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長野のB級グルメ一覧・ランキング|善光寺門前のおやき・戸隠そばから県内名物の麺まで
長野のB級グルメ一覧(早見表)
長野のB級グルメを探すとき、まず押さえたいのは「長野市の味」と「県内他エリアの名物」が別物だということです。善光寺門前のおやきや戸隠そばは長野市の顔ですが、ローメンは伊那、山賊焼きは松本・塩尻、ソースかつ丼は駒ヶ根と、信州の名物はエリアごとに帰属がはっきりしています。最初に全体像がつかめるよう、長野市内と県内他エリアの代表格を一覧の早見表にまとめました。
| 名称 | エリア | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|---|
| おやき | 長野市ほか北信一帯 | 野沢菜・なす・あんこを包んだ信州の粉もの。門前食べ歩きの定番 | 食べ歩きしたい人 |
| 戸隠そば | 長野市戸隠 | 日本三大そば。ぼっち盛りと挽きぐるみの香り | 王道の名物を押さえたい人 |
| あんかけ焼きそば | 長野市中心部 | 甘いあんと酢からしで食べる市民のソウルフード | 地元の日常の味を知りたい人 |
| みそソフトクリーム | 善光寺仲見世通り | 門前みその塩気とバニラの甘さ。キャラメル風の後味 | 甘い物・変わり種好き |
| 八幡屋礒五郎の七味 | 善光寺門前 | 1736年創業、善光寺境内発祥の七味唐辛子 | 土産を探している人 |
| 長野ヤキメン | 長野市 | 信州味噌ベースに松代産長芋を使う市民発のご当地麺 | 新顔のB級グルメ好き |
| 杏おこわ | 長野市松代 | あんずの名産地・松代のご当地おやつ | 郷土菓子・甘味派 |
| ローメン | 伊那市 | マトンとキャベツ、蒸した太麺。スープ型と焼きそば型の2系統 | 個性派の麺を試したい人 |
| 山賊焼き | 松本市・塩尻市 | にんにく醤油だれに漬けた鶏もも肉の豪快な揚げ物 | がっつり肉派 |
| ソースかつ丼 | 駒ヶ根市 | 千切りキャベツの上に甘辛ソースをくぐらせたカツ | 丼もの好き |
| おしぼりうどん | 坂城町・千曲市 | ねずみ大根の搾り汁に味噌を溶いて食べる釜揚げうどん | 辛いもの好き・通好み |
| 美味だれ焼き鳥 | 上田市 | すりおろしにんにく醤油だれをかける上田流焼き鳥 | 居酒屋グルメ派 |
前半の7つが長野市内、後半の5つが県内他エリアの名物です。この記事では前半を善光寺門前の食べ歩き動線とあわせて詳しく紹介し、後半は「県内他エリアの名物」としてエリア・発祥まで正確にまとめます。
まず食べたい定番ランキング
初めての長野で迷ったら、定番度・入手しやすさ・長野らしさを基準に、編集部が選ぶ順番はこうなります。あくまで旅の組み立て用の目安ですが、上から順に食べていけば外しません。
- おやき(長野市)— 善光寺仲見世で1個から食べ歩ける、長野B級グルメの原点。
- 戸隠そば(長野市戸隠)— 日本三大そばの「ぼっち盛り」。門前そば店でも本格派が味わえる。
- あんかけ焼きそば(長野市)— 観光ガイドより地元密着。甘いあんと酢からしの中毒性は体験の価値あり。
- 山賊焼き(松本市・塩尻市)— 中信まで足を延ばすならこれ。にんにく醤油の鶏ももは白飯によく合う定食の王様。
- ローメン(伊那市)— マトン×蒸し麺という他県にない構成。南信まで行く人だけが食べられる一杯。
長野市のB級グルメは「善光寺門前」から考える
長野市の食を語るとき、まず外せないのが善光寺の門前です。長野市の繁華街も食文化も、参拝客でにぎわってきた門前町を母体に育ってきました。だから他県の「ご当地B級グルメ」とは少し性格が違い、観光地の食べ歩きと、長野市民が日常で愛する庶民の味が、同じ街の中に折り重なっています。この記事では、善光寺周辺で食べ歩ける名物から、地元のソウルフードまで、長野市に実在する味だけを取り上げたうえで、松本や伊那・駒ヶ根など他エリアの名物(山賊焼き・ローメン・ソースかつ丼など)は中信・南信の食文化として、後半の「県内他エリアの名物」で分けて紹介します。帰属を取り違えないことが、長野の食を正しく楽しむ第一歩です。
おやき — 北信濃が生んだ門前のソウルフード
長野市のB級グルメの代表格が「おやき」です。小麦粉やそば粉を練った皮で、野沢菜・切り干し大根・なす・あんこなどの具を包んだもので、米が育ちにくかった北信濃の山あいで、冬の保存食・代用食として各家庭に伝わってきた郷土食です。なかでも定番の野沢菜入りは、乳酸発酵で旨みの増した漬け菜を油で炒め味噌で味付けした、ほろ苦さと甘みのバランスが信州らしい一品。野沢菜そのものの発祥は北信の野沢温泉村ですが、その漬け菜を具にしたおやきは長野市を含む北信州一帯で日常的に食べられてきました。
調理法は地域で分かれ、囲炉裏の灰で焼く「灰焼き」が古いスタイルですが、長野市の善光寺平では鉄板で焼いたり蒸籠で蒸かしたりする店が多く、もちっとした皮が楽しめます。鬼無里(きなさ/長野市に合併した山里)に本店を置く専門店をはじめ、善光寺の仲見世通りには食べ歩き用のおやきを出す店が並びます。1個ワンコイン前後が目安で、参道を歩きながらひとつ頬張るのが長野流です。
善光寺仲見世通りの食べ歩き
仁王門から山門まで約200メートル続く石畳の仲見世通りは、長野市随一の食べ歩きスポットです。両側に信州の特産品店・土産店・そば店・おやき店が軒を連ね、参拝のあとそのまま流れていけます。
ここで味わいたいのが信州みそを使ったグルメ。長野県は全国でも有数の味噌どころで、門前には「門前みそ」を売る老舗の味噌店もあります。なかでも人気が、自家製みそを練り込んだみそソフトクリーム。味噌の塩気とバニラの甘さが意外なほど合い、キャラメルのような後味になります。りんごの産地らしく、果肉入りのりんごソフトやアップルパイを出す菓子店もあり、甘い系とみそ系を食べ比べるのも一興。価格はソフトクリームで300〜500円前後が相場です。特定店に決め打ちせず、その日に開いている店を覗きながら歩くのが門前らしい楽しみ方です。
戸隠そば — 日本三大そばを市内で
長野市の北西、戸隠(とがくし)地区は、わんこそば(岩手)・出雲そば(島根)と並ぶ日本三大そばのひとつ「戸隠そば」の本場です。戸隠は長野市に属する高原エリアで、戸隠神社への参拝とあわせて訪れる人が多い土地。冷たい湧き水で締めたそばは喉ごしがよく、甘皮ごと挽く「挽きぐるみ」で香りが強いのが特徴です。
最大の見どころが盛り付けで、一枚のざるに5〜6束を馬蹄形に並べる「ぼっち盛り」と呼ばれる独特のスタイル。そば本来の風味を楽しむため、薬味に地元の辛味大根を添える店もあります。善光寺周辺の門前そば店でも本格的な手打ちそばが味わえますが、戸隠まで足を延ばせば、そば畑の景色とともに三大そばの一杯を堪能できます。ざるそば一枚は800〜1,200円前後が目安です。
いむらやのあんかけ焼きそば — 長野市民のソウルフード
観光の名物とは別に、長野市民が「無性に食べたくなる」と語るのが、甘めのあんかけ焼きそばです。長野駅と善光寺を結ぶ中央通り沿いや、その界隈に店を構える老舗中華の系統で、パリッと揚げた固焼きそばの上に、豚肉・野菜・きくらげの入った甘いあんをたっぷりかけたもの。テーブルの酢からしで味を変えながら食べ進めるのが定番で、食べるほどに酢からしの量が増えていく中毒性が、地元で長く愛される理由です。
店によっては注文と会計を先に済ませる先払い制を取るところもあり、昔ながらの食堂の空気そのもの。観光ガイドの華やかなグルメとは一線を画す、長野の暮らしに根づいた一皿です。一食600〜900円前後が相場で、善光寺参りの帰りに立ち寄れば、旅行者でも長野市民の日常の味を体験できます。
八幡屋礒五郎の七味 — 食を仕上げる門前の名物
おやきにも、そばにも、あんかけ焼きそばにも添えたいのが七味唐辛子です。長野市の七味といえば、1736年(元文元年)に善光寺の境内で売り出されたのが始まりとされる老舗の七味。江戸のものとは色も味も違う、山国・信州らしい独特の風味で知られ、善光寺門前に本店を構えています。
唐辛子のほか、陳皮・麻種・胡麻・生姜・山椒・紫蘇など七種を調合し、缶のデザインも長野土産として親しまれています。本店では自分好みにブレンドを選べる量り売りもあり、旅の締めくくりに買って帰れば、家でも長野のおやきやそばの味を思い出せます。長野市のB級グルメは、この門前の一振りで完成する——そう言ってもいいほど、七味は長野の食に寄り添ってきた名物です。
松代の杏とおやつ
長野市南部の城下町・松代(まつしろ)にも触れておきます。1966年に長野市と合併したこの地区は、東条を中心にあんず(杏)の名産地として知られ、もち米に地元産の杏を合わせた杏おこわなどのご当地おやつが生まれています。同じく松代産の長芋は、長野市発祥のご当地麺「長野ヤキメン」(2010年の市民コンテストで一位になった、信州味噌ベースの太麺料理)にも使われる名産。善光寺門前から少し足を延ばせば、長野市の食の幅広さがさらに見えてきます。
県内他エリアの名物B級グルメ — ローメン・山賊焼き・ソースかつ丼
「長野のB級グルメ」を県全域で見渡すと、長野市とはまったく別系統の名物がエリアごとに育っています。長野県は南北に長く、北信(長野市周辺)・東信(上田・佐久)・中信(松本・塩尻)・南信(伊那・駒ヶ根・飯田)で食文化が分かれるのが特徴。ここでは発祥エリアまで含めて、県内の代表格を押さえます。
ローメン(伊那市)
南信・伊那市のご当地麺。昭和30年(1955年)ごろ、伊那市の食堂で生まれたと伝わります。冷蔵設備が乏しかった時代に日持ちする蒸した太麺を使い、当時の伊那谷で手に入りやすかった羊肉(マトン)とキャベツを合わせたのが始まりで、羊肉の個性的な風味と蒸し麺の香ばしさが他県にはない味を作ります。スープに浸かった「スープ型」と、汁なしで炒める「焼きそば型」の2系統があり、卓上のソース・酢・にんにく・ごま油・七味で自分好みに調味してから食べるのが伊那流。一杯700〜1,000円前後が目安です。
山賊焼き(松本市・塩尻市)
中信を代表する肉のB級グルメ。鶏のもも肉をにんにくを効かせた醤油だれに漬け込み、片栗粉をまぶして油で豪快に揚げた一品で、から揚げよりも大ぶりの一枚肉で出てくるのが流儀です。名の由来には「山賊は物を取り上げる(鶏揚げる)」という語呂合わせ説や、塩尻市の飲食店の屋号に由来する説が伝わります。松本・塩尻の食堂や居酒屋の定番で、定食にすれば白飯が止まらない味。長野市からは特急や高速バスで松本まで約1時間なので、日帰りの昼食にも組み込めます。
ソースかつ丼(駒ヶ根市)
南信・駒ヶ根市は「ソースかつ丼のまち」として知られます。丼飯に千切りキャベツを敷き、揚げたてのカツを甘辛いソースにくぐらせてのせるスタイルで、卵でとじないのが駒ヶ根流。平成初期には地元の飲食店が集まって駒ヶ根ソースかつ丼会が発足し、まちおこしの顔として定着しました。ソースかつ丼自体は福井や会津などにもあり発祥には諸説ありますが、中央アルプスの麓で食べる駒ヶ根の一杯は、観光とセットで楽しめる南信の名物です。
おしぼりうどん(坂城町・千曲市)
北信と東信の境、千曲川沿いの坂城町(さかきまち)・千曲市周辺に伝わる冬の郷土食。地元特産の辛味大根「ねずみ大根」をすりおろして搾った汁——これが「おしぼり」——に信州味噌を溶き、釜揚げのうどんをつけて食べます。ひと口目は涙が出るほど辛いのに、後からじんわり甘みが追いかけてくる味わいは、地元で「あまもっくら」と表現される独特のもの。長野市から しなの鉄道で30分前後のエリアで、寒い季節に試したい通好みの一杯です。
美味だれ焼き鳥(上田市)
東信・上田市の焼き鳥文化。「美味だれ」と書いて「おいだれ」と読み、すりおろしたにんにくをたっぷり効かせた醤油ベースのたれを、焼き上がった焼き鳥にかけて(またはつけて)食べます。昭和30年代に市内の焼き鳥店で生まれたと伝わり、いまでは上田市内の焼き鳥店・居酒屋の合言葉的存在。北陸新幹線で長野駅から上田駅まで約10分強と近く、夜の一杯に組み込みやすいのも魅力です。
半日で巡る長野市の食べ歩き動線
長野市のB級グルメは、長野駅から善光寺へ向かう一本道に沿って効率よく巡れます。基本の縦軸は、JR・長野電鉄の長野駅から善光寺へ続く中央通り。歩いて参道へ向かう途中には、昭和の風情を残す権堂アーケード(長野電鉄・権堂駅すぐ)があり、あんかけ焼きそばの老舗中華や食堂が点在します。まずはこのあたりで昼の一杯を済ませるのがおすすめです。
通りを上りきると善光寺の門前。大門町から仁王門・仲見世通りへと進みながら、おやき・みそソフトクリーム・りんごスイーツを食べ歩き、参拝のあとに門前の老舗で七味を選ぶ——これだけで長野市らしい半日が組み立てられます。そばを本格的に味わいたい日は、門前の手打ちそば店で一枚手繰るか、時間があれば戸隠まで足を延ばして「ぼっち盛り」を。
一泊以上の旅程なら、県内他エリアの名物まで射程が広がります。上田の美味だれ焼き鳥は新幹線でひと駅、松本の山賊焼きは特急で約1時間、伊那のローメンと駒ヶ根のソースかつ丼は高速バスで南信へ。海の幸ではなく、山国・信州が育てた粉もの・麺・味噌・肉・果樹の味こそが、長野のB級グルメの素顔です。冒頭の一覧表を片手に、北信から南信まで食べつないでみてください。
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