学び
高松の子連れおでかけガイド|こどもの国・峰山公園・屋島とうどん県の家族ごはん
高松は子連れで歩きやすい「コンパクトな城下町」
香川県の県都・高松は、子連れのおでかけがしやすい街です。JR高松駅と海辺のサンポート、お堀に囲まれた玉藻公園(高松城跡)が徒歩圏内にまとまり、そこからことでん(高松琴平電気鉄道)やシャトルバスで、郊外の大型児童館や屋島の山上へも出られます。平地が多く歩道も広いため、ベビーカーでも移動しやすいのが特徴。瀬戸内の穏やかな気候で雨や雪に予定を崩されにくく、「午前は外で遊んで、お昼はうどん、午後はもう一カ所」といった欲張りな一日が組み立てやすい街です。
駅前と城跡で、まずはひと遊び
高松駅を出てすぐのサンポート高松は、瀬戸内海に面した開放的な親水エリア。夏になると噴水広場で水遊びを楽しむ子供たちでにぎわい、海風を感じながらの散歩にも向きます。
駅から徒歩数分の玉藻公園(史跡高松城跡)は、日本三大水城のひとつ。お堀に海水が引き込まれているため、泳いでいるのは鯉ではなく真鯛で、「鯛願成就」と名づけられた鯛のエサやり体験(クジ付き100円)が名物です。3月から11月末には、江戸時代の舟を復元した和船「玉藻丸」でお堀をめぐる城舟体験も楽しめます(乗船は5歳以上)。少し足をのばせば、国の特別名勝栗林公園の広い園内や和船遊覧もあり、お昼の前後に体を動かすのにちょうどいい場所です。
一日たっぷり過ごせる大型スポット
しっかり遊ばせたい日は、郊外の大型施設へ。高松空港に隣接するさぬきこどもの国は、四国でも屈指の規模の児童館で、入館は基本無料。屋内の「わくわく児童館」には美術・音楽・科学・コンピューターの4工房やスペースシアター、靴を脱いで遊べる幼児コーナーがそろい、屋外には竜のかたちをした大きなチューブ遊具や、実物のYS-11型航空機・ことでんの旧型車両の展示もあります。5月から9月ごろには水路で水遊びもでき、芝生にお弁当を広げて一日過ごせます。
古墳群の上に広がる峰山公園の「はにわっ子広場」も外せません。一帯の石清尾山(いわせおやま)古墳群がモチーフで、馬のハニワを抜けて滑り降りる全長58メートルのローラースライダーは大迫力。水中探検迷路や石槍のターザンロープなど、古墳時代をテーマにしたユニークな遊具がそろい、銅鐸(どうたく)をかたどったすべり台はだれもが使えるユニバーサル仕様です。
雨の日も安心、街なかの室内スポット
天気がぐずついた日に頼りになるのが、中心市街地の複合施設「たかまつミライエ」内にある高松市こども未来館。公共交通でのアクセスがよく、3階の子育て支援ゾーンには玉藻城をイメージしたボルダリングの壁や、高松市の形をした飛び石マットなど、0歳から小学校低学年までが体を使って遊べる仕掛けが並びます。同じ建物に図書館も入っているので、絵本を選んでから遊ぶ、といった過ごし方もできます。
屋島で景色とアート、そして水族館
高松のシンボル・屋島の山上は、家族でのんびり過ごすのに向いた場所です。2022年にできた交流拠点施設「やしまーる」は、地形に沿ってうねる全長約200メートルのガラス張り回廊で、瀬戸内海の多島美を一望できます。源平合戦をテーマにしたパノラマアートや、屋島のタヌキをモチーフにしたスイーツが並ぶカフェもあり、小さな子と一緒でも歩きやすい造りです。
屋島といえば水族館ですが、新屋島水族館は施設の建て替えのため2025年春から休館中で、リニューアルオープンは2027年春の予定です。休館中はペンギンやカワウソが、高松市中央卸売市場の旧青果棟に開設された「市場水族館」へお引っ越し(開館10〜16時・火曜休)。マナティやイルカ、アザラシは引き続き屋島で世話をされています。訪問前に、どちらが開いているか公式情報を確認しておくと安心です。
「うどん県」は子連れごはんがしやすい
子連れの食事という点で、高松は本当に気がラクな街です。讃岐うどんのセルフ店は、好きな麺を受け取って自分でだしを注ぐスタイル。注文から着席まで早く、価格もかけうどんの小なら200〜300円台が目安と手ごろで、麺を取り分けてあげれば離乳食を終えた子とも分け合えます。並んで待つ時間が短いのは、ぐずりやすい小さな子連れにはありがたいポイントです。
さらに高松ならではなのが、親子で挑戦できるうどん作り体験。市内には中野うどん学校など体験できる施設があり、粉をこねて足で踏み、麺棒でのばすまでを30〜60分ほどで楽しめます。体験料は1人1,500〜2,000円ほどが目安で、大人も子供も同じように、自分だけのうどんを作れるのが、うどん県らしい思い出になります。
子供と楽しむ高松の食
うどん以外にも、家族の食卓を彩る郷土の味があります。丸亀発祥で香川全域に広がった骨付鳥は、鶏のもも肉を骨ごと焼いたワイルドな一品。歯ごたえのある「親鳥」と、やわらかく食べやすい「ひな鳥」があり、小さな子にはひな鳥がおすすめです。1本あたり800〜1,000円前後が目安で、家族でシェアして食べるのにぴったりです。
甘いものなら、香川が誇る上品な砂糖菓子和三盆。木型に詰めて作る型抜き体験は、東かがわ市など県内の施設で2〜3歳から楽しめ、できたての干菓子をその場で味わえます。ほかにも、そら豆を炒って甘辛い醤油だれにからめた郷土食醤油豆など、土地の味にふれられるのも旅の楽しみ。特定の名店をめぐるより、相場を目安に気軽な店で土地の味を試すくらいが、子連れにはちょうどよいでしょう。
子連れおでかけの実用メモ
屋島の山上へは、ことでん志度線「琴電屋島」駅またはJR「屋島」駅から発着する屋島山上シャトルバスが便利ですが、運行は基本的に金・土曜と祝前日のみ(大人片道200円・子供100円)。平日に訪れるなら、無料化された屋島スカイウェイを車で上がるのが確実です。
季節の目安として、さぬきこどもの国やサンポートの水遊びは夏(おおむね5〜9月)、玉藻公園の城舟は3〜11月の運行で、冬場は休みます。天気が崩れたら高松市こども未来館のような室内施設へ切り替えると、予定が無駄になりません。中心部はことでんと徒歩でほぼ回れるので、宿は高松駅・瓦町周辺にとると子連れの移動がぐっと楽になります。
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