メインコンテンツへスキップ
SOROU.JP日本全国情報ポータルサイト
高松周辺の灯台・岬ガイド|海風と絶景の先端へ
観光・体験
10分で読める

高松周辺の灯台・岬ガイド|海風と絶景の先端へ

瀬戸内海に面する香川県・高松は、温暖な気候と穏やかな海が交差する土地です。年間降水量が全国最少クラスという讃岐の空は澄んでいることが多く、海を見渡す灯台や岬からの視界は格別です。白亜の灯台が放つ光と、島影を縫う潮流、遠く連なる山並み。瀬戸内の絶景はここでしか体験できない唯一無二の風景を形成しています。

瀬戸内の海を守る灯台たち

香川県の海岸線には、瀬戸内海航路の安全を長年にわたって支えてきた灯台が点在しています。なかでも高松港に近い女木島灯台は、フェリーで20分ほどの女木島(鬼ヶ島)北端に立つ小ぶりながらも存在感のある灯台です。島内は鬼伝説にちなんだ洞窟観光でも知られており、灯台まで歩いた先に広がる水平線は、洞窟の薄暗さを抜けた後だけに一層まぶしく感じられます。

さらに西に足を延ばすと、男木島灯台に出会います。1895年(明治28年)に初点灯したこの灯台は、切石積みの外壁と優美な白亜のシルエットで知られ、国の登録有形文化財にも指定されています。参観灯台として公開されており、らせん階段を上りきると360度のパノラマが広がります。晴れた日には小豆島や屋島、遠くは本州の山々まで見渡せる開放感は圧巻です。見学は無料ですが、参観時は300円程度の協力金が求められる場合があります。風が強い日が多いので、薄手のウィンドブレーカーを用意しておくと安心です。

屋島の断崖と瀬戸内パノラマ

高松市街から車で約20分の屋島は、瀬戸内海を一望できる天然の展望台です。標高293メートルの台地状の山頂には、源平合戦の舞台として名高い屋島寺が鎮座し、境内を抜けた先の「獅子の霊巌」展望台からは、高松市街・庵治半島・小豆島・五色台が一望できます。岬という概念とは少し異なりますが、海に突き出した岩盤の先端から眺める瀬戸内海の島々は、まさに断崖の岬からの大パノラマと呼ぶにふさわしい迫力です。

日の出・日の入り時刻には、空と海が橙色に染まるマジックアワーが楽しめます。特に夏至前後の夕暮れは西の空がカラフルに変化し、カメラを持った旅行者が多く訪れます。夜間はライトアップも行われるため、昼と夜とで異なる屋島の表情を楽しめます。

庵治半島と五剣山麓の岬散策

高松市北東部に突き出た庵治半島は、石の産地として有名な庵治石(あじいし)の産地でもあり、海岸線に切り立った岩場が連続するダイナミックな地形が特徴です。半島突端に近い大串自然公園には展望広場があり、志度湾と津田湾を隔てる絶景ポイントとして地元の人々に親しまれています。公園内には遊歩道が整備されており、ハマユウやツワブキなど海岸植生を観察しながら一周1時間ほどの散策が楽しめます。双眼鏡を持参すれば、岩場を飛び交うウミネコやカモメの観察にも最適です。

五剣山(八栗山)の麓を走る海岸線沿いには、庵治漁港から連なる小規模な岬が点在します。漁港では早朝に水揚げされる新鮮な魚介を目にする機会もあり、地魚を扱う食堂で昼食をとりながら海を眺めるひとときは旅の充実感を高めます。庵治石の採石場跡地は現在も海岸に点在し、石垣や岩盤が独特の景観美を生み出しています。

灯台と星空——夜の海岸線の魅力

市街地から離れた島の灯台周辺は光害が少なく、夜空の透明度が高いことで知られています。男木島や女木島に宿泊した際は、灯台のシルエットと天の川を組み合わせた星景写真の撮影に挑戦してみてください。新月前後の晴れた夜が最大のチャンスで、肉眼でも天の川がはっきりと見えるほどの暗さが確保できます。

撮影には三脚と広角レンズ、そして15〜25秒程度の長時間露光が基本です。灯台のレンズが周期的に放つ光が画面を横切る瞬間をフレームに収めると、絵画のような一枚が完成します。夜間の岩場は足元が不安定なため、ヘッドライトと滑りにくいトレッキングシューズは必携です。また、島内の宿は数が限られるため、事前予約は必須です。

アクセスと巡り方のコツ

高松を拠点にした灯台・岬巡りは、半日〜1日のプランに組み込むのが効率的です。

フェリーを使った島巡りプランでは、高松港から女木島まで約20分・男木島まで約40分のフェリーを利用します。男木島では灯台見学と集落散策を合わせて2〜3時間、女木島では洞窟観光と灯台を合わせて2時間が目安です。両島を1日で回るには午前中に出発するのが鉄則で、最終便の時刻(季節により異なる)を必ず確認しておきましょう。

車でのドライブプランでは、高松中心部から屋島まで約20分、庵治半島の大串自然公園まで約40分です。県道沿いに海岸線を走りながら、漁村の風景や採石場跡を車窓から楽しむドライブ自体が観光になります。途中の道の駅やカフェで地元食材を使ったスイーツを味わうのもおすすめです。

公共交通機関利用の場合、屋島へはことでん屋島駅からシャトルバスが運行されていますが、庵治半島方面のバスは本数が少ないため時刻表を事前にチェックしてください。灯台の参観可否は海上保安庁の公式サイトで確認できます。季節や行事によって公開日・時間が変わることがあるため、訪問前に最新情報を取り寄せるひと手間が大切です。

瀬戸内の穏やかな海と、無数の島影が描く水平線。灯台の光が語りかける海の歴史に耳を傾けながら、高松の岬を旅する時間はきっと忘れられない記憶となるでしょう。

シェアする

Written by

山田 太郎

フードライター

この記事のエリアで観光・体験を探す

日本刀×日本文化体験

観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。