学び
高松のローカルライフ|香川県の日常を楽しむ暮らし方
高松で暮らす日々は、都会では味わえない豊かさに満ちています。香川県の県庁所在地である高松に移り住んだ人たちが口を揃えて言うのは「日常が楽しくなった」ということ。高松中央卸売市場で旬の食材を選び、栗林公園を散歩し、塩江温泉で一日の疲れを癒やす——そんな何気ない日常が、瀬戸内海と屋島の絶景に囲まれた高松では特別な幸福感をもたらしてくれます。
人口約42万人の高松は、ちょうどいいサイズ感の「生活しやすい地方都市」として近年注目を集めています。家賃の全国平均が6万円を超える中、高松では1LDKが4万〜5万円台で借りられるケースも珍しくありません。瀬戸内式気候の恩恵で年間降水量が1,100mm前後と少なく、晴れの日が多いという点も日常の快適さに直結しています。四季の移ろいを肌で感じながら、心身ともに健やかに過ごせる街——それが高松の実像です。
朝の過ごし方──栗林公園と高松中央卸売市場が作る豊かなルーティン
高松での一日は、栗林公園の早朝散歩から始まる人が多いです。朝7時頃の公園はジョガーやウォーキングを楽しむ地元の人たちで穏やかに賑わい、自然と挨拶を交わすうちに顔なじみが増えていきます。国の特別名勝に指定されたこの庭園は、入園料が大人410円と手ごろで、年間パスポート(1,640円)を購入すれば気軽に通える「自分だけの公園」になります。屋島の方角から昇る朝日を浴びながらの散歩は、一日のスタートに清々しい気持ちをもたらしてくれます。
散歩の帰りに立ち寄りたいのが、高松中央卸売市場の関連売場です。朝8時には新鮮な野菜や魚が並び、旬の野菜は一袋150円〜300円、鮮魚は一パック400円〜800円とスーパーの半額近い価格で手に入ります。顔なじみになった店主が「今日はこれが旨いよ」と教えてくれるようになれば、あなたも立派な高松市民です。市場の鮮魚コーナーでは、瀬戸内海で水揚げされたばかりのタイやハマチが並ぶこともあり、都市部では手が届きにくい食材が日常の買い物の延長線上にあります。
食生活の楽しみ──讃岐うどんから骨付鳥まで、圧倒的なコスパの食文化
高松に暮らす最大の楽しみのひとつが、圧倒的に充実した食文化です。讃岐うどんの名店が徒歩圏内にある幸せは、グルメ好きにはたまりません。セルフ式のうどん店なら一杯400〜600円で本場の味を堪能でき、ランチに1,000円以下で満足できる選択肢が豊富です。うどん店は朝6時から開いている店も多く、朝食をうどんで済ませる「うどん朝食」は地元流の贅沢です。
夜の楽しみは骨付鳥と地酒の綾菊。骨付鳥の名店「一鶴」では、親鳥や若鳥を1本550円〜680円で楽しめ、ひやおろしの季節になれば地酒と合わせた晩酌が格別です。老舗和菓子店で季節限定のおいりや和三盆を買い求めるのも、高松暮らしのさりげない贅沢といえます。
自炊中心の生活でも、高松中央卸売市場の新鮮食材を使えば月の食費3万〜4万円で豊かな食卓が実現します。地元農家との直接取引も盛んで、有機野菜の定期便(月額3,000円〜5,000円)を利用すれば採れたての野菜が毎週届きます。外食が安いため週に2〜3回外食しても家計への影響は軽微で、食の満足度と家計のバランスを高いレベルで両立できるのが高松暮らしの強みです。
仕事と暮らしのバランス──リモートワーカーにも優しい環境
高松の仕事環境は年々充実しています。市内のコワーキングスペースは増加傾向にあり、月額1万〜2万円で利用できる施設が複数あります。高松駅前にはカフェのワークスペースやビジネスホテルのデイユース(4時間2,000円〜)も揃い、気分転換しながら働ける場所に困りません。高速光回線の整備も進んでおり、リモートワーカーにとって快適なインターネット環境を確保しやすい都市です。
通勤が必要な場合も、高松の平均通勤時間は約20分と短く、満員電車のストレスとは無縁です。高松駅・高松空港からのアクセスも良好で、高松空港からリムジンバスで市内まで約40分。岡山駅経由で新幹線に乗り継げば、大阪まで約1時間15分と、月1〜2回の出張にも対応できる利便性があります。浮いた通勤時間を塩江温泉通いや趣味に充てられるのは、高松暮らしのわかりやすいメリットです。
季節の行事と地域の繋がり──暮らしに溶け込む伝統と祭り
高松の暮らしの豊かさは、季節ごとの行事や地域イベントにも表れています。春は栗林公園の桜まつりで花見弁当を広げ、夏は高松まつりの賑わいに身を投じ、秋は屋島や五剣山の紅葉ハイキングへ出かけ、冬は塩江温泉で体を温めながら年の瀬を迎える——そんなリズムが自然と生活のなかに根づいてきます。
初詣は金刀比羅宮が定番で、元日の早朝から甘酒の無料振る舞いで新年を祝う光景は、高松ならではの風物詩です。地域のお祭りには準備段階から参加するのがコツで、テント設営や飾り付けを手伝ううちに自然と顔見知りが増えていきます。町内会費は月額300円〜500円と負担が軽く、回覧板や地域清掃を通じてご近所付き合いが始まります。高松の人たちはおおらかで温かく、移住者を排除するような雰囲気はほとんどありません。
移住を検討するなら──高松に暮らす現実的なコストと生活感
移住を具体的に考えるとき、生活コストの全体像を把握しておくことが重要です。高松での一般的な1LDKの家賃は4万〜5.5万円、駐車場代は5,000円〜8,000円程度。食費は自炊中心で3万〜4万円、光熱費は夏の冷房期を除けば1万円前後に収まることが多いです。月の生活費は15万円程度あれば、外食や趣味を楽しみながら十分に暮らせます。
香川県の移住支援制度も充実しており、UIターン者向けの就職支援や、子育て世帯への住宅補助が設けられています。高松市の移住相談窓口「高松暮らし」では、住まい探しから仕事の紹介まで一括して相談できます。瀬戸内国際芸術祭の開催地でもある高松は、アートや文化を通じた交流人口も多く、移住者コミュニティが形成されやすい土壌があります。
高松の暮らしは、日常の中にある小さな幸せを丁寧に積み重ねていける場所です。コンパクトな街に豊かな食と自然が凝縮され、人と人のつながりが自然と生まれる温かさがある——都市の利便性と地方の豊かさを両立したい人にとって、高松は理想に近い選択肢のひとつといえるでしょう。
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