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金沢の夜ご飯おすすめガイド|片町の海鮮・居酒屋から〆ラーメン・金沢カレーまで
金沢の夜ご飯は片町に集まる
金沢で夜ご飯を食べるなら、まず覚えておきたいのが北陸随一の繁華街・片町(かたまち)です。犀川大橋から香林坊(こうりんぼう)へ抜ける国道157号沿いに、居酒屋・割烹・海鮮の店・バー・ラーメン店がびっしりと連なり、ここだけは深夜まで街が眠りません。片町の象徴「片町きらら」の裏手へ延びる木倉町(きくらまち)通りには古くからの飲食店街が残り、和食からフレンチ、エスニックまで小体な店が軒を並べます。香林坊の裏通り・せせらぎ通り、タテマチの隣の柿木畠(かきのきばたけ)、片町のディープな路地「新天地」と、性格の違う飲食ゾーンがすべて徒歩圏。夜ご飯の一軒目からはしご、そして〆まで、この片町一帯を歩いて完結できるのが金沢の夜の強みです。
【最初に注意】近江町市場は夜ご飯には使えない
「金沢の台所」として知られる近江町市場は、海鮮丼や新鮮な魚介で人気ですが、鮮魚店も食事処も大半が夕方には店じまいし、17時を過ぎると市場全体がぐっと静かになります。夜まで営業する飲食店は一部に限られるため、「夜ご飯は近江町市場で海鮮丼」という計画は基本的に成立しません。市場の海鮮は朝〜昼に楽しみ、夜の海鮮は片町・木倉町の居酒屋や駅周辺の店で——と時間帯で使い分けるのが、金沢の食を無駄なく回るコツです。
海鮮と地酒——金沢らしい夜ご飯の本命
金沢らしい夜ご飯の本命は、やはり片町や木倉町の居酒屋・割烹で味わう日本海の魚です。冬から早春に脂がのる高級魚・のどぐろは、刺身や塩焼きで日本海の豊かさを教えてくれる一品。鴨や鶏に小麦粉をまぶし、すだれ麩や加賀野菜とともに甘辛く煮て、天盛りのわさびでいただく加賀の郷土料理・治部煮(じぶに)も、とろみのある出汁が体にしみる夜向きの味です。晩秋から年末にかけては、メスのズワイガニ=香箱ガニ(こうばこがに)が最大のごちそうになります。合わせるなら石川の地酒。山廃仕込みで知られる天狗舞、手取川、菊姫など、骨太で燗にも映える銘柄がそろい、一合の相場は数百円から千円前後が目安です。黒板に書かれた旬の一品を肴に地酒を傾ける時間が、金沢の夜ご飯のハイライトになります。
回転寿司も侮れない——家族でもひとりでも入りやすい
居酒屋の雰囲気が合わない日や、家族連れ・ひとりの夜ご飯なら、金沢の回転寿司が頼りになります。金沢は「回転寿司のレベルが高い」と全国的に知られる土地で、有名チェーンには金沢発祥の店も少なくありません。ネタは日本海の地物が中心で、のどぐろや白えび、がすえびといった北陸らしい皿を気軽な価格で試せるのが魅力です。人気店は夕食どきに行列ができるため、時間に余裕を持つか受付システムの活用が安心。営業時間は店舗によって異なりますが、夜は21時前後までの店が多く、遅い時間の〆というより「夜ご飯のメイン」として早めの時間に使うのに向いています。
金沢駅周辺で夜ご飯——遅い到着でも困らない
出張や旅行で夜に金沢へ着いた日は、無理に片町まで出なくても、金沢駅の駅ビル「金沢百番街」やその周辺で夜ご飯が完結します。駅ナカ・駅前には海鮮居酒屋、寿司、和食、8番らーめんなどがまとまっており、閉店時間は店舗差があるものの21〜22時頃までの店が中心。ホテルが駅周辺なら、チェックイン後にさっと食べて翌日に備える動線が組みやすいエリアです。ただし深夜帯まで開いている店は多くないため、22時を過ぎるようなら最初から片町方面か、深夜営業のチェーン店を想定しておくと安心です。
飲んだあとの〆は「あっさり中華そば」
金沢の夜を語るうえで外せないのが、片町の〆(しめ)ラーメン文化です。北陸の地酒や治部煮、おでんで一杯やったあと、締めくくりに軽い一杯をすするのがこの街の習わし。片町とその周辺には、飲んだあと向けのあっさりした醤油の中華そばを出す店が点在し、深夜帯はもちろん、店によっては明け方まで暖簾を掲げています。澄んだスープに細めの麺という昔ながらのスタイルが多く、こってりよりもさらりと飲み干せる軽さが、酔った胃袋にちょうどいい塩梅。屋台の流れをくむような小さなカウンター店で、終バスを気にしながらすする一杯は、金沢の夜のいちばん幸せな時間かもしれません。価格は中華そば一杯でおおむね数百円台が相場の目安で、〆としては財布にもやさしいのが魅力です。
深夜の腹ごしらえは金沢カレー
しっかり食べたい夜には、金沢カレーが頼りになります。金沢カレーは、濃厚でドロリとした黒っぽいルーをステンレスの皿に盛り、千切りキャベツとカツをのせ、その上からソースをかけて、先割れスプーンやフォークで食べるのが流儀。1960年代に金沢の洋食店出身のシェフたちが広めたスタイルで、いまや市内に専門チェーンが何軒もある金沢のソウルフードです。もともとは忙しい昼に手早く一皿で満たせるよう考案されたボリューム料理ですが、その重さと安心感が夜食にもぴたりとはまりました。元祖を名乗る老舗チェーンの中心店などは深夜0時前後まで営業しており、飲んだあとや夜遅い到着の腹ごしらえにうってつけ。ずっしり重いルーとカツは、酒のあとの空腹をがっつり満たしてくれます。ただし深夜営業の有無は店舗差が大きいので、遅い時間に狙うなら営業時間の事前確認が安心です。
8番らーめんとハントンライス
金沢の夜ご飯には、地元に根づいたチェーン店や洋食も顔を出します。まず「8番らーめん」。国道8号沿いに1号店を構えたことが名の由来で、1967年創業、石川県内に数十店を展開する“北陸のソウルフード”です。シャキシャキの野菜をたっぷりのせた野菜らーめんが看板で、味噌・塩・醤油・とんこつから選べるやさしい一杯は、夜遅くでも気負わず入れるのが魅力。価格はワンコイン前後からの設定が目安。店舗によっては金沢駅周辺や郊外で夜遅くまで開いており、出張帰りや車での移動の途中でも立ち寄りやすいのが、チェーンならではの安心感です。
もう一品、夜にうれしいのがハントンライス。ケチャップで味つけしたバターライスに薄焼き卵をかぶせ、白身魚のフライをのせてケチャップとタルタルソースで仕上げた金沢発祥の洋食です。「ハントン」の名は、ハンガリーの「ハン」とフランス語でマグロを指す「トン」を組み合わせた造語といわれます。厨房のまかないが起源とされるボリューム満点の一皿で、こってり食べたい夜の選択肢になります。
冬の夜を温める金沢おでん
底冷えする金沢の冬、夜ご飯でいちばん体に染みるのが金沢おでんです。地元の食材を使い、一年を通して食べられるのが金沢おでんの定義で、昆布や鰹に大野醤油を効かせた薄味の出汁が身上。車麩(くるまふ)、赤と白の渦巻きが愛らしい蒲鉾「赤巻き」、コリコリしたバイ貝など、ほかの土地では見かけない種が並びます。冬の主役は、なんといってもカニ面(カニめん)。香箱ガニの甲羅に身と内子・外子・カニ味噌を詰めた贅沢な一品で、香箱ガニ漁が解禁される晩秋から年末(毎年12月29日頃まで)の限られた時期だけの味です。熱い出汁としみじみ飲む燗酒が、雪の夜に冷えた体を芯から温めてくれます。おでんの名店の多くは夜遅くまで暖簾を出しており、燗酒を片手に種を一つずつ頼む遅い夜の過ごし方も、金沢らしい一幕です。
予算の目安とモデルコース
金沢の夜ご飯の予算感を整理します(いずれも一人あたりの目安です)。
| 過ごし方 | 内容 | 予算目安 |
|---|---|---|
| サクッと一杯・一皿 | 8番らーめん、金沢カレー、〆の中華そば | 700〜1,500円 |
| 夜ご飯メイン1軒 | 回転寿司をしっかり、または居酒屋で肴+地酒 | 3,000〜6,000円 |
| 金沢フルコース | 居酒屋→おでんはしご→〆の中華そば | 7,000〜10,000円 |
| 冬の贅沢 | 香箱ガニ・カニ面・のどぐろを解禁期に | 10,000円〜 |
モデルコースは、18時台に片町・木倉町の居酒屋でのどぐろや治部煮と地酒を1〜2時間、2軒目に金沢おでんで燗酒、22時過ぎに〆のあっさり中華そば——という流れが金沢の王道です。しっかり食べたい日は、1軒目を回転寿司に置き換えても組み立てやすくなります。
金沢の夜ご飯でよくある質問
金沢で夜ご飯におすすめのエリアは?
まずは片町・木倉町エリアです。居酒屋から〆のラーメンまで徒歩圏で完結します。ホテルが駅近くなら、金沢駅の「金沢百番街」周辺でも選択肢は十分にあります。
近江町市場で夜ご飯は食べられますか?
大半の店が夕方までに閉まるため、夜ご飯には向きません。夜まで営業する店は一部に限られます。海鮮丼など市場グルメは朝〜昼に楽しみ、夜の海鮮は片町の居酒屋で味わうのがおすすめです。
ひとりでも入りやすいお店はありますか?
回転寿司、8番らーめん、金沢カレーの店はカウンター中心で、ひとり夜ご飯の定番です。木倉町にもカウンター主体の小さな店が多く、一人客は珍しくありません。
夜ご飯のあとはどこで楽しめますか?
片町にはバーやスナックが集まり、はしご酒がしやすい街です。お酒を飲まない夜なら、ひがし茶屋街や主計町(かずえまち)茶屋街の夜のまち歩きも情緒があります。店の多くは夜間閉まっているため、ライトアップされた街並みの散歩として楽しむのがおすすめです。
夜ご飯さんぽの実用メモ
金沢には地下鉄も路面電車もなく、市内の移動は北陸鉄道(北鉄)の路線バスが主役です。金沢駅から片町・香林坊へはバスで10分少々ですが、夜の足として頼るには終バスが早めなのが難点。深夜まで腰を据えるなら、最初から帰りはタクシーを織り込んでおくと安心です。歓楽街にはタクシーが流しており、駅前のホテルまでなら短距離で戻れます。寒い季節ならおでんとカニ面、しっかり食べたい日は回転寿司、遅くなったら〆の中華そばか金沢カレー——その日の気分と時間で夜ご飯を選べるのが、片町を擁する金沢の夜の豊かさです。
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