ヘルスケア
高松のヘルシーグルメ|香川県の食で体を整える
香川県の県庁所在地・高松は、「うどん県」として全国に名を馳せる食の都です。しかし、讃岐うどんの陰に隠れがちですが、高松には瀬戸内の豊かな海の幸、讃岐平野で育まれた野菜、長年の発酵文化が生んだ調味料など、体を内側から整えるヘルシーな食文化が根付いています。人口約42万人のこの街で、日常の食を通じたウェルネスを追求してみましょう。
讃岐うどんのヘルシーな実力を再発見する
讃岐うどんは高カロリーのイメージを持たれがちですが、実は栄養バランスに優れた健康食でもあります。小麦粉を塩水でこねて熟成させた麺は、消化吸収がよくエネルギー変換効率が高い炭水化物源。さらに、出汁に使われる本枯れ節(かつお節)にはアミノ酸の一種であるイミダゾールジペプチドが豊富に含まれており、抗疲労効果が報告されています。
ヘルシーに食べるポイントは「かけうどん」か「ぶっかけうどん」を選ぶこと。天ぷらを乗せるよりも、地元産の生姜やすだちを薬味にたっぷり使い、旬野菜のかき揚げを少量加える程度に留めると、カロリーを抑えつつ栄養価を高められます。高松市内には「ヘルシーうどん」を看板にかかげる店舗も増えており、塩分を従来比30〜40%カットした減塩だし、あるいは雑穀を配合した麺など、健康志向の工夫を凝らしたメニューが1,000円〜1,400円程度で楽しめます。
瀬戸内の鮮魚と海藻が生む海の恵み
高松が面する瀬戸内海は、潮の満ち引きによって豊富なプランクトンが育ち、多種多様な魚介類が水揚げされます。高松中央卸売市場には毎朝早くから鮮魚が並び、地元の飲食店はもちろん、市民も直接買い付けることができます。
特に注目したいのが青魚の豊富さです。サバ、アジ、イワシ、サワラといった青魚にはEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、血中の健康維持や体調管理に役立つと期待されています。高松の鮮魚店や食堂では、新鮮な青魚の刺身定食が800円〜1,200円と手頃な価格で提供されており、旅行者でも気軽に海の栄養を取り入れられます。
また、讃岐では「ちりめんじゃこ」の生産も盛んで、カルシウムとビタミンDを同時に摂取できる優れた食材として地元の食卓に欠かせません。さらに、瀬戸内に自生する海藻類——わかめ、ひじき、もずく——は食物繊維とミネラルの宝庫。地元の惣菜店では、これらを使った副菜が100円〜300円程度で手に入り、手軽に腸内環境を整える助けとなります。
香川の発酵文化と腸活食材
讃岐の食文化を語るうえで、発酵食品の存在は欠かせません。香川県は温暖な瀬戸内式気候のもと、昔から醤油・味噌・酢の醸造が盛んで、今も県内各地に老舗の蔵元が残っています。
高松市内および近郊にある醤油蔵や味噌蔵では、見学や試食ツアー(1,000円〜2,000円程度)を実施している施設があり、伝統的な製法で作られた調味料の深い味わいを体感できます。こうした発酵調味料には、生きた乳酸菌や酵素が豊富に含まれており、腸内フローラを整える「腸活」の観点からも注目されています。購入価格は500円〜1,500円が相場で、旅の土産としても最適です。
さらに、讃岐地域では麦味噌を使った料理が根付いており、麦味噌は米味噌に比べて食物繊維が多く、血糖値の急上昇を抑える効果があるとされています。地元の定食屋やうどん店で提供される麦味噌仕立ての汁物は、体の芯から温まりながら腸を整えてくれる一品です。
薬膳と地元野菜で体の土台を作る
瀬戸内の温暖な気候と香川平野の豊かな土壌は、多彩な農産物を育みます。讃岐平野では米のほか、レタス、大根、ブロッコリー、アスパラガスなどが周年栽培されており、高松市内の直売所や道の駅では無農薬・有機栽培の地場野菜が一袋200円〜400円で並んでいます。
近年は、こうした地元食材を薬膳の視点で組み合わせた料理を提供するレストランやカフェが高松市内に増えています。薬膳とは中医学に基づき、食材の「性味」(体を温める・冷やすなどの性質)を考慮して組み合わせる食養生の考え方。季節や体調に合わせてオーダーできる薬膳コースは2,500円〜4,500円が目安で、栄養士や中医食療士の資格を持つスタッフが在籍する店舗ではより専門的なアドバイスも受けられます。
例えば春は巡りをサポートするとされる菜の花やたけのこ、夏は体の熱を冷ます瓜類や豆腐、秋は乾燥から肺を守る梨やれんこん、冬は体を温める根菜類を中心に——四季の変化に寄り添った食事を意識するだけで、体の調子を整える助けになるといわれます。
高松でのヘルシーグルメ実践モデルプラン
高松でのヘルシーグルメを日常に取り入れるための、2泊3日のモデルプランをご紹介します。
1日目(到着日) 高松空港またはJR高松駅に到着後、まず高松中央卸売市場の関連店舗で新鮮な地魚の昼食(1,000円前後)。夕食は薬膳レストランで体調に合わせたコース料理を堪能しつつ、地元の発酵調味料を使った料理の奥深さを体験します。
2日目(充実日) 朝は栗林公園の早朝散策(入園料410円)で体を目覚めさせ、帰りに近隣の農産物直売所で地場野菜を購入。昼はヘルシーうどんの名店で減塩だしの一杯を。午後は醤油蔵や味噌蔵の見学ツアーへ参加し、発酵文化の奥深さに触れる。夕食は自炊スペースのある宿泊施設で購入した野菜と鮮魚を使って自炊するのも良い選択肢です。
3日目(締めくくり) 帰路の前に、ちりめんじゃこや地元味噌、こだわり醤油などを土産として購入。これらを日常の食卓に取り入れることで、旅のウェルネス効果を帰宅後も継続できます。
予算の目安は2泊3日で一人25,000円〜45,000円(宿泊費・食費込み)。旅のハイライトとして食を中心に据えることで、高松という街の魅力を五感でより深く味わえるでしょう。
高松の食から学ぶ、日常のウェルネス習慣
高松のヘルシーグルメが教えてくれるのは、特別な健康食品や高価なサプリメントに頼らなくとも、地域の食文化に根ざした「普通の食事」の中にこそ、体を整える知恵が詰まっているということです。
毎日の食事に旬の野菜を取り入れること、青魚を週に2〜3回食べること、発酵食品を日常的に摂取すること——こうした積み重ねが、長期的な健康維持の基盤となります。高松を訪れた際には、名所観光だけでなく市場や食堂、醸造蔵を巡り、讃岐の食が持つ生命力を体感してみてください。その体験が、日常の食生活を見直すきっかけになるはずです。
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