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広島市の犬とおでかけ散歩ガイド|太田川デルタの川沿いとドッグランのある公園
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広島市の犬とおでかけ散歩ガイド|太田川デルタの川沿いとドッグランのある公園

三角州の街・広島は「川沿い散歩」が主役

広島市は太田川がつくった三角州(デルタ)の上に広がる街で、市内を六本の川が流れています。この地形のおかげで、中心部のすぐそばに長い水辺の遊歩道が何本もあり、愛犬との散歩には恵まれた環境です。なかでも背骨になるのが、市の西側を流れる太田川放水路。1967年に完成した人工の放水路で、JR三滝駅のあたりから旭橋にかけて、両岸あわせておよそ7kmの河川敷が続きます。土と芝のフラットな道なので、足腰に負担をかけずにゆっくり歩けるのが魅力です。階段状に水辺へ降りられる親水テラスも整備されていて、川面を眺めながらひと休みできます。市街地のビル群を背に、対岸に三滝の山並みを望むこの開放感は、海と山と川が近い広島ならではのもの。リードはもちろん必須ですが、人や自転車の通行が比較的ゆるやかな区間が多く、犬連れにはありがたいコースです。

川沿いを歩くなら、おすすめしたいのが平和記念公園周辺の元安川・本川の水辺。原爆ドームを対岸に望む遊歩道は石畳やレンガで舗装され、ベンチも点在しています。平和記念公園は園内の犬の散歩自体は可能ですが(資料館などの建物内はペット立ち入り禁止)、慰霊の場であることを踏まえ、リードを短く持ち、混雑時は配慮して歩きたい場所です。

緑の回廊・平和大通りを歩く

中心部で犬と歩くなら、東西4kmにわたって市街を貫く平和大通りが外せません。幅100mの道路で「100m道路」とも呼ばれ、車道の両脇に幅広い緑地帯とベンチが続きます。ここの並木には特別な背景があります。戦後、焼け野原になった広島が「緑で街を覆おう」と呼びかけた供木運動に応えて、県内・全国・海外から贈られたクスノキやヒマラヤスギ、ラクウショウなどの記念樹が植えられたもの。なかには被爆しながら生き延びた被爆樹木も含まれ、復興のシンボルとして今も枝を広げています。木陰の多い緑地帯は夏でも歩きやすく、樹々の由来を思いながらの散歩は、観光の合間にもよく合います。中区の中心にあってアクセスがよいのも便利です。

旧市民球場跡地に整備されたひろしまゲートパーク(中区基町)や、広島城の西に広がる中央公園の芝生広場も、市街地の貴重な緑のオープンスペースです。リードを付けてのお散歩に向く広々とした空間ですが、犬の同伴可否やマナーは催事の有無で変わることがあるため、イベント開催日は現地の掲示を確認すると安心です。

ノーリードで走れるドッグランのある公園

思いきり走らせてあげたいときは、ドッグランのある公園へ。広島市内には登録すれば無料で使える施設が複数あります。

ひろしま遊学の森(東区福田町) — 市街地から少し山あいに入ったこのエリアには、隣接する二つの施設がそれぞれドッグランを備えています。広島市森林公園のドッグガーデンと、広島県緑化センターのわんこひろばです。わんこひろばは体重10kg未満の小型犬エリアと10kg以上の中・大型犬エリアに分かれ、木陰があって夏でも比較的涼しいのが特徴。どちらも利用は無料ですが、初回に管理事務所での登録が必要で、1年以内の狂犬病予防接種と混合ワクチン接種の証明提示が求められます。受付時間は夕方までなので、出発前に時間を確認しておきましょう。

竜王公園(西区竜王町) — 市街地を一望できる高台にある総合公園で、ファミリー広場の中に無料のドッグランが設けられています。地面は土と砂で、開放感のある眺めのなかで中型犬まで走らせることができます。利用には公園管理センターでの事前受付が必要です。テニスコートや遊具もあり、家族でのおでかけと合わせやすい立地です。

ノーリードで遊べるのはあくまで柵で囲われたドッグランの中だけ。エリアを一歩出れば公園内はリード必須です。他の犬との相性や、登録証の携帯も忘れないようにしましょう。

夏の散歩は「肉球」と「時間帯」に注意

広島の夏は、瀬戸内海から流れ込む湿った空気とデルタ地形が重なって蒸し暑く、日中のアスファルトはかなり高温になります。とくに日陰の少ない平和大通りの歩道や河川敷の舗装路は、昼間に犬の肉球をやけどさせる温度まで上がることがあります。人の手の甲を地面に5秒当てて熱ければ、犬には熱すぎるサイン。夏場は早朝か日没後に時間をずらし、木陰の多い緑地帯や、土と芝でできた太田川放水路の河川敷を選ぶのが賢明です。水分補給用の水を持ち歩き、こまめに休ませてあげてください。

一方で広島の冬は瀬戸内式気候で比較的穏やか。雪はめったに積もらず、晴れた日が多いので、冬場はむしろ日中の川沿い散歩が気持ちのよい季節になります。

マナーを守って気持ちよく

どの場所でも基本は同じです。フンは必ず持ち帰る、おしっこには水を流す、リードは短く持って人や自転車とすれ違う、苦手な人や子どもには距離を取る——この当たり前を守ることが、犬連れに優しい街を保ちます。広島の水辺や緑地帯は市民の生活と慰霊の場が隣り合う特別な空間でもあります。川沿いの開放感とドッグランの自由、その両方を楽しみながら、愛犬と広島の街を歩いてみてください。

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Written by

木村 さくら

地域プロモーター

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