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高松ランニングコース完全ガイド|瀬戸内の海・川・古戦場を走る
フィットネス
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高松ランニングコース完全ガイド|瀬戸内の海・川・古戦場を走る

海・川・山・史跡が至近距離に揃う、走りやすい街

高松は、ランナーにとって条件のよい街です。市街地は太田・香東川がつくった平野でおおむね平坦、そこへ海沿いの遊歩道、堤防の自転車道、低山のトレイル、城跡や古戦場までが半径10km圏に収まります。気候は瀬戸内式で、高松地方気象台の平年値は年平均気温16.3℃・年降水量およそ1,150mm・年間日照時間約2,047時間。冬も比較的暖かく、雨の少ない安定した日が多いので、年間を通して走り込みやすいのが大きな魅力です。フラットな海沿いで距離を踏むか、屋島や峰山で坂を追い込むか——その日の練習メニューに合わせてコースを選べます。

サンポートと玉藻公園 ― 信号のない海沿いフラット

手始めにおすすめなのが、JR高松駅前のサンポート高松周回コースです。シンボルタワー北側を発着とする1周およそ2kmの平坦な周回で、コース全体を見渡せるシンプルな形。目の前に瀬戸内海が広がり、高松港と島々を結ぶフェリーを眺めながら走れます。先端の赤灯台「せとしるべ」へ向かう防波堤部分は両側を海に挟まれた一直線で、全身に潮風を受けて走れる区間。周辺まで足を延ばすとサンポート一帯でおよそ4kmになり、ウォームアップにも周回ペース走にも使えます。

すぐ南には玉藻公園(高松城跡)があり、お堀沿いの外周を1kmほどの目安で一周できます。サンポートの海風と、海水を引き込んだ城跡の堀端をつなげば、距離もアクセントも自在に調整できます。もう少し走り込みたい日は、ここから南の特別名勝・栗林公園まで足を延ばすのも手です。高松駅から栗林公園までは片道およそ2.6km。園内は走れないので、市街の名所をつなぐ折り返し点として使えば、往復で5km強の名所めぐりランになります。

香東川の堤防 ― 距離を踏むなら信号フリーの自転車道

しっかり距離を踏みたい日は、市街西側を流れる香東川(こうとうがわ)の堤防が頼りになります。河口の郷東町から塩江町まで堤防沿いに延びる香東川自転車道(香川県道269号)は、ほぼ全線が自転車・歩行者専用で総延長およそ24km。信号で足を止められないので、ロング走やビルドアップに向きます。郷東町側には桜並木が続き、4月には河川敷が淡いピンクに染まります。平坦基調でペースを刻みやすく、自分の折り返し点を決めて往復すれば狙った距離をきっちり作れます。

屋島 ― 古戦場の溶岩台地で坂とトレイルを

坂と不整地を走りたいなら、市北東部の屋島へ。標高292mの溶岩台地で、源平合戦「屋島の戦い」の古戦場として知られ、国の史跡・天然記念物にも指定されています。山上観光駐車場を起点に最北端の展望地・遊鶴亭を目指す初心者向けコースは往復およそ4.6km・高低差約190m、舗装された緩斜面が中心でトレイル入門に最適です。物足りなければ往復約7km・高低差約280mの上級ルートへ。急崖をぐるりと巻く一周コースは約13kmあり、海と山を交互に感じながらアップダウンをこなす本格派の練習になります。

峰山公園 ― 市街地から直登する坂ラン

ヒルトレーニングなら、市街地のすぐ西にそびえる石清尾山(いわせおやま、232m)の峰山公園が定番です。高松駅から県庁前の中心街を抜け、JR高徳線を越えると道はじわじわと上り始め、片道およそ3kmで山上のはにわっこ広場へ。全線が舗装路なので坂ランに使いやすく、登り切った展望台からは屋島や女木島(鬼ヶ島)まで見渡せます。「森林浴の森百選」に選ばれた緑のなかを駆け上がる、ご褒美つきの坂です。

雨の日とタイム計測 ― アーケードと parkrun

梅雨や台風期の雨を避けたい日は、高松中央商店街へ。日本一の長さを誇る中心部7商店街を巡る商店街コースは1周約5.4kmで、アーケードに屋根があるため天候を問わず走れます。

タイムを測りたい人には、高松空港近くのさぬきこどもの国parkrun。毎週土曜の朝に開かれる5kmの無料イベントで、計測ホイールで正確に測られたコースをボランティアが運営し、走るのも歩くのも観覧も自由です。記録が残るので、週末のペース確認に組み込みやすい場です。

走るときの実用メモ

瀬戸内式気候は走りやすい反面、夏は要注意です。雨が少なく日照時間が長いぶん真夏の日差しは強烈で、8月は降水量こそ少なくても気温は高止まりします。夏場は早朝か日没後を選び、海沿いでも給水をこまめに。一方で冬は冷え込みが穏やかなので、軽装でも年間を通して走り続けられます。走り終えたら、うどん県らしく一杯のうどんで塩分と糖質を補給するのが地元流。価格はかけ一杯ワンコイン前後が目安で、汗をかいた体にやさしいリカバリー食です。海、川、山、史跡——練習目的に合わせて舞台を選べるのが、高松で走る一番の贅沢です。

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Written by

小林 拓也

アウトドアガイド

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