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横浜のミュージアム散歩|横浜美術館と神奈川県のアート
観光・体験
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横浜のミュージアム散歩|横浜美術館と神奈川県のアート

横浜は日本を代表する港町であると同時に、国内屈指のアート都市でもあります。みなとみらい21地区を中心に、歴史ある美術館や現代アートの発信拠点が点在し、一日では回りきれないほどの文化的な豊かさを誇ります。海と都市が交差するロケーションは、アートそのものにも独特の空気感を与えており、東京から気軽に足を伸ばせる「ミュージアム散歩」の目的地として、多くのアート愛好家に愛されています。

横浜美術館──みなとみらいの核心に立つ美の殿堂

横浜の美術鑑賞の出発点として、まず訪れたいのが横浜美術館です。みなとみらい線・みなとみらい駅から徒歩約3分という好立地にあり、建築家・丹下健三の設計による壮大な外観はそれ自体がひとつの芸術作品です。1989年の開館以来、近・現代美術を中心に約1万4千点を超えるコレクションを収蔵し、国内外の重要作家の作品を体系的に鑑賞できます。

常設展では、ピカソやマックス・エルンストなど20世紀西洋美術の傑作から、横浜にゆかりのある日本人作家の作品まで幅広く紹介されています。特別展は年に数回開催され、国内外の話題展覧会が集まることでも知られます。入館料は常設展のみの場合で一般500円と比較的リーズナブルで、特別展との共通券も用意されています。ミュージアムショップでは図録やオリジナルグッズも充実しており、訪問の記念にぜひ立ち寄ってみてください。

神奈川県立近代美術館──鎌倉・葉山の二拠点を巡る

横浜から足を延ばして訪れたいのが、神奈川県立近代美術館の葉山館です。逗子・葉山エリアに位置し、相模湾を一望する絶好のロケーションに建つ美術館は、自然と芸術が融合した空間として高い評価を受けています。1951年に鎌倉に開館した日本最古の近代美術館として、70年以上にわたって地域のアート文化を支えてきた歴史があります。

葉山館の特徴は、ガラス張りの展示室から海が見えるという唯一無二の環境です。現代美術から日本近代絵画まで多彩なコレクションを誇り、年間を通じて意欲的な企画展を開催しています。横浜駅からJR横須賀線で逗子駅へ、さらにバスで約15分。所要時間はかかりますが、移動の途中で横須賀や鎌倉に立ち寄るルートも組みやすく、一日かけたアート旅行の拠点として最適です。

横浜赤レンガ倉庫とBankART──現代アートの新拠点

アート鑑賞の楽しみは、既存の美術館だけにとどまりません。横浜では歴史的建造物を活用した現代アートの発信拠点が活気を見せています。横浜赤レンガ倉庫の2号館ではアートイベントや展示会が定期的に開催され、観光と文化体験を同時に楽しめる場として人気を集めています。倉庫の赤レンガと横浜港を背景にした展示は、ほかでは味わえない独特の雰囲気があります。

また、BankART1929は横浜のアートシーンを語るうえで欠かせない存在です。馬車道エリアにある旧銀行建築を活用したアートスペースで、国内外の現代アーティストによる実験的な展示やパフォーマンスが年間を通じて行われています。入場料は展示によって異なりますが、無料で参加できるオープンスタジオやトークイベントも多く、アート初心者から専門家まで幅広い層が集まります。

象の鼻テラス・山下公園周辺──屋外アートを楽しむ港歩き

ミュージアムの屋内にとどまらず、横浜の屋外アートを巡る散歩も魅力的です。象の鼻テラスは横浜港に面した無料の文化施設で、屋外インスタレーションや芸術祭の会場として機能します。3年に1度開催される横浜トリエンナーレ(次回は2026年予定)では、この周辺一帯がアートの舞台となり、街全体が巨大なギャラリーへと変貌します。

山下公園からみなとみらいへと続く海沿いの遊歩道には、彫刻作品や記念碑が点在しており、散策しながらアートに触れることができます。開港広場周辺には明治・大正期の歴史的建造物も多く、建築そのものをアートとして楽しむ視点も横浜ならではの楽しみ方です。

訪問前に知っておきたい実践ガイド

横浜のミュージアム散歩を充実させるためのポイントをまとめておきます。まず、横浜美術館神奈川県立近代美術館は月曜休館(祝日の場合は翌日)が多いため、訪問日を事前に確認することが重要です。混雑を避けたい場合は、平日の午前中(10時〜12時台)がおすすめです。

移動手段としては、みなとみらい線の1日乗り放題パス(大人460円)が便利です。みなとみらい・馬車道・日本大通りの各駅周辺に主要スポットが集中しているため、徒歩と電車を組み合わせるだけでほとんどの施設にアクセスできます。昼食は中華街(徒歩圏内)で本格中華料理を楽しむのもよいですが、各ミュージアムのカフェでも港の景色を眺めながら食事ができます。

横浜のアートシーンは季節を問わず魅力的ですが、春(3〜4月)と秋(10〜11月)は特別展の開催が集中する時期でもあり、複数の展覧会を効率よく巡ることができます。ぜひ自分だけのミュージアム散歩ルートを組み立てて、横浜の芸術の深さをたっぷりと堪能してください。

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Written by

松本 海斗

スポーツインストラクター

日本刀×日本文化体験

観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。