メインコンテンツへスキップ
SOROU.JP日本全国情報ポータルサイト
金沢の温泉ガイド|山代温泉と日帰り湯の楽しみ方
観光・体験
9分で読める

金沢の温泉ガイド|山代温泉と日帰り湯の楽しみ方

金沢で旅の疲れを癒すなら、山代温泉を筆頭とする温泉めぐりは外せません。白山の霊峰と犀川・浅野川の清流に抱かれた加賀の温泉地は、湯の温もりと季節の絶景を同時に楽しめる贅沢なスポットです。加賀百万石の城下町として栄え、戦災を免れたため江戸時代の街並みが今も息づくこの地域では、温泉文化も同様に長い歴史を誇ります。泉質は多彩で、美肌の湯や療養泉として古くから高い評価を受けており、地元住民から旅行者まで幅広く愛されています。

冬は日本海側特有の雨や雪が多く「弁当忘れても傘忘れるな」が合言葉となるほどの気候ですが、それゆえに温泉の恩恵をとりわけ深く感じられる土地でもあります。冬の雪見風呂から夏の涼風が吹き抜ける露天風呂まで、四季を通じて温泉を楽しめるのが金沢・加賀エリアの最大の魅力です。

山代温泉の歴史と泉質

山代温泉は石川県加賀市に位置し、約1300年の歴史を誇る北陸有数の温泉地です。奈良時代の僧・行基が発見したと伝えられており、与謝野晶子や北大路魯山人といった文人墨客にも愛された文化的な温泉街として知られています。温泉街の中心には「総湯」と呼ばれる共同浴場が今も現役で、地元の日常に根ざした温泉文化を体感できます。

泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉が主体で、pH値は8.0前後のアルカリ性。「美人の湯」として知られる滑らかな浴感が特徴で、入浴後は肌がしっとりとした感触を残します。源泉温度は平均58〜62度と高く、多くの施設が加水・加温なしのかけ流しにこだわっています。神経痛・筋肉痛・関節痛のほか、冷え性や疲労回復への効果も期待でき、長期滞在して湯治を目的とする訪問客も少なくありません。

総湯と日帰り入浴の楽しみ方

山代温泉を訪れたなら、まず総湯(共同浴場)に立ち寄ることをおすすめします。江戸末期の建築様式を復元した「古総湯」は外観も美しく、当時の入浴スタイル(シャンプー・石けん使用不可)を体験できる歴史的な浴場です。もう一方の「総湯」は現代的な設備を備え、シャワーや洗い場も充実しています。入浴料は大人460円程度とリーズナブルで、地元客と肩を並べて湯に浸かる体験はほかでは味わえない情緒があります。

日帰り入浴を受け付ける旅館や施設も多く、営業時間は10時〜21時が一般的。料金は800円〜1,500円程度で、タオルのレンタルも大抵の施設で利用可能です。温泉街を歩けば随所に足湯スポットがあり、散策の合間に気軽に湯を楽しめるのも嬉しいポイントです。兼六園の観光と組み合わせて立ち寄る旅行者が多く、特に紅葉シーズン露天風呂は格別の贅沢といえます。

金沢近郊のおすすめ日帰り温泉

金沢市内や近郊にも日帰り温泉施設が点在しており、観光の合間に立ち寄るのに最適です。市内東部の湯涌温泉は、金沢の奥座敷とも呼ばれる山間の静かな温泉地で、アニメ「花咲くいろは」の舞台モデルとしても知られています。泉質は弱アルカリ性の塩化物泉で肌への刺激が少なく、子ども連れでも安心して入浴できます。入浴料は600円〜800円程度と手ごろです。

片山津温泉は加賀市にある柴山潟に面した温泉地で、湖上に浮かぶかのような露天風呂が有名です。ガラス張りの近代的な総湯からは湖面と白山を一望できる開放的なロケーションが広がり、絶景を楽しみながらの入浴は格別です。金沢市内からは車で約45分、北陸自動車道の加賀インターチェンジを利用すればアクセスも容易です。

温泉旅館で味わう加賀の食と一泊

せっかくの温泉旅行なら、一泊して加賀の食文化とともに温泉を堪能するのがおすすめです。老舗旅館の夕食には、のどぐろの塩焼き・ズワイガニ・加賀野菜の炊き合わせなど、日本海の幸と地元の食材を活かした会席料理が並びます。加賀の地酒「手取川」や「天狗舞」との相性も抜群で、食卓を囲む時間が旅の思い出をより豊かにしてくれます。

宿泊料金は一泊二食付きで15,000円〜35,000円が相場。平日割引やWeb限定プランを活用すると費用を抑えられます。チェックイン後と翌朝で入浴を2回楽しめるうえ、男女の浴場が時間帯で入れ替わる施設なら内湯・露天の両方を満喫できます。露天風呂から眺める夕焼けや星空は、都市部では決して味わえない贅沢な体験です。

温泉の効能と正しい入浴法

温泉の効能を最大限に引き出すには、正しい入浴法を知っておくことが大切です。入浴前にはかけ湯で体を慣らし、最初は半身浴から始めて徐々に全身浴に移行するのが体に優しい入り方です。1回の入浴時間は10〜15分が目安で、長湯は湯あたりの原因となるため注意が必要です。入浴後は失った水分を補うため、コップ1〜2杯の水や麦茶を飲む習慣をつけましょう。

共同浴場では洗い場でのシャワーの跳ね水や、タオルを湯船に入れる行為はマナー違反です。山代温泉の古総湯は石けん・シャンプー使用禁止のルールがあるため、事前に確認してから訪問してください。また、タトゥーのある方の入浴を断っている施設も多いため、施設のWebサイトや電話で確認しておくと安心です。

アクセスと温泉めぐりのモデルプラン

山代温泉へは金沢市内から車で約45分、路線バス(北鉄加賀バス)で約60分でアクセスできます。北陸新幹線で東京から金沢まで約2時間30分。加賀温泉駅まで乗り継げば、駅から送迎バスを利用する旅館も多く、交通の便は十分です。小松空港からは車で約30分と、空路でのアクセスも便利です。

おすすめの日帰りモデルプランは次のとおりです。午前中に兼六園・金沢城公園を観光し、ひがし茶屋街で金箔ソフトクリームやのどぐろ丼を楽しんだ後、午後から山代温泉に移動して総湯や日帰り施設でゆっくり入浴するコースです。温泉街を散策しながら土産物屋を巡り、温泉まんじゅうや山中漆器のアイテムを探すのも旅の醍醐味。「湯巡り手形」を購入すれば3施設を割引価格で入浴できるため、ぜひ活用してください。帰り道には道の駅に立ち寄り、加賀野菜や地酒をお土産に買い込んで帰るのもおすすめです。

シェアする

Written by

松本 海斗

トラベルエディター

日本刀×日本文化体験

観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。