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高松の庭園・公園ガイド|四季の花と緑に癒される名園散策
観光・体験
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高松の庭園・公園ガイド|四季の花と緑に癒される名園散策

都市の喧騒を忘れさせてくれる高松の庭園と公園は、旅の中のオアシスのような存在です。瀬戸内式気候のもと、日本一雨の少ない温暖な県として知られる香川県高松市は、年間を通じて庭園散策に適した環境が整っています。栗林公園をはじめとする名園は、瀬戸内海の島々と讃岐平野を取り込んだ借景の妙や、職人の手で丁寧に整えられた枯山水が織りなす美しさで、訪れるたびに新しい発見をもたらしてくれます。春の花々から冬の凜とした枯山水まで、四季の表情はどれも高松の文化レベルの高さを物語っています。

栗林公園周辺の名庭園

高松市を代表する日本庭園といえば、特別名勝・栗林公園です。江戸時代初期から歴代の高松藩主が約100年をかけて築いた回遊式大名庭園は、東京ドーム約16個分の広大な敷地に6つの池と13の丘を擁し、その規模と美しさはミシュランガイドで三つ星を獲得しています。園内の南湖に浮かぶ飛来峰(ひらいほう)から望む風景は、背後にそびえる紫雲山を借景として取り込んだ絶景で、朝霧の立ちこめる早朝は特に幻想的です。

茶室「掬月亭(きくげつてい)」では抹茶と和菓子のセット(500〜800円程度)を楽しめ、縁側に腰を下ろして池越しの庭園を眺める贅沢な時間を過ごせます。入園料は大人410円(高校生以下無料)と良心的で、開園時間は季節によって7時〜17時が目安となります。春の桜シーズンは早朝ライトアップも実施され、朝6時台から幻想的な庭園を堪能できます。園内には工芸品販売所やレストランも併設されており、半日かけてじっくり過ごせる充実した施設です。

屋島の緑と讃岐の里山を歩く

高松市北東部にそびえる屋島は、源平合戦の古戦場としても知られる標高約293メートルのテーブル状の山です。山頂部に広がる屋島公園は四国最大級の観光エリアの一つで、展望台から瀬戸内海の島々を一望できます。公園内の散策路は整備が行き届いており、初夏には紫陽花の群落が咲き誇り、秋には紅葉した広葉樹が路を彩ります。地元市民にも親しまれる憩いの空間として、ファミリーや犬の散歩を楽しむ人々の姿が絶えません。

屋島の麓には屋島寺(四国八十八か所第84番札所)が立ち、境内に広がる緑の中で静かな時間を過ごせます。参拝後に山頂の展望カフェで一休みし、高松市街から小豆島まで見渡す絶景を楽しむコースは、地元民にも観光客にも人気です。

季節の花めぐり庭園カレンダー

高松の庭園は一年を通じて「花のカレンダー」を楽しめる場所です。1〜2月は梅が香り高く咲いて春の訪れを告げ、3〜4月は栗林公園の桜並木が約1,000本のソメイヨシノで庭園全体をピンク色に染めます。5月はツツジやフジが見頃を迎え、6月には紫陽花やハナショウブが雨に濡れて一層鮮やかに輝きます。

7〜8月は大池や南湖に咲く蓮やスイレンが涼を演出し、9月には萩の花が秋の訪れを静かに告げます。10〜11月の紅葉シーズンは最も人出が多く、栗林公園では紅葉ライトアップ「錦秋の栗林公園」が毎年開催されます。夜間の赤・黄・橙のグラデーションと池面に映る逆さ紅葉の美しさは格別で、幻想的な空気感を楽しめます。12月は冬枯れの木々の向こうに枯山水の美しさが際立ち、椿や山茶花が静かな彩りを添えます。

庭園カフェと抹茶・和菓子体験

高松の庭園内や隣接するカフェでは、庭園の風景を眺めながらお茶やスイーツを味わう特別なひとときを過ごせます。栗林公園内の掬月亭は高松市の重要文化財にも指定されており、茶道の作法が不慣れな方でも気軽に抹茶体験ができます。正座が苦手な方にはテーブル席も用意されているため安心です。

園内外には和スイーツを扱うカフェも点在しています。高松名物「かまど」「一六タルト」「しょうゆ豆」といった銘菓と合わせた抹茶セットは、庭園散策の疲れを優しく癒してくれます。近年はモダンな和カフェも増えており、日本庭園を望みながら煎茶ラテや季節の和パフェを楽しめる店も人気です。庭園カフェは11〜16時頃の営業が多いため、午前中の庭園散策と組み合わせてランチやアフタヌーンティーを楽しむ流れが理想的です。

庭園散策のモデルコースと実用情報

半日で高松の庭園と公園を満喫するモデルコースをご紹介します。午前9時30分に栗林公園の南門から入園し、飛来峰・掬月亭を経由して北庭まで約60〜90分かけてゆっくり散策します。昼前に栗林公園東門近くのカフェでランチを取ったあと、午後は琴電・ことでん琴平線に乗って屋島へ移動(高松築港駅から約25分)。屋島山上の展望台と屋島寺を巡り、夕方に高松市街へ戻って片原町・丸亀町商店街を散策するコースは観光客に好評です。

アクセスは高松駅からバスで「栗林公園前」下車が最便利(約15分)。屋島はことでんで屋島駅下車後、シャトルバスで山上へアクセスできます。庭園内は玉砂利や飛び石の箇所があるため、スニーカーなどの歩きやすい靴を選んでください。雨天日でも庭園は趣が増し、雨に濡れた苔や岩肌が一層美しく見えます。傘を差しながらの庭園散策も格別の風情があり、晴れ間とは異なる表情を楽しめます。共通入園券の有無や特別イベントの開催情報は、高松市の観光案内所または各施設の公式サイトで事前に確認することをおすすめします。

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Written by

木村 さくら

アウトドアライター

日本刀×日本文化体験

観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。