観光・体験
神戸発の絶景ドライブコース|日帰りで楽しむ兵庫県の景観道路
神戸は六甲山の山並みと瀬戸内海の青い海に挟まれた、日本有数のドライブエリアです。北野異人館街を起点に、兵庫県各所の景観道路を走り抜ける爽快感は格別で、窓の外に広がる風景は刻一刻と表情を変えていきます。瀬戸内式気候による温暖な天候と、冬の風物詩「六甲おろし」が吹き抜ける季節感が、1年を通じて異なるドライブ体験を生み出しています。
神戸空港から三宮までポートライナーで約18分、新幹線なら東京〜新神戸間が約2時間40分。アクセスの良さも神戸ドライブの魅力のひとつです。新神戸駅や三宮駅周辺には主要レンタカー会社が軒を連ねており、到着後すぐに出発できます。軽自動車なら1日5,000円前後、普通車で7,000円前後が相場です。ここではおすすめの2コースと、途中で立ち寄れるグルメ・温泉情報をまとめてご紹介します。
コースA:北野異人館街〜六甲山〜有馬温泉ルート
神戸観光の定番を効率よく巡る全長約50〜80kmのルートです。まず三宮から北野異人館街へ向かい、30〜40分ほど散策しましょう。明治期に居留した外国人が建てた洋館群は、街なかとは思えない異国情緒を醸し出しています。風見鶏の館や萌黄の館の前でひと休みしたら、いよいよ六甲山ドライブウェイへ進みます。
六甲山ドライブウェイは全長約18kmの有料道路で、標高約932mの最高峰付近まで一気に駆け上がります。途中の展望パーキングでは神戸の市街地と瀬戸内海を同時に見渡せるパノラマが広がり、晴れた日には淡路島や四国まで望めます。愛車を止めて撮影する価値は十分です。展望台周辺には軽食スタンドもあるため、コーヒー片手に景色を楽しむ余裕も持てます。
山頂エリアを抜けると、そのまま裏六甲方面へ下って有馬温泉に向かいます。山麓から温泉街までの区間は渓谷沿いの緑深い道で、夏は木陰のトンネルが続き、秋は紅葉の絨毯に包まれます。有馬温泉まではドライブウェイから約20〜30分で到着。日本三古湯のひとつとして知られる名湯で旅の疲れを癒してください。寄り道込みの所要時間は3〜4時間が目安です。
コースB:元町〜西六甲山岳ルート〜明石海峡展望コース
海と山の双方を堪能したいなら、元町から西方向へ延びるコースBが最適です。全長は40〜60km程度で、所要時間は休憩込みで2〜3時間。比較的ショートながら景観の変化が豊富なルートです。
元町から須磨方面へ抜けると、国道2号線沿いに明石海峡を眺めながら走れる区間が続きます。明石海峡大橋の全長は約3,911mで、走行中は橋脚のスケール感に圧倒されます。橋を渡らず手前の展望スポットで停車し、海峡を行き交う船と橋を一緒に撮影するのがおすすめです。
その後、山側へ折り返して西六甲の林間道路を走ると、標高が上がるにつれて気温が下がり、夏場は天然のクーラー状態になります。道中には小さな展望広場が点在し、神戸の街並みを俯瞰できるポイントを自分だけのとっておきスポットとして見つけるのも楽しみのひとつです。新緑の5〜6月は木漏れ日の中を走る爽快感が特に格別で、マイナスイオンを存分に吸い込めます。
季節別の見どころと走り時
神戸のドライブは季節によって表情が大きく異なります。春(3〜5月) は六甲山の山桜や芦屋川沿いの桜並木が見頃を迎え、平地と山頂で開花時期がずれるため長い期間楽しめます。夏(6〜8月) は山間部の涼しさを活かしたドライブが最適で、夕暮れ時に山から見下ろす神戸の夜景は息をのむ美しさです。秋(10〜11月) は六甲全山縦走路沿いや有馬温泉周辺の紅葉が見事で、山頂付近は例年10月下旬から色づき始めます。冬(12〜2月) は六甲おろしが吹き荒れる日もありますが、空気の澄んだ晴天には遠くまで見通せる絶景が待っています。積雪時は山岳路に冬用タイヤが必要な場合があるため、出発前に道路情報を確認してください。
立ち寄りグルメスポット
ドライブの楽しみは景色だけではありません。ルート上には神戸らしいグルメスポットが豊富に点在します。
出発前のエネルギー補給には、北野異人館街エリアのステーキランド神戸館で神戸ビーフステーキを味わうのが王道です。ランチセットなら比較的リーズナブルに神戸牛を堪能できます。コースA沿いの有馬温泉街では、名物の有馬サイダーと温泉まんじゅうがドライブの休憩にぴったりです。コースBの須磨・明石エリアでは明石焼き(玉子焼き)が外せません。だし汁に浸けてふわとろの食感を楽しめる明石の名物で、たこ焼きとはまた異なる上品な味わいです。
山道途中の道の駅では、兵庫県産野菜を使ったジェラートや揚げたてコロッケが人気。ドライブの小腹満たしに最適です。帰路には三宮・元町の南京町(神戸中華街)に立ち寄り、本格中華と神戸プリンで一日のドライブを締めくくるのがおすすめのフィナーレです。
有馬温泉でドライブの疲れを癒す
コースAの締めくくりは有馬温泉での日帰り入浴がおすすめです。「金泉」と呼ばれる赤褐色の含鉄塩化物泉は、塩分と鉄分が豊富で体の芯から温まり、筋肉疲労の回復に効果的とされています。一方「銀泉」は無色透明の炭酸泉・ラジウム泉で、さっぱりとした入り心地が好評です。
日帰り入浴は午後3〜6時頃が比較的空いていて狙い目。入浴料は施設によって500〜1,500円程度と幅がありますが、タオルセット込みの日帰りプランを選べば手ぶらで立ち寄れます。温泉後は体がポカポカのまま帰路につけるため、夕方から夜にかけてのドライブも格別の心地よさになります。
安全運転のための準備チェックリスト
山岳ルートはカーブが連続する区間があるため、スピードの出しすぎには十分注意が必要です。出発前にガソリンを満タンにし、ナビは最新地図データのものを使用してください。スマートフォンの充電ケーブルと、ドリンクホルダーに収まるボトル飲料を用意しておくと安心です。冬季の山岳路は積雪の可能性があるため、レンタカー選択時にスタッドレスタイヤ装着車やチェーンの有無を確認しましょう。兵庫県警や道路情報提供システム「ハイウェイイレブン」でリアルタイムの規制情報を事前にチェックする習慣をつけると、より安全で快適なドライブが楽しめます。神戸発の絶景ルートは、しっかりとした準備があってこそ最高の体験になります。
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