観光・体験
高松の花の名所と見頃ガイド|栗林公園・玉藻公園・峰山公園で巡る四季
高松の花は「栗林公園」を軸に巡る
高松の花めぐりは、まず特別名勝・栗林公園(りつりんこうえん)を起点に考えると組み立てやすくなります。瀬戸内式気候の高松は冬でも雪が積もることはまれで、年間を通して温暖。そのぶん花のシーズンは本州の太平洋側と同じか、やや早めに動きます。桜は3月下旬には咲き始め、4月上旬には市内の名所がいっせいに見頃を迎えます。
栗林公園が花めぐりの軸になるのは、ひとつの庭で梅・桜・ツツジ・ハス・紅葉と四季の花がほぼ切れ目なく続くからです。約75ヘクタールの広大な大名庭園に、紫雲山を借景とした6つの池と13の築山が配され、どの季節に訪れても園内のどこかで花が咲いています。国の特別名勝に指定された庭園は全国でもごく限られ、四国では栗林公園が唯一。高松観光の中心であり、花の名所としても文句なしの主役です。
以下では、栗林公園を中心に、高松城跡の玉藻公園、市街地を一望できる峰山公園という市内三大スポットの見頃を、花の種類ごとに具体的に紹介します。
栗林公園 ― 一年を通して花が絶えない大名庭園
早春の梅(1月下旬〜3月上旬)
高松の花シーズンの口火を切るのが、栗林公園の梅です。園内には約150本の紅梅・白梅が植えられ、例年1月下旬から3月上旬にかけて見頃を迎えます。例年2月上旬には「梅まつり」が開かれ、2026年は2月7日(土)・8日(日)に予定されています。まだ寒さの残る時期ですが、紫雲山を背にした庭園に紅白の梅がほころぶ景色は、高松の春の到来を最初に告げる風物詩です。
桜(3月下旬〜4月上旬)
梅が終わると、いよいよ桜の季節。栗林公園では芝庭広場を中心にサクラが植えられ、例年3月下旬から4月上旬が見頃です。開花に合わせて夜間の桜のライトアップが実施され、2026年は3月27日(金)〜4月5日(日)に予定されています。昼は南庭の優美な池泉回遊式庭園を、夜は近代公園風に整備された北庭で照らし出された夜桜を、と一日で表情の違う花見が楽しめるのが大名庭園ならではです。
初夏のツツジ・サツキ・花菖蒲(5月下旬〜6月中旬)
桜のあとは新緑とともに、初夏の花が続きます。栗林公園のツツジ・サツキは例年5月下旬から6月初旬ごろが見頃。なかでも「恋ツツジ」と呼ばれるハート形に刈り込まれた一画は、近年フォトスポットとして人気です。あわせて、花菖蒲(ハナショウブ)が5月末から6月中旬ごろに見頃を迎え、梅雨入り前後のしっとりとした庭園を彩ります。
夏のハス(7月〜8月上旬)
夏の主役はハスです。園内の芙蓉沼(ふようぬま)では、例年7月から8月上旬ごろにハスの花が見頃を迎えます。ハスは早朝に咲いて昼にはしぼむため、見るなら開園直後の朝が狙い目。涼を求めて朝いちばんに庭を歩くと、水面いっぱいに広がる大輪の花に出会えます。
秋の紅葉(11月下旬〜12月上旬)
そして高松の秋を締めくくるのが、栗林公園の紅葉です。例年11月中旬ごろから色づき始め、11月下旬から12月上旬にかけて見頃を迎えます。掬月亭(きくげつてい)や楓岸(ふうがん)、飛来峰(ひらいほう)といった園内屈指のビューポイント周辺が赤や黄に染まり、見頃に合わせて10日前後の期間限定で夜間ライトアップも行われます。水面に映り込む紅葉のリフレクションは、栗林公園の秋ならではの絶景です。
玉藻公園(高松城跡)― 海城の桜の馬場
高松駅から徒歩すぐ、市街地の中心にあるのが玉藻公園(たまもこうえん)です。日本三大水城のひとつ・高松城の跡を整備した公園で、堀に瀬戸内海の海水を引き込んだ全国的にも珍しい「海城」。重要文化財の艮櫓(うしとらやぐら)や月見櫓、披雲閣(ひうんかく)庭園など、史跡そのものが見どころです。
この玉藻公園が花の名所として知られるのが、桜の季節。城内の「桜の馬場」を中心に、ソメイヨシノやヨウシュンなど約70本の桜が植えられ、見頃は例年3月下旬から4月上旬です。見頃に合わせて「桜見物夜間無料開放」が実施され、2026年は3月27日(金)〜4月5日(日)の夕方から夜(おおむね17時30分〜20時)に、桜の馬場が無料開放される予定です。石垣や櫓を背景にした夜桜は、城下町・高松ならではの風情。アクセスがよく、観光の合間に立ち寄りやすいのも魅力です。
峰山公園 ― 市街地と瀬戸内海を見下ろす桜の絶景
市街地から南西へ約2.5km、石清尾山塊(いわせおさんかい)の標高約230mに位置するのが峰山公園(みねやまこうえん)です。約800本の桜が植えられ、高松市内でも指折りの花見スポットとして親しまれています。
峰山公園の桜の魅力は、なんといっても眺望です。北側には高松市街と瀬戸内海、南側には讃岐平野と讃岐山脈が広がり、桜越しに街と海を一望できます。眼下に広がる市街地と海を背景にした桜並木は、平地の名所では味わえない開放感。標高があるぶん開花は市街地よりわずかに遅れる傾向があり、平野部の桜が散り始めるころに見頃を迎えることもあります。市内の桜を長く楽しみたいなら、栗林公園・玉藻公園で序盤を、峰山公園で締めくくる、という巡り方も覚えておくと便利です。
高松の花めぐり実用メモ
高松の花の見頃を、ひと目で振り返れるよう整理します。
| 花 | 主な名所 | 例年の見頃 |
|---|---|---|
| 梅 | 栗林公園 | 1月下旬〜3月上旬 |
| 桜 | 栗林公園・玉藻公園・峰山公園 | 3月下旬〜4月上旬 |
| ツツジ・サツキ・花菖蒲 | 栗林公園 | 5月下旬〜6月中旬 |
| ハス | 栗林公園(芙蓉沼) | 7月〜8月上旬 |
| 紅葉 | 栗林公園 | 11月下旬〜12月上旬 |
見頃は年ごとの気候で前後するため、桜・紅葉のライトアップ期間は栗林公園・玉藻公園の公式情報で開花状況を確認してから出かけると確実です。栗林公園は早朝から開園しており、ハスや桜は朝のうちが空いていて光もきれい。市内の三大スポットはいずれも高松駅・栗林公園駅周辺からアクセスしやすく、半日あれば二か所は無理なく巡れます。
なお、チューリップの大花畑を見たいなら、高松市の南隣・まんのう町にある国営讃岐まんのう公園が有名です。約30品種・約3万本のチューリップが例年4月上旬から中旬に見頃を迎えますが、こちらは高松市外(まんのう町)。高松市内の名所と合わせて、足を延ばす日帰りの選択肢として覚えておくとよいでしょう。
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