メインコンテンツへスキップ
SOROU.JP日本全国情報ポータルサイト
B級グルメ行脚 2泊3日|盛岡・高松・熊本を食べ歩く東西食の旅と予算別モデルコース
グルメ
11分で読める

B級グルメ行脚 2泊3日|盛岡・高松・熊本を食べ歩く東西食の旅と予算別モデルコース

B級グルメ」とは、格式よりも庶民性・地域性・コストパフォーマンスを重視した郷土の味。その土地に行かなければ食べられない本物の味を求めて、今回は盛岡・高松・熊本の3都市を横断する「食の旅」をプランニングしました。ただ名物を列挙するのではなく、各都市の食文化の背景と、実際に旅行者が2泊3日で体験できるコースを提案します。

なぜこの3都市か――B級グルメの多様性を体験する理由

盛岡(岩手)・高松(香川)・熊本(熊本)という組み合わせには意味があります。東北・四国・九州という地理的な多様性だけでなく、それぞれが「海の幸主体」「農産物主体」「牧畜と農業の融合」という異なる食文化圏を代表しているからです。3都市を制覇することで、日本の地方食文化のバリエーションを効率的に体感できます。

盛岡の食文化――東北の麺王国

岩手県の県庁所在地・盛岡は「麺の街」として知られています。盛岡冷麺・じゃじゃ麺・わんこそばという「盛岡三大麺」はいずれも全国的な知名度を誇ります。

盛岡三大麺の食べ比べ術

じゃじゃ麺(盛岡B級グルメの代表格) うどんに似た平打ち麺に肉味噌・きゅうり・生姜をのせた「ジャジャン麺」が起源の庶民食。盛岡市内の「白龍(ぱいろん)」が元祖とされ、麺を食べ終えた後に卵と鶏ガラスープを加えて「チータンタン」(卵スープ)にする〆の文化が独特です。1人前450〜600円と非常にリーズナブル。

盛岡冷麺 朝鮮半島由来の冷麺が盛岡で独自発展した一杯。キムチの辛みと牛骨スープのコクが特徴で、スイカやりんごを添えるのが盛岡流。「盛楼閣」「ぴょんぴょん舎」などの名店が市内に点在します。

わんこそば 東北のB級グルメの王様ともいわれる「一口サイズのそばを次々と給仕する」スタイルの饗宴。観光客向けに「何杯食べられるか」の記録挑戦ができる食堂が複数あります。

盛岡予算別おすすめ - 500円〜: じゃじゃ麺(白龍本店) - 1,000円〜: 盛岡冷麺(ぴょんぴょん舎) - 2,000円〜: わんこそば体験(東家本店)

高松の食文化――讃岐うどん王国と骨付鳥

香川県の高松は「讃岐うどん」を筆頭に、独自のB級グルメが充実した食の聖地。

讃岐うどんの「正しい」食べ方

高松のうどん店には「セルフ式」「一般店」「製麺所型」の3タイプがあります。セルフ式では自分でうどんを釜から取り出し、天ぷらや揚げ物をトッピングして会計するスタイルが一般的。価格は1玉250〜400円台と驚くほどリーズナブル。

地元民に愛される「朝うどん」文化も見逃せません。早朝5〜7時から営業する製麺所型の店では、農家や漁師が仕事前に立ち寄る朝食のうどんを体験できます。

骨付鳥(高松B級グルメの雄)

丸亀発祥の骨付き鶏もも肉のスパイシーローストは、今や香川を代表するB級グルメに成長。「一鶴」が元祖とされ、「おやどり(親鳥・硬め)」と「ひなどり(若鶏・柔らかめ)」の2種から選べます。ジューシーな鶏の旨みとスパイスの風味は、ビールとの相性が抜群。

高松予算別おすすめ - 300〜500円: 讃岐うどん(セルフ式・1〜2玉) - 700〜1,200円: 骨付鳥ひなどり(一鶴など) - 1,500円〜: かけうどん+各種天ぷら盛り合わせ

熊本の食文化――馬肉文化と多彩なソウルフード

九州の中央に位置する熊本は、馬肉消費量日本一の都市。アーケード街を歩きながら楽しめる食べ歩きグルメも充実しています。

馬刺し――熊本B級グルメの象徴

熊本の馬刺しは、しょうが・ニンニク醤油で食べる赤身の旨みが際立つ逸品。スーパーや精肉店でもテイクアウト可能で、300〜500円から楽しめます。専門店「菅乃屋」などではコース料理としても提供。

からし蓮根と太平燕

蓮根の穴に辛子味噌を詰めて揚げた「からし蓮根」は熊本の郷土料理の代表格。アーケード内の惣菜店で揚げたてを購入できます。「太平燕(タイピーエン)」は春雨・野菜・海老ベースのヘルシー麺料理で、学校給食にも登場するほど地元に根付いたソウルフード。

熊本予算別おすすめ - 500円〜: からし蓮根テイクアウト+熊本ラーメン - 1,000円〜: 太平燕(中華系食堂) - 1,500〜2,000円: 馬刺し盛り合わせ(居酒屋・専門店)

2泊3日モデルコース――B級グルメ行脚旅

移動の考え方 盛岡↔高松↔熊本を1回の旅で回るには航空機利用が現実的(新幹線では距離がある)。「東京起点で盛岡→高松→熊本」のルートで飛行機を組み合わせると効率的です。

1日目:盛岡(岩手) - 昼: じゃじゃ麺(白龍本店)でB級グルメデビュー - 夜: 盛岡冷麺(ぴょんぴょん舎)と盛岡地ビール - 〆: わんこそば体験(余力があれば)

2日目:高松(香川) - 朝: 製麺所型うどんで地元流「朝うどん」体験 - 昼: セルフ式うどん2〜3軒の食べ比べ - 夜: 骨付鳥(一鶴)とビール

3日目:熊本(熊本) - 朝: アーケード散策+からし蓮根テイクアウト - 昼: 太平燕(ランチ) - 夕: 馬刺し+熊本ラーメン

B級グルメ旅の真髄

B級グルメの価値は安さだけではありません。その土地の気候・産業・歴史が凝縮された「食の自画像」を体験することにあります。盛岡の麺文化は東北の小麦・そば文化の交差点、讃岐うどんは小麦・水・塩という讃岐平野の恵みの産物、熊本の馬肉文化は九州の牧畜文化と農耕文化の融合です。食べることで、その土地をより深く知ることができる——これがB級グルメ旅の本当の醍醐味です。

シェアする

Written by

田中 和子

九州・東北グルメライター、地域食文化研究家

日本刀×日本文化体験

観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。