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高松で讃岐うどんづくり体験|香川県の味を自分で作る感動
観光・体験
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高松で讃岐うどんづくり体験|香川県の味を自分で作る感動

香川県・高松を訪れたなら、観光地めぐりだけで終わらせてはもったいない。この地に根ざした食文化を自分の手で体験できる「讃岐うどんづくり」は、旅の記憶に深く刻まれる特別な時間を与えてくれます。小麦粉を練り、足で踏み、包丁で切る——シンプルに見えてその奥に職人の技術と香川の風土が息づくうどんを、あなた自身の手でつくってみませんか。

讃岐うどんが「特別」な理由

讃岐うどんが他の地域のうどんと一線を画す最大の理由は、その独特のコシにあります。香川県瀬戸内式気候により年間降水量が少なく、小麦の栽培に適した土地柄です。江戸時代から続く製粉の文化と、瀬戸内海で採れる上質な塩、そして讃岐の職人たちが磨いてきた足踏み製法が組み合わさって、あの弾力のある麺が生まれます。

現在、香川県内には約700軒ものうどん店が存在するといわれており、人口あたりのうどん店数は全国屈指。地元の人々は朝食にうどんを食べることも珍しくなく、うどんは日常の一部として生活に溶け込んでいます。その文化の源流を体験することで、一杯のうどんへの解像度が格段に上がるはずです。

体験施設の選び方と基本情報

高松市内および周辺には、讃岐うどん手打ち体験を提供する施設が複数あります。高松駅から徒歩圏内のものから、琴電(ことでん)で20〜30分ほどの郊外施設まで、アクセスのしやすさや体験内容によって選ぶことができます。

料金の目安は3,000円〜5,000円(材料費・指導費込み)で、所要時間は2〜3時間が一般的です。予約は前日までにウェブまたは電話で受け付けている施設がほとんどで、少人数制のグループ向けプランも充実しています。エプロンと三角巾は無料で貸し出されるため、当日は動きやすい服装で参加するだけでOKです。

体験後に自分でつくったうどんをその場でゆでて試食できるプランが特に人気で、出汁(だし)のひき方まで教えてくれる施設もあります。体験後は材料と作り方を記したレシピカードを持ち帰ることができるため、自宅でも再現できるのが嬉しいポイントです。

手打ちうどんの工程を体験する

体験は「粉合わせ」から始まります。薄力粉と強力粉をブレンドした讃岐うどん専用粉に、塩水を少しずつ加えながらひとつにまとめていきます。この段階でしっかりと水分を均一に含ませることが、後のコシに直結します。

次が最大の山場、「足踏み」工程です。ビニール袋に入れた生地を素足で踏みながらグルテンを引き出していきます。初めての方は「本当にこれがあの麺になるの?」と半信半疑になりますが、踏んでいくうちに生地がなめらかになり、弾力が増していくのを足の裏で感じる瞬間は、思わず笑みがこぼれます。

生地を一定時間寝かせた後は「のし」と呼ばれる工程で、麺棒を使って均一な厚さに伸ばします。慣れない手では厚みにムラが出やすく、これが難しさでもあり楽しさでもある部分です。職人の方が隣でコツを伝えながらサポートしてくれるため、初心者でも安心して取り組めます。最後に包丁で麺を切り、グラグラ沸いたお湯に投入すれば完成は目前。ゆであがった麺をざるにあけて流水で締めると、つるりとした光沢が生まれます。

出汁・薬味で仕上げる「食べ方」の奥深さ

讃岐うどんには「ざるうどん」「釜玉(かまたま)」「ぶっかけ」「かけうどん」など多彩なスタイルがあります。体験では出汁のとり方も一緒に学べるプランが多く、いりこ(煮干し)と昆布で丁寧にひいた香川らしい淡い色のつゆを味わうと、スーパーで買うめんつゆとのあまりの違いに驚く方が続出します。

薬味ひとつとっても奥が深く、青ねぎの細かな刻み方、おろし生姜の量加減など、地元流のひと工夫を教わるうちに「うどん学」が深まっていきます。釜玉スタイルで食べる場合は、ゆでたての麺に卵を素早く絡め、醤油をひと回しするだけ。このシンプルさの中にこそ、讃岐うどんの本質があるといわれています。

体験後の高松観光と組み合わせプラン

うどん体験は午前10時スタートが多いため、午後からは観光に時間を充てることができます。体験施設から栗林公園(りつりんこうえん)までは車またはバスで15〜20分ほど。国の特別名勝に指定された日本庭園を散策し、四季折々の景色を楽しんだ後は、高松中央商店街・ライオン通りへ移動してショッピングや讃岐グルメの食べ歩きを。

夕食には「骨付鳥」を。丸亀市発祥のご当地グルメですが、高松市内にも専門店が増えており、スパイシーなたれをまとったジューシーな鶏もも肉は讃岐の地ビールやハイボールとの相性が抜群です。昼に自らの手で打ったうどんを食べ、夜に骨付鳥を肴に乾杯する——これが香川・高松旅の理想的な一日といえるでしょう。

体験を通じて感じた「食べ物がつくられる感動」は、旅先でのどんな買い物よりも長く心に残ります。家に帰ってから再びうどんを打こうとするとき、あの足踏みの感触と職人の声が蘇ってくるはずです。讃岐うどん手打ち体験は、ただのアクティビティではなく、香川の文化と食の哲学を身体で受け取る時間です。

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Written by

石井 龍之介

歴史文化研究家

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