体によって差があり、移住補助金・支援金も自治体ごと・年度ごとに要件が変わります。具体額はいずれも各自治体の公式サイトで必ず確認してください(2026年時点の目安として捉え、断定的な数字をうのみにしないことが大切です)。

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まとめ:何を二拠点に求めるかで選ぶ

広島の二拠点別荘暮らしは、「都市への通いやすさ」と「どんな環境に身を置きたいか」で選ぶのが近道です。通勤を残しつつ海を味わうなら江田島や東広島、より深い静けさを求めるなら倉橋島の南部、雪と高原を楽しむなら芸北、花と農の暮らしなら世羅高原。海の島と山の高原という両極を一つの都市から選べるのが、広島という土地の贅沢です。気になるエリアは、まず日帰りで実際の所要時間と空気を体感してみることをおすすめします。

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Written by

中村 陽子

クラフトジャーナリスト

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