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高松で讃岐漆器・丸亀うちわ体験|香川県の伝統工芸に触れる旅
観光・体験
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高松で讃岐漆器・丸亀うちわ体験|香川県の伝統工芸に触れる旅

讃岐漆器・丸亀うちわ体験の基本情報

高松を訪れたら、ぜひ体験していただきたいのが香川県ならではの伝統工芸です。讃岐漆器と丸亀うちわ——この二つは、高松が世界に誇る伝統工芸であり、その歴史は数百年にわたります。

高松空港からリムジンバスで市内まで約40分。瀬戸内海と屋島の絶景に囲まれた工房で職人の技を間近に見る体験は、旅の中でもとりわけ心に残る思い出になるでしょう。

市内には体験ができる工房が5〜10ヶ所あり、高松駅から徒歩またはバスで20分圏内にアクセス可能です。基本コース(所要時間90分〜2時間)の料金は2,500円〜4,000円で、材料費込み。予約は前日までにウェブまたは電話で行い、当日は10分前に集合します。エプロンは貸し出されるため、動きやすい服装で気軽に参加できます。完成した作品は当日持ち帰りが可能で、大きな作品は2〜3週間後に自宅へ配送されます(送料500円〜1,000円)。世界にひとつだけのオリジナル作品は、旅最大のお土産になるでしょう。

讃岐漆器とは——漆の光沢が宿す400年の技

讃岐漆器の起源は江戸時代初期にさかのぼります。高松藩主・松平家が京都の漆職人を招き入れたことに始まり、以来400年にわたって藩の御用工芸として磨き上げられてきました。その最大の特徴は「彫漆(ちょうしつ)」と呼ばれる技法。幾重にも漆を塗り重ねた素地に、刃物で精緻な文様を彫り込む工程は、熟練の職人でも一点仕上げるのに数週間を要します。

体験プログラムでは、漆器の基礎である「拭き漆(ふきうるし)」に挑戦するコースが主流です。木地に生漆を刷り込み、余分な漆を丁寧に拭き取る——この繰り返しによって、木目が浮かび上がりながら深みのある光沢が生まれていきます。1回の体験では1〜2回の拭き作業を行い、完成品は後日郵送で届きます。「自分の手で塗った漆が光り始めた瞬間、感動しました」という参加者の声が多く、初心者でもその魅力を肌で感じられるプログラムです。

素材には香川県産のヒノキやケヤキが使われることが多く、木地師が丁寧に削り出した椀や盆が用意されています。工房によっては、木地から漆塗り・仕上げまでの全工程を見学しながら、自分のペースで体験できるコースも設けられています。

丸亀うちわとは——3工程100以上の手仕事

丸亀うちわは、全国シェアの約90%を占める国内最大のうちわ産地・丸亀市(高松市から電車で約25分)が誇る伝統工芸品です。江戸時代初期、金毘羅参りの土産物として普及したのが始まりとされ、以来「丸亀うちわ」の名は全国に知れ渡りました。2003年には国の伝統的工芸品に指定されています。

その製造工程は、大きく分けると「骨作り」「貼り」「仕上げ」の3段階ですが、細かく数えると100以上もの工程があるとも言われます。なかでも特徴的なのが「穂(ほ)割り」の工程で、一本の竹を放射状に細かく割いて骨を作る技術です。熟練の職人は目にも留まらぬ速さでこの作業をこなしますが、見学しているだけで思わず息をのむほどの繊細さです。

体験では、あらかじめ準備された竹の骨に和紙を貼り付け、柄と縁を整えるコースが一般的です。和紙には季節の草花や幾何学模様が印刷されたものが選べるほか、白紙に自分で絵を描いてオリジナルデザインにするコースも人気。完成したうちわはそのまま持ち帰れるため、夏の思い出として長く使い続けることができます。

職人の技を間近で見学する

体験の前に、まずは職人の仕事場を見学することをおすすめします。高松・丸亀周辺の工房では、実際に制作中の現場を見学できるスペースが設けられており、見学は無料〜300円、所要20〜30分が目安です。

ベテラン職人は30年以上のキャリアを持ち、手の動きひとつひとつに長年の経験が凝縮されています。見学後には質問タイムが設けられることも多く、「なぜこの素材を選ぶのか」「道具はどこで手に入れるのか」といった突っ込んだ質問にも職人が丁寧に答えてくれます。漆の採取から話が広がり、日本の林業や里山文化にまで話題が及ぶこともあり、予想以上に深い学びの場になります。

展示販売コーナーでは3,000円〜50,000円の作品が並び、伝統的な文様を守りながら現代のライフスタイルに合わせてデザインされた商品も増えています。若い職人が手がけるモダンなうちわや、カフェのインテリアにも映える漆のトレーは、贈り物としても喜ばれます。

食の体験で香川県の味を学ぶ

伝統工芸の体験に加えて、高松の食文化を学ぶプログラムも旅をより豊かにしてくれます。讃岐うどんの手打ち体験は地元の料理教室で3,000円〜5,000円(材料費込み)、所要2〜3時間。地粉の配合から水回し・踏み・延ばしまで、プロの料理人が丁寧に指導してくれます。自分で打ったうどんをだし汁でいただく瞬間は格別で、「スーパーで買ったうどんとは別物」という感想が続出します。

綾菊の酒蔵見学は1,000円〜2,000円で、製造工程の見学に加えて3〜5種類の試飲が含まれます。高松中央卸売市場での食材の目利き体験や、おいりの和菓子作り教室(2,000円〜3,500円、所要60分)も旅行者に好評。おいりは高松の婚礼文化に欠かせない伝統菓子で、カラフルなあられのような見た目が愛らしく、お土産としても人気があります。

体験旅のプランニングと予約のコツ

高松での体験を最大限楽しむために、いくつかのポイントをおさえておきましょう。

体験プログラムは午前(10時〜)と午後(14時〜)の2部制が多く、午前の部は比較的空いています。人気の工房は1週間前には予約が埋まることがあるため、旅行日程が決まったら早めの予約が安心です。とくにゴールデンウィーク・夏休み・年末年始は混雑が予想されるため、2週間〜1ヶ月前の予約をおすすめします。

雨天時の代替プランとしても体験は最適で、天候に左右されない屋内プログラムが大半です。栗林公園の観光と組み合わせ、午前は日本三大名園の一つを散策し、午後は工房で体験というプランが効率的です。高松まつりや香川漆器展の時期には特別体験プログラムが開催されることもあり、通常では入れない場所での体験は一生の思い出になります。

体験後は塩江温泉で疲れを癒やし、ライオン通り・古馬場エリアで骨付鳥と地酒を楽しむ夜まで、充実の高松一日プランが完成します。讃岐の工芸・食・温泉——この三つを一日でめぐる旅は、香川県の奥深さを全身で感じる特別な体験になるはずです。

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Written by

佐藤 美紀

ライフスタイルエディター

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