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新潟市のランニングコースガイド|信濃川やすらぎ堤と萬代橋、新潟島一周
萬代橋を渡る、信濃川やすらぎ堤のラン
新潟市のランニングは、まちのまんなかを流れる信濃川の堤防「やすらぎ堤」から始まります。萬代橋(ばんだいばし)を中心に、左岸・右岸の両側へ芝生と遊歩道が整備され、川面を眺めながらフラットな道を走れます。遊歩道には距離表示があり、所々に公衆トイレもあるため、はじめての一本でもペースをつかみやすいのが特徴です。
このコースの楽しみは、橋を渡って周回の長さを自由に決められること。萬代橋を起点に、上流側の八千代橋や昭和大橋で折り返せばおおむね2〜3km、さらに上流の橋まで足を延ばせば4〜7kmと、その日の調子に合わせて距離を組み立てられます。川の片岸を上って別の橋で対岸へ渡り、もう一方の岸を下って戻る「周回」が基本の形です。
折り返し地点となる萬代橋は、見ているだけで気持ちが上がる存在です。1929年(昭和4年)に架けられた三代目で、御影石をまとった鉄筋コンクリート造の六連アーチ。長さ306.9mのこの橋は2004年に国の重要文化財に指定され、国道に架かる橋としては東京の日本橋に次ぐ指定でした。その橋を自分の足で渡り、対岸の遊歩道へ移る瞬間が、やすらぎ堤ランのいちばんの見せ場です。
「新潟島」を一周する — ランナーの聖地
もっと走り込みたい人に新潟ならではなのが、通称「新潟島」を一周するコースです。信濃川・関屋分水(せきやぶんすい)・日本海の三方に囲まれた中州状の市街地をぐるりと回るルートで、全周はおよそ15km。海沿いと川沿いを結ぶサイクリングロードとして整備され、1kmごとの距離表示が頼りになります。アップダウンの少ないフラットな周回路は地元ランナーから「ランナーの聖地」と呼ばれ、新潟市のランニング文化を象徴する一本です。
信濃川の河口側から関屋分水へ抜け、日本海に沿って戻ってくる道のりでは、川・海・まちの表情が次々に移り変わります。天気のよい日には沖合に佐渡島を遠望でき、平野のまちなかを走っているとは思えない開放感が味わえます。フルの15kmが長ければ、信濃川沿いの区間だけを使った10km前後の周回に短縮するのも手です。
鳥屋野潟をめぐる水辺のコース
信濃川の南側に目を向けると、市街地のすぐそばに鳥屋野潟(とやのがた)という低地の潟湖が広がっています。潟をぐるりと囲む周回路はおよそ8.5〜9kmで、水辺の遊歩道と周辺の道をつないで一周できます。ただし北側は歩道が狭く、住宅地に入り込む区間もあるため、はじめは案内図を確認しながら走ると安心です。
潟のほとりに立つと、対岸のスタジアムと建物、その奥に山並みと水面が同時に視界へ入ります。海にも山にも近い新潟ならではの眺めで、季節がよければ水鳥の姿も楽しめます。やすらぎ堤の「川」とはまた違う、静かな「潟」の水辺を走るコースです。
新潟県スポーツ公園のWALK & JOG ROAD
鳥屋野潟の南岸には、デンカビッグスワンスタジアムなどが立つ新潟県スポーツ公園が広がっています。園内には専用の「WALK & JOG ROAD」が整備され、芝生広場から連絡通路をたどって一周およそ5km。舗装された走りやすい道で、信号待ちもなく距離を踏めるのが魅力です。
このあたりは春になると桜の名所に変わります。鳥屋野潟公園には数多くの桜が植えられ、満開の時期は花の下を走り抜ける、ご褒美のようなランが楽しめます。広い芝生はウォームアップやクールダウンにも向き、ファミリーやビギナーが安心して走り出せる環境です。
西海岸公園の松林と日本海
海の風を感じて走りたい日は、新潟島の西の縁に続く西海岸公園へ。西船見町から関屋にかけて海岸沿いに約5km、約38万本ともいわれるクロマツの防風林が連なります。護国神社周辺の一帯は「日本の白砂青松100選」にも選ばれた景観で、松林の木陰を抜ける散策路は、そのままジョギングコースになります。
松林を抜ければ目の前は日本海。近くにはマリンピア日本海(水族館)や関屋浜があり、夏は海水浴客でにぎわいます。潮の香りと松のトンネル、そして水平線に沈む夕日——海辺のランは、川沿いのやすらぎ堤とはまったく違う表情の新潟を見せてくれます。
冬の新潟を走るために
新潟のランで避けて通れないのが冬です。日本海側の新潟市は冬になると曇天が続き、雪が降り、北西からの強い季節風が吹きつけます。とりわけ海沿いの西海岸公園や新潟島の外周は、風と波が荒くなりやすい区間。風の強い日は、信濃川沿いのやすらぎ堤のように堤防や建物で多少は風がさえぎられる内陸寄りのコースを選ぶと走りやすくなります。
晴れ間がのぞいた冬の日には、澄んだ空気の向こうに佐渡が浮かび、雪をかぶった対岸の山が見えることもあります。滑りやすい路面と防寒に気をつけながら、季節ごとに水と空の表情を変える新潟のまちを、自分なりの一本でめぐってみてください。
アクセスと、海・潟・川の走り分け
やすらぎ堤は、新潟駅や万代シテイから歩いてアクセスでき、観光や買い物のついでにそのまま走り出せる手軽さが魅力です。信濃川を挟んで万代側と古町側を橋で行き来できるので、はじめは萬代橋まわりの2〜3kmから、慣れてきたら新潟島一周へとステップアップする組み立てが無理なくできます。
新潟のランニングのいちばんのぜいたくは、ひとつのまちで「海・潟・川」の三つの水辺を走り分けられること。日本海の風を浴びる西海岸公園、山並みを望む鳥屋野潟、まちなかを貫く信濃川やすらぎ堤——その日の気分と天気に合わせて舞台を選べば、同じ新潟でも毎回ちがう景色のなかを走れます。
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