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岡山市で愛犬と歩く|旭川の遊歩道と里山、晴れの国の散歩スポット
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岡山市で愛犬と歩く|旭川の遊歩道と里山、晴れの国の散歩スポット

「晴れの国」岡山市は、愛犬との散歩が映える街

岡山市瀬戸内海式気候に属し、年間降水量は1,100mm前後と全国の県庁所在地のなかでも雨が少ない街です。降水量1mm以上の日数の少なさが「晴れの国おかやま」というキャッチフレーズの由来になっており、年間の日照時間も長め。雨に予定を流されにくいぶん、週末に愛犬との散歩やお出かけを計画しやすいのが岡山ならではの強みです。

街の真ん中を北から南へ旭川が流れ、その支流として百間川が市街地の東側を下っていきます。この二本の川がつくる広い河川敷と遊歩道が、岡山市の犬連れ散歩のいちばんの財産です。市内には里山をそのまま公園にした操山もあり、「川沿いを平坦に歩く」「山道で軽く汗をかく」という二つの楽しみ方を一つの市内で選べます。ここでは岡山市に実在するスポットを軸に、愛犬と気持ちよく過ごすためのコースとマナーを整理します。

旭川沿いの遊歩道で、川風を受けて歩く

岡山市街の散歩の主役は、なんといっても旭川の河川敷です。岡山市が整備する「旭川・百間川ランニングコース」は、相生橋付近から海吉橋付近までの総延長およそ11kmで、黒アスファルトで舗装され、500mごとに距離表示が入っています。信号がなく平坦で、車・バイク・自転車の乗り入れが禁止されている専用コースなので、愛犬と並んで歩いても周囲を気にしすぎずに済みます。距離表示があるおかげで「今日は片道1.5kmまで」など、その日のコンディションに合わせて折り返し地点を決められるのも便利です。

春には、旭川の東岸が一気に華やぎます。蓬莱橋から相生橋にかけてのおよそ1kmはソメイヨシノなどの桜並木「旭川さくらみち」として知られ、後楽園や岡山城を背景に約250本の桜が咲きそろいます。岡山さくらカーニバルの時期は人出も多くなりますが、満開の桜の下を愛犬と歩ける季節は格別です。ただし人が密集する花見シーズンは、リードを短く持ち直し、レジャーシートや屋台の食べ物に近づけない配慮を忘れずに。

操山で、市街地に残る里山を歩く

平坦な川沿いに飽きたら、岡山市中区の操山(みさおやま)へ。市街地のすぐ近くにありながら、雑木林の残る里山の自然をそのまま味わえる貴重な場所です。拠点となる操山公園里山センター(岡山市中区沢田649-2)は入館無料で、自然について学べる展示や芝生広場、駐車場があり、登山口としても使えます。山頂までは20〜30分ほどで、展望台からは市街地や瀬戸内の眺めが開けます。

里山の散策路は土や落ち葉の道なので、夏でもアスファルトより足元が熱くなりにくく、木陰が多いのもありがたいところ。一方で、散策路から外れると道迷いや植生へのダメージにつながるため、愛犬とは決められた道を歩くのが基本です。坂道や階段が続く区間もあるので、シニア犬や短頭種は無理のない範囲で。なお山道では他のハイカーや小さな子どもとすれ違う場面も多く、リードは必ず装着し、すれ違い時はいったん端に寄って待つと安心です。

百間川緑地と、東部の広々とした公園

旭川の放水路として整備された百間川の河川敷も、犬連れ散歩の定番です。岡山市中区沢田周辺の百間川緑地は遊歩道がしっかり整備され、運動広場や遊具のある広々とした空間が続きます。前述のランニングコースの一部(海吉橋〜百間川橋の区間など)とも重なるエリアで、まっすぐで見通しのよい道はリードを付けたままでも歩きやすく、ベンチで一息つける場所も点在しています。

岡山市東部に足を延ばすなら、瀬戸町運動公園の「のびのび公園」(岡山市東区瀬戸町南方)も選択肢です。遊歩道やベンチ、東屋があり、休憩を挟みながらのんびり歩けます。市南部では灘崎町総合公園(岡山市南区片岡)に広い芝生広場と散歩コースがあります。いずれも一般的な公園ですから、ドッグランのような放し飼いスペースではない点に注意し、リードを付けて他の利用者と距離を保ちましょう。

無料で使える「走れる」スポット

思い切り走らせたいときは、ドッグランへ。岡山市北区御津伊田にある岡山県動物愛護センターの「北広場(ドッグラン)」は、約2,500㎡の広さがあり、利用は無料です。利用前に愛護館の受付で申請書・誓約書を記入する仕組みで、犬の登録と狂犬病予防注射を済ませ、鑑札と注射済票を装着していることが条件。他の犬と接触するため、混合ワクチンの接種も推奨されています。シーソーやハードルといった犬用遊具、水道、屋根付きの東屋などが備わり、一回の利用は原則2時間まで。火曜日と年末年始を除いて開いています。

観光とあわせて楽しむなら、岡山市北区撫川のRSKバラ園にもドッグランがあります。大型犬と中小型犬で入り口が分かれ、犬用トイレや脚洗い場が整備されているのが特長です。こうした施設では、ワクチン接種証明など各施設のルールが前提になるため、出かける前に必要書類と最新の利用条件を公式の案内で確認しておくと当日スムーズです。

後楽園は「ペット禁止」――事前確認のすすめ

岡山観光の象徴である後楽園は、入園案内に「ペット禁止」と明記されており、犬を連れての入園はできません。旭川を挟んだ対岸の岡山城周辺や、前述の旭川さくらみちは河川敷から景観を楽しめますが、園内に愛犬を入れることはできないと考えておきましょう。なお身体障害者補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)の同伴可否については個別の対応になるため、必要な場合は後楽園(086-272-1148)へ直接問い合わせるのが確実です。

岡山市内には犬と入れる場所も入れない場所も混在します。神社仏閣や観光施設は「ペット不可」「抱っこ・カート限定」などルールがまちまちなので、目的地が決まったら出発前に公式サイトや電話でペットの扱いを確認する習慣をつけておくと、現地でがっかりせずに済みます。

瀬戸内の暑さ対策と、岡山で守りたいマナー

岡山市の夏は、瀬戸内海式気候ならではの蒸し暑さが厳しく、猛暑日や熱帯夜が珍しくありません。日中の河川敷やアスファルトは想像以上に高温になり、人の手のひらで5秒触れて熱いと感じる路面は、愛犬の肉球を火傷させる危険があります。夏場の散歩は日の出前後や日没後の涼しい時間帯にずらし、コンクリートよりも操山の土の道や芝生広場を選ぶのが安全です。水分補給用の水と、体を冷やせるタオルを携行しましょう。一方で岡山は雪がほとんど積もらない温暖な土地なので、冬は短時間なら無理なく歩ける日が多いのも特徴です。

マナー面では、まずリードの装着が大前提です。河川敷ランニングコースや公園、里山の散策路は、ランナーや子ども連れ、他の犬連れと共有する場所。フレキシブルリードを伸ばしっぱなしにせず、すれ違い時は短く持ち直します。そして糞は必ず持ち帰り、尿はペットボトルの水で流す、というのが川や公園をきれいに保つための基本です。旭川や百間川は飲み水や農業用水ともつながる大切な水系であり、河川敷を汚さないことは岡山の散歩環境を次に使う人へ手渡すことでもあります。晴れの国の気持ちのよい一日を、愛犬と地域の双方が心地よく過ごせる形で楽しんでください。

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Written by

佐藤 美紀

ライフスタイルエディター

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