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札幌の深夜営業・夜食グルメ|すすきので何を〆る?味噌ラーメン・スープカレー・〆パフェ
すすきの・狸小路は「深夜まで食べられる街」
札幌の夜食を語るうえで欠かせないのは、深夜まで店が開いていること自体が一つの文化になっている点です。地下鉄南北線・東豊線が交わるすすきの一帯と、そこから大通方面へ伸びる全蓋アーケードの狸小路(たぬきこうじ)商店街には、日付が変わってからが本番というラーメン店・スープカレー店・居酒屋・パフェ専門店が密集しています。飲んだあとに「もう一軒、夜食を」と歩けるエリアが徒歩圏にまとまっているのは、北国最大の盛り場を抱える札幌ならではの強みです。この記事では特定の店ではなく、「すすきので深夜に何を食べるか」という料理の側から、札幌の夜のしめ方を整理します。
なぜ札幌の夜は遅くまで続くのか
札幌に夜食文化が根づいた背景には、まず気候があります。長い冬は氷点下が当たり前で、冷えきった体を芯から温める熱い汁物やスパイスの一杯に、自然と手が伸びます。加えて北海道は酒の消費が多い土地柄で、飲んだ最後を塩気や甘味で締める習慣が古くからありました。その締めの需要を、すすきのという巨大な歓楽街に集まる深夜営業の店が受け止めてきた結果、ラーメン・カレー・揚げ物・甘味と、まったく毛色の違う「〆」を選べる街になったのです。札幌の夜食の面白さは、選択肢の幅にあります。
温かい〆の王道、味噌ラーメン
冷えた夜にまず候補へ挙がるのが、札幌生まれの味噌ラーメンです。味噌ラーメンが札幌で形になったのは1955年ごろとされ、市内のラーメン店が味噌汁から発想して生み出した一杯が原点と伝わります。札幌の味噌ラーメンは、中華鍋で挽き肉や野菜をラードで炒め、そこに味噌だれとスープを合わせて一気に煮立てる調理法が特徴です。この熱した油の膜がスープにふたをして熱を逃がさないため、外が氷点下でも最後まで熱々のまま食べられる——まさに北国向きの一杯です。炒めたもやしやコーン、バターを乗せた濃厚なスープは、雪のなかを歩いてきた体に染み渡ります。すすきのには「味噌」の看板を掲げる店が軒を連ね、深夜帯まで湯気を上げる店も少なくありません。一杯の相場はおおむね900〜1,200円前後が目安です。
もう一つの札幌発祥、深夜のスープカレー
札幌の夜食を語るなら、スープカレーは外せません。1970年代半ばに薬膳的なスープを供する店が原型をつくり、1993年に開いた店が「スープカレー」という呼び名を世に広めた——札幌で育ち、いまや全国区になった料理です。さらりとしたスパイススープに、ごろりとした骨付きチキンや素揚げ野菜を沈め、ライスを浸して食べるのが基本形。クミンやカルダモンの効いたスープは発汗を促し、「酔い覚ましにちょうどいい」と〆に選ぶ人が多いのも札幌らしい点です。すすきの周辺には深夜0時を回ってから朝方まで営業する店もあり、飲み終えてからじっくり食べられます。辛さやスープの種類、トッピングを選べる店が多く、相場は1,200〜1,800円前後が目安です。
居酒屋の夜食定番、ザンギ
札幌の居酒屋で夜更けまで愛されるのがザンギです。ザンギは醤油ベースの甘辛いタレに鶏肉を漬け込んでから揚げる、味の濃い揚げ物で、下味をしっかり利かせる点が「衣の風味で食べる唐揚げ」との違いとされます。釧路の鶏料理店が昭和30年ごろに始めたとされる北海道のソウルフードで、いまでは札幌の居酒屋でも定番の一品。濃いめの味付けはビールやハイボールが進み、夜食として小腹を満たすのにちょうどよい量で頼めます。札幌発祥ではありませんが、北海道全域で親しまれる揚げ物として、すすきのの夜に欠かせない存在です。揚げたてを一皿、相場は600〜900円前後が目安でしょう。
甘く締める、札幌が広めた〆パフェ
札幌の夜食でいちばん個性的なのが、飲んだ最後を甘いパフェで締める「〆パフェ(夜パフェ)」です。2015年ごろ、すすきの周辺の飲食店が手を組み「札幌シメパフェ」として打ち出したのが文化として広がる契機となり、専門店が次々に生まれました。これらの夜パフェ専門店は昼のカフェとは設計思想が異なり、酒のあとでも重すぎないよう甘さや酸味を調整し、ジェラートやフルーツ、リキュールを層に仕立てた大人向けの一皿を出します。北国らしく冬でもアイスを好む土地柄も後押しし、暖房の効いた店内で雪を眺めながら冷たいパフェを味わうのが札幌流。多くの専門店が夜に開けて深夜まで営業し、週末は日付が変わるころまで賑わいます。〆をラーメンの塩気で締めるか、パフェの甘味で締めるか——その二択を楽しめるのが札幌の夜食の醍醐味です。
深夜の食べ歩き、知っておきたいこと
すすきの・狸小路の夜食店は、ジャンルによって稼ぎ時の時間帯が異なります。ラーメンや居酒屋は終電前後がピーク、スープカレーやパフェの専門店はそこからさらに遅い時間まで開いている店が多い、というのがおおまかな傾向です。冬場は外気が厳しく、店から店への数分の移動でも体が冷えるため、しっかり防寒して動くのが快適に食べ歩くコツ。価格はいずれも一般的な相場の目安で、季節やトッピングで上下します。味噌ラーメンで温まってから〆パフェへ、あるいはスープカレーで一気に汗をかいて締める——その日の気分で札幌の夜食を組み立ててみてください。
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