学び
高松の賃貸物件ガイド|香川県で見つける理想の住まい
高松の賃貸市場の全体像
香川県の県庁所在地である高松市は、人口約42万人を擁する四国最大の都市です。瀬戸内海に面した温暖な気候と、適度な都市規模が生み出す「ちょうどいい暮らし」が、近年多くの移住者を引きつけています。家賃相場は1LDKで平均4.3万円前後と、東京・大阪の約半分以下。それでいて生活インフラは充実しており、大手スーパー・総合病院・大型商業施設がすべて徒歩・自転車圏内に揃うエリアも多く存在します。
交通面では、高松空港から市内中心部までリムジンバスで約40分。JR高松駅からは瀬戸大橋線で岡山まで約1時間、さらに新幹線に乗り継げば大阪まで約2時間30分でアクセスできます。テレワークやハイブリッド勤務が普及した現在、「高松在住・週に数回だけ出社」というライフスタイルは現実的な選択肢になっています。
気候は瀬戸内式気候の恩恵を受け、年間を通じて晴天日が多く、梅雨も全国平均より短め。台風の直撃は比較的少なく、降雪もほぼありません。物件選びの際はこの温暖乾燥な気候を前提に、断熱性や通風を確認することが重要です。
エリア別の家賃相場と生活スタイル
高松の賃貸市場は、大きく「中心市街地」「駅周辺」「郊外」の3ゾーンに分類できます。
中心市街地(丸亀町・兵庫町周辺) 高松最大のアーケード商店街「丸亀町グリーン」を中心としたこのエリアは、日常的な買い物や飲食に困らない最高の利便性を誇ります。1LDKで4.8万〜5.5万円、2LDKで7.5万〜9万円が相場。築年数のある物件でも管理状態が良いものが多く、オートロック・宅配ボックス付きのマンションも増えています。車を持たないライフスタイルを希望する方に特に向いています。
JR高松駅・ことでん沿線エリア 高松駅から徒歩15分圏内、もしくはことでん(高松琴平電気鉄道)の主要駅近くであれば、1LDKで4.0万〜4.5万円台が中心価格帯。通勤や外出に公共交通を使いたい方、かつ家賃を抑えたい方に最適なゾーンです。ことでんは琴平・長尾・志度の3路線が高松築港駅を起点に放射状に延びており、沿線の住宅地は閑静で子育て世帯にも人気があります。
郊外・車移動前提エリア 仏生山・一宮・三木方面に出ると、1LDKで2.8万〜3.8万円台の物件が多数存在します。築20〜30年でも大規模リフォーム済みの物件があり、広さと家賃のコストパフォーマンスは抜群です。ただし路線バスの本数が限られるため、マイカーまたは電動自転車の活用が前提となります。香東川や新川沿いのエリアは自然環境に恵まれ、ランニングや散歩を日課にしたい方に支持されています。
物件探しの進め方と初期費用の目安
高松での賃貸探しは「オンライン下調べ→現地内見→契約」の3ステップが基本です。まずSUUMOやat homeなどの大手ポータルサイトで希望エリアと予算を絞り込み、5〜10件の候補をリストアップします。現地内見は1日3〜5件を上限とし、午前と午後の両方で日当たりを確認することをお勧めします。南向きが人気ですが、屋島や瀬戸内海を望む北向き・東向きも眺望の良さで選ぶ価値があります。
地元の独立系不動産会社への直接訪問も欠かせません。ポータルサイトには掲載されていない「非公開物件」や「先行案内物件」を紹介してもらえるケースが多く、競争率が低い状態で優良物件に巡り合えることがあります。
初期費用の目安は以下の通りです(月額家賃4.3万円の場合)。
- 敷金:1ヶ月分(4.3万円)
- 礼金:0〜1ヶ月分(0〜4.3万円)
- 仲介手数料:1ヶ月分(4.3万円)
- 前家賃:1ヶ月分(4.3万円)
合計で約13万〜17万円が目安です。「敷金・礼金ゼロ」の物件も増えていますが、退去時の原状回復費用が割高に設定されているケースもあるため、契約前に特約条項を必ず確認してください。火災保険(年間1.5万〜2万円)と保証会社費用(月額家賃の0.5〜1ヶ月分)も初期費用に含まれます。
住環境チェックリスト
高松で物件を選ぶ際に確認すべきポイントを整理します。
交通・生活利便性 最寄りのバス停までの距離と運行頻度、スーパーまで徒歩10分以内かどうかが重要です。高松はコンパクトシティ化が進んでおり、自転車移動を前提とすれば多くのエリアで利便性を確保できます。駐車場の有無と月額料金(市内中心部で5,000円〜10,000円、郊外で2,000円〜4,000円)も予算に組み込みましょう。
建物性能と設備 瀬戸内式気候は温暖ですが冬場の最低気温は0〜3℃まで下がります。断熱性能が低い古い物件では、光熱費が月1万〜1.5万円程度かかることも。ペアガラス・24時間換気・浴室乾燥機付きの物件は快適性が高く、長期的なコスト削減につながります。インターネット回線は光回線対応の有無を確認し、テレワーク利用なら100Mbps以上の環境が理想です。
周辺環境と景観 栗林公園(国の特別名勝)や屋島、瀬戸内海を徒歩・自転車圏内に望む物件は、日常の散策や休日の過ごし方の豊かさという点で大きな付加価値があります。治安面では高松市全体の犯罪発生率は全国平均を下回っており、概ね安心できる環境です。
移住支援制度を活用した資金計画
高松・香川県への移住を後押しする公的支援制度を積極的に活用しましょう。
移住支援金 東京23区または東京圏から高松市へ移住し、就業・起業要件を満たした場合、単身で最大60万円、世帯で最大100万円の支援金が支給されます。詳細な要件はかがわ移住・定住促進サイトで確認が必要ですが、要件を満たすと初期費用の大部分をカバーできる規模の支援です。
お試し移住制度 高松市が提供する「お試し住宅」は1泊2,000円前後から利用可能で、最長1ヶ月程度の滞在が可能です。実際に高松の生活を体験してから移住を決断できるため、後悔のない選択につながります。市内の複数箇所に整備されており、ことでん沿線の物件でリアルな通勤体験もできます。
生活費の全体像 一人暮らしの月間生活費は家賃込みで15万〜20万円が目安、夫婦二人では22万〜30万円程度です。讃岐うどんは一杯200〜400円台、高松中央卸売市場周辺の鮮魚・野菜も全国水準より安価で、食費は都市部の7〜8割に収まることが多いです。外食コストの低さは高松生活の大きな魅力の一つで、毎日うどんを食べても飽きないという移住者も珍しくありません。
移住後の生活イメージ
高松に移住した方々が口をそろえて挙げる満足ポイントが「ストレスのなさ」です。通勤ラッシュがほとんどなく、どこへ行っても並ばずに済む。それでいて文化・娯楽施設はひと通り揃っており、映画・コンサート・美食・アウトドアのいずれも日常的に楽しめます。
瀬戸内国際芸術祭の開催地として世界的に知名度が上がった高松は、クリエイターや文化系の移住者も増加中です。香川大学・高松大学などの教育機関や、IT企業の地方移転・サテライトオフィス誘致も進んでおり、職の選択肢も着実に広がっています。
賃貸物件の供給量は安定しており、特に春・秋の引っ越しシーズン以外は比較的ゆっくり選べる市場環境です。高松での理想の住まいは、まず予算・エリア・生活スタイルの優先順位を明確にすることから始めましょう。現地に足を運び、地元の不動産会社と話しながら、自分だけの「ちょうどいい暮らし」を見つけてください。
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