グルメ
松本の食べ歩きマップ|中町通り・縄手通りで楽しむ長野県グルメ
松本を訪れたなら、ぜひ味わっていただきたいのが地元で長年愛されてきた長野県ならではのグルメの数々です。北アルプスの雄大な山並みと梓川の清流に恵まれたこの街では、豊かな自然が育んだ食材を使った料理が日常の食卓を彩っています。内陸性気候で寒暖差が大きく、冬は厳しい寒さというこの気候条件こそが、信州そばの風味を深め、根菜や山菜の旨味を凝縮させてきた立役者です。松本駅から徒歩圏内に広がる中町通りと縄手通りは、どちらも歴史ある街並みを活かした食べ歩きの聖地。信州そばはもちろん、おやきやくるみゆべしなど多彩な味が揃い、朝から晩まで食欲が止まらない街が松本です。人口約24万人の規模に比して飲食店の密度が非常に高く、一度の旅では到底食べ尽くせないほどのグルメが待っています。地元の人に「おすすめは?」と聞けば、必ず自分だけの行きつけを教えてくれる、食に誇りを持つ街です。
中町通り|蔵造りの町並みで楽しむ信州グルメ
松本城の南側に広がる中町通りは、白壁の土蔵が連なる風情ある通りで、食べ歩きの起点として最適です。江戸時代から続く商人の街として栄えたこのエリアには、老舗の信州そば店から洗練されたカフェまで、多彩な飲食店が軒を連ねています。
信州そばはこの通りを語るうえで外せない存在です。地元産の玄そばを石臼で挽いた十割そばを提供する名店では、一枚850円前後からいただけます。蕎麦の風味をストレートに感じるざるそばはもちろん、くるみだれや山菜をのせた季節の変わりそばも人気です。ランチピークの12時から13時半は行列必至なので、開店直後の11時台か、14時以降の遅めランチを狙うのが賢明です。
また、中町通り沿いには味噌や醤油を扱う老舗醸造元が今も営業しており、試食をしながら信州みそを選ぶ体験も旅の醍醐味のひとつ。地元農家から直送される野沢菜や根菜を使った惣菜を販売する店も多く、歩きながらつまめる一口サイズのおやきは一個200円〜300円と手軽です。小麦粉の皮に野沢菜や切り干し大根、かぼちゃなどの具を包んで焼いたおやきは、長野県を代表するソウルフード。専門店では鉄板で丁寧に焼き上げた熱々を提供しており、外はカリッと、中はふっくらとした食感が楽しめます。
縄手通り|カエルの街で味わう個性派グルメ
中町通りから女鳥羽川を渡ると、カエルをモチーフにした看板が出迎えてくれる縄手通りに到着します。「縄のように細長い土手の道」が名前の由来というこの通りは、全長約200メートルの小さな商店街ですが、個性あふれる飲食店と雑貨店が詰まった松本の隠れた名所です。
縄手通りの名物として外せないのが、手作りのクレープや甘味処が提供するスイーツ類です。くるみゆべしは一個250円〜400円で、香ばしいくるみの風味が口いっぱいに広がる長野県の郷土菓子。縄手通りの老舗では、昔ながらの製法で丁寧に作られたものが手に入り、お土産としても人気があります。
また、女鳥羽川に面した飲食店では、川のせせらぎを聞きながら食事ができるオープンテラスが夏場に開設されます。地元産の山わさびを使ったわさび漬けの試食販売も行われており、ピリリとした辛味の中に甘みが感じられる本場の味は、一度食べると忘れられません。わさびを使ったドレッシングやパスタソースなど現代的なアレンジ商品も充実しており、食のみやげ探しには格好の場所です。
地元民が通う隠れた名店と居酒屋文化
ガイドブックに頼らず、地元民が日常的に通う名店にも足を踏み入れてみましょう。中町・縄手エリアの路地裏には、カウンター10席以下の小さな食堂や定食屋が点在しています。日替わり定食は880円〜1,100円が相場で、その日の朝に農家から届いた野菜を使った煮物や炒め物が皿を彩ります。量が多く、昼時には地元の会社員や職人が肩を並べて食べる光景が日常的です。
夜になると、このエリアはまた別の顔を見せます。大手門周辺から縄手通りにかけて、地酒と郷土料理を楽しめる居酒屋が多数営業しています。長野県を代表する地酒「大信州」や「まつもと」は、地元のそば料理や馬刺し、鹿肉のジビエ料理との相性が抜群。一品料理は480円〜800円が中心で、地元食材をふんだんに使ったメニューが揃います。
馬刺しは長野県の隠れた名物のひとつで、ヘルシーで旨味が強い赤身肉は一人前800円〜1,200円。にんにく醤油やしょうが醤油でいただく食べ方が定番で、初めて食べる方も「これが馬刺しか」と驚くほどの美味しさです。人気店は金曜・土曜の夜は満席になりやすいため、1週間前までに予約を入れておくと安心です。
朝グルメと市場めぐり|旅の始まりは松本の朝から
松本の食文化を全身で体感したいなら、早起きしての朝グルメが欠かせません。松本駅前周辺では早朝から営業する食堂や惣菜店が数軒あり、地元の人たちの朝の活気を肌で感じることができます。朝定食は680円〜980円が相場で、焼き魚・味噌汁・白飯に小鉢が2品付くボリューム満点の内容。信州みそを使った具だくさんの豚汁は、寒い朝に体の芯から温めてくれます。
週末には松本城近くで朝市が立ち、地元農家が採れたての野菜や加工品を持ち寄ります。規格外のサイズゆえに低価格で販売される信州りんごや、手作りの漬物、山菜の佃煮などが並び、地元のお母さんたちとの会話も旅の思い出になります。食べ歩き用のおにぎりや焼き物の屋台も出ることがあり、200円〜350円で旬の味を頬張れます。
グルメ旅を最大限楽しむための実用情報
松本グルメ旅を計画する際は、予算と時間配分を意識しておくとスムーズです。食べ歩きの1日予算は5,000円〜8,000円を見込めば、朝・昼・晩と充実した内容になります。松本駅の観光案内所では無料の飲食店マップを配布しており、中町通り・縄手通りのエリアマップも入手できます。
移動は徒歩が基本で、松本駅から中町通りまで約10分、縄手通りまで約15分。自転車レンタルも駅近くで利用でき、1日800円〜1,200円で松本市内を軽快に回れます。信州の夏は高原の爽やかさで食欲が増し、冬は冷えた体を温める鍋料理やそばが格別。4月の桜シーズンや8月の松本ぼんぼん祭りの時期には、期間限定の特別メニューを提供する店も多く、イベントに合わせた旅程がおすすめです。
お土産には、くるみゆべし(1箱800円〜1,500円)や信州みそ、山わさびの加工品が定番。縄手通りや中町通りの専門店で購入できるものは、スーパーでは手に入らない職人仕込みの逸品ばかりです。松本のグルメは、一度訪れると「また食べに来たい」と思わせる奥深さがあります。次の旅の計画を立てながら、最後の一口を楽しんでください。
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