メインコンテンツへスキップ
SOROU.JP日本全国情報ポータルサイト
日本のエスニック・輸入食材専門店完全ガイド|世界の味を身近に楽しむ買い物術
ショッピング
9分で読める

日本のエスニック・輸入食材専門店完全ガイド|世界の味を身近に楽しむ買い物術

日本の食の多様化が急速に進む中、世界各地の食材や調味料を専門に扱う「エスニック食料品店」や「輸入食材専門店」の存在感が高まっています。タイカレーのペーストからメキシカンのサルサ、インドのスパイスブレンド、中東のザアタルまで、これまで現地に行かなければ手に入らなかった食材が手軽に購入できる時代になりました。

エスニック食料品店とは

エスニック食料品店(または輸入食材専門店)は、特定の地域・文化圏の食材や調味料を集中的に扱う小売店です。大型スーパーや百貨店の食品売り場では見かけない現地ブランドの食材、本場の料理には欠かせない特定の発酵食品や香辛料、輸入菓子・飲料などを専門に仕入れています。

日本国内では主に以下の系統に分類されます。

アジア系食料品店 東南アジア(タイ・ベトナム・フィリピン・インドネシア・マレーシア)と東アジア(韓国・中国・台湾)の食材を中心に扱う店舗が最も多く、大都市圏には徒歩圏内に複数店が集まる「エスニック集積エリア」が形成されています。東京・新大久保(コリアタウン)、大阪・鶴橋、横浜・中華街が代表的なエリアです。

南アジア・中東系食料品店 インド・パキスタン・スリランカ・バングラデシュ系の食材(マサラ、ダール豆、バスマティライス、ギー)や、レバノン・トルコ・イランなどの中東食材(ハルミチーズ、ザクロモラセス、タヒニ)を扱う店舗。イスラム系ハラール認証食品を扱う「ハラールフード店」を兼ねていることも多く、礼拝施設近辺や在日コミュニティが集まるエリアに点在します。

ラテンアメリカ・ヨーロッパ系輸入食材店 メキシコ料理用のトルティーヤ・チポトレソース・チーズ、イタリアやスペインの本場パスタ・オリーブオイル・チーズ・生ハムを扱う店舗。輸入食材専門の業態として百貨店地下やグルメスーパーに入居するケースも多いです。

都市別・主要エリアガイド

東京 新大久保は韓国食材の聖地として知られていますが、近年はネパール・インド料理店と食料品店が急増し、多国籍エリアへと進化しています。上野・御徒町エリアにはアメ横を中心にアジア系食材店が集まり、東南アジア食材の宝庫です。六本木・麻布十番エリアは欧米系輸入食材の品揃えが豊富で、在日外国人向けの輸入スーパーも複数営業しています。

大阪 鶴橋は日本最大のコリアタウンとして有名で、本場の韓国食材(コチュジャン・テンジャン・キムチ用白菜)を安価に入手できます。日本橋エリアや難波周辺には東南アジア系食材店も点在しています。

横浜・神奈川 横浜中華街は中国・台湾食材の宝庫で、老抽(濃口醤油)・紹興酒・点心皮などプロが使う業務用食材も入手可能です。伊勢佐木町周辺にはハラール系食料品店も増えています。

名古屋・中部 大須商店街周辺に韓国・タイ系食材店が点在。在日ブラジル人が多い愛知県静岡県西部では、ポルトガル語圏の食材(カシャーサ・サルガード用食材)を扱う専門店も存在します。

初心者におすすめの購入アイテム

エスニック食料品店デビューに最適な、扱いやすい食材を紹介します。

調味料・ソース類(長期保存可能・使いやすい) - ナンプラー(タイ魚醤): 炒め物・ドレッシングに少量加えるだけでアジア風の旨みが増す万能調味料。 - スリラチャソース: ハラペーニョ系の唐辛子ソース。タコス・ハンバーガー・ラーメンなどに幅広く使える。 - タヒニ(ゴマペースト): フムスの原料。ドレッシングやソースに使えるクリーミーなペースト。 - ハリサ(北アフリカの唐辛子ペースト): パスタや煮込み料理に加えるだけでエキゾチックな風味が生まれる。

乾物・米類 - バスマティライス: 香り高く粒の長いインド産米。カレーやビリヤニに最適で、普通の白米より調理時間が短い。 - レンズ豆(ダール): 水に戻す必要がなく、20〜30分で調理完了。スパイス炒めにするだけで美味。 - ライスペーパー(バインチャン): 水に浸して生春巻きを手作りできる。生野菜・えびと合わせて簡単おしゃれメニューに。

上手な活用のコツ

エスニック食料品店を賢く使うためのポイントをまとめます。

少量から試す 初めて使う食材は小サイズ・少量のものを購入し、自分の好みに合うか確認してから大容量を買うのが賢明です。特にスパイスは種類が多く、使い切れずに風味が劣化することが多いため注意が必要です。

店主・スタッフに相談する 多くのエスニック食料品店のスタッフは当該料理文化の出身者やマニアで、調理法や代替食材について的確なアドバイスをくれます。遠慮なく質問してみましょう。

オンライン併用 地方在住でエスニック食料品店が近くにない場合、Amazon・楽天・TOMIZ(富澤商店)・カルディオンラインなど、輸入食材に強いECサイトを活用すると多くの食材を入手できます。カルディコーヒーファームは全国展開しており、入門用の輸入食材を購入しやすい入口として最適です。

世界の食材に触れることは、料理の幅を広げるだけでなく、食を通じて異文化を知る知的な体験でもあります。エスニック食料品店への扉を開くと、いつもの食卓が世界規模で豊かになります。

シェアする

Written by

林 美佳

フードライター・世界料理研究家

Related Columns