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神戸のご当地グルメ完全ガイド|兵庫県で出会う絶品の味
港町・神戸とその周辺の兵庫県には、開港とともに広まった牛肉の文化と、瀬戸内の海や酒造りに根ざした郷土の味が共存しています。神戸ビーフ、春を告げるイカナゴのくぎ煮、だしで食べる明石焼、酒どころならではの粕汁などです。この記事では、農林水産省の郷土料理データベースをもとに、神戸で味わいたい名物とその背景を紹介します。個別の店の料金や営業時間は変わることがあるため、訪問前に各店の案内で確認してください。
神戸ビーフ:港の開港とともに広まった牛肉
神戸を代表する味といえば神戸ビーフです。農林水産省によると、神戸ビーフという牛の品種があるわけではなく、兵庫県で生まれ育った「但馬牛」を県内の食肉処理センターで処理し、肉質の等級など厳格な基準を満たしたものに「神戸ビーフ」の呼び名がつけられます。但馬牛はもともと日本海側の但馬地域で農作業に使われていた牛で、横浜開港後に外国船が神戸港で牛を仕入れて横浜へ送ったことから、その食味の良さが外国人に評判となり、神戸ビーフとして広まったといわれます(出典: 農林水産省「うちの郷土料理」神戸ビーフステーキ)。
2015年には「神戸ビーフ」が「但馬牛」とともに国の地理的表示(GI)保護制度に登録されました。家庭の日常食というより、特別な日に飲食店で味わう料理とされています。鉄板で焼いて塩とこしょうで味をつけ、好みでソースや辛子を添えるのが基本です。
イカナゴのくぎ煮:瀬戸内の春の風物詩
春の神戸を象徴するのが「イカナゴのくぎ煮」です。イカナゴの稚魚(新子)を醤油や砂糖、ショウガで甘辛く煮た佃煮で、煮上がった姿がさびたくぎが曲がったように見えることから名づけられました。神戸が発祥の地といわれ、もとは漁業関係者の家庭料理でしたが、1980年代以降に広く知られるようになりました。新子漁は例年2月末から3月初めに解禁され、漁期は約1か月と短く、街にくぎ煮を炊く香りが漂うと春が来るといわれてきました。家庭でつくるほか、土産物店や鮮魚店、スーパーでも売られていますが、近年は漁獲量が激減し、手に入りにくくなっています(出典: 農林水産省「うちの郷土料理」イカナゴのくぎ煮)。
明石焼:だしにつけて食べる「玉子焼」
神戸の西隣、明石市の郷土料理が明石焼です。小麦粉とじん粉、卵、だし汁を混ぜた生地にタコを入れて焼き、かつおや昆布のだし汁につけて食べます。ソースをかけるたこ焼きとはここが大きな違いで、地元では古くから「玉子焼」と呼ばれてきました。「明石焼」の名は、昭和63年頃に市の職員が町のPRのために名づけたものが各地に広まったといわれます。卵の分量がたこ焼きより多く、じん粉は加熱しても硬くならないため、ふんわりとした焼き上がりになります。江戸時代末期から大正時代にかけて、卵の白身を使う装飾品「明石玉」の生産が盛んで、余った黄身を地元でとれるタコと合わせたのが始まりではないかといわれています(出典: 農林水産省「うちの郷土料理」明石焼/玉子焼)。
灘の酒と粕汁
酒造地の灘五郷を抱える兵庫県は、国内最大の日本酒の生産地です。その酒造りから生まれる酒粕を使った郷土料理が粕汁で、大根やニンジン、ゴボウ、こんにゃく、油揚げなどを酒粕で煮込み、鮭やブリなどの魚を入れることもあります。正月の終わりの1月20日「二十日正月」に、正月の魚の頭や骨からだしをとって食べる風習もありました。寒い冬に体を温める料理として、今も家庭や学校給食で親しまれています(出典: 農林水産省「うちの郷土料理」粕汁)。
神戸で名物を楽しむコツ
- 神戸ビーフは記念日のごちそうとして予算と予約を計画する
- 春はくぎ煮、冬は粕汁と、季節の味を狙う
- 明石焼は、だしの香りを楽しむためにまずはそのまま味わう
神戸の軽食や港町の洋食もあわせて知りたい方は、神戸B級グルメ食べ歩き案内も参考にしてください。
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