メインコンテンツへスキップ
SOROU.JP日本全国情報ポータルサイト
札幌の森林浴・トレッキング|雄大な山々と広大な平野で心身をリフレッシュ
観光・体験
10分で読める

札幌の森林浴・トレッキング|雄大な山々と広大な平野で心身をリフレッシュ

日常の喧騒から離れ、自然の中でゆっくりと深呼吸をする——札幌周辺に広がる豊かな森は、そんな森林浴の理想的なフィールドです。雄大な山々と広大な平野が織りなす多様な植生の中を歩くトレッキングは、心身のリフレッシュに絶大な効果があるとされています。北海道特有の原生林が残るエリアでは、本州では出会えないスケールの自然体験が待っています。フィトンチッドあふれる森の空気を胸いっぱいに吸い込めば、日々のストレスが溶けていくのを感じるでしょう。市街地から30分圏内にこれほど豊かな自然が広がるのは、世界的に見ても稀なことです。

初心者におすすめの森林浴コース

森林浴が初めての方には、藻岩山周辺に整備された散策路がおすすめです。距離2〜3km、所要時間約1時間〜1時間30分のこのコースは、木道やウッドチップが敷かれた平坦な道が中心で、スニーカーでも無理なく歩けます。入場無料のエリアがほとんどで、気軽に立ち寄れるのも魅力のひとつです。

より深く森を体感したい場合は、ガイド付きの森林セラピーツアー(約2時間・3,000円〜5,000円)への参加がおすすめです。樹木の名前や森の生態系について専門家から学べるうえ、見落としがちな自然のディテールに気づくきっかけになります。ベストシーズンは6月〜10月で、特に新緑輝く6月と紅葉が見頃を迎える10月は多くの来訪者で賑わいます。途中にはベンチや東屋が点在しており、お弁当を広げての森のランチも格別です。

また、円山公園周辺の散策路は市内中心部からのアクセスが抜群で、朝の時間帯に軽く歩くだけでも気分が整います。野鳥の声を聞きながら歩く朝活コースとして、地元住民にも人気があります。

本格トレッキングで絶景の頂を目指す

体力に自信がある方は、大雪山系や定山渓周辺の山岳エリアを歩く本格トレッキングに挑戦しましょう。距離8〜15km、所要時間4〜7時間のルートが中心となり、山頂からの360度パノラマは北海道の広大さを全身で感じられる圧巻の眺望です。

余市岳(1,488m)や手稲山(1,023m)は日帰りで登れる人気の山で、夏は高山植物のお花畑、秋は燃えるような紅葉が楽しめます。登山経験者には問題ないコースですが、初めての方はガイド付きツアー(1人8,000円〜15,000円)の利用をおすすめします。地元の山岳ガイドが同行することで、道迷いや天候変化への対応が格段に安心です。また、ガイドが紹介してくれる地域の植生や地形の成り立ちに関する解説は、山の奥深さをより味わい深くしてくれます。

森林セラピーでストレス解消と健康増進

科学的な効果が実証されている「森林セラピー」のプログラムが、札幌周辺の複数拠点で体験できます。認定セラピストが同行し、呼吸法や五感を使ったワークを取り入れながら、約3時間かけてゆっくりと森を歩くプログラムです。

料金は1人5,000円〜8,000円で、セラピー前後に血圧・脈拍・唾液中のストレスホルモン(コルチゾール)を測定し、リラクゼーション効果を数値で確認できるプログラムも用意されています。参加者の多くが「肩の力が抜けた」「夜ぐっすり眠れるようになった」と実感を語ります。都会では味わえない静寂の中での瞑想ウォークは、マインドフルネスの実践としても近年注目を集めており、ビジネスパーソンや医療従事者の参加も増えています。

月1回の定期コース(全6回・25,000円)も設けられており、継続的な心身ケアとして活用する地元住民も増えています。単発参加から始めて、自分に合うペースで続けるのがおすすめです。

季節ごとに変わる森の表情と生き物の出会い

札幌周辺の森は、季節によってまったく異なる魅力を見せてくれます。

春(4〜5月) は雪解けとともにエゾエンゴサクやカタクリが咲き乱れ、エゾフクロウやキツツキのドラミングが森に響きます。野鳥観察のベストシーズンでもあり、オオルリやキビタキといった夏鳥が次々と渡ってきます。

夏(6〜8月) は緑が最も濃く、渓流沿いを歩けば涼しい風が心地よく感じられます。ホタルの乱舞が見られるスポットもあり、夕暮れ時の幻想的な光景は忘れがたい記憶となるでしょう。

秋(9〜11月) は紅葉のグラデーションが圧巻で、カエデやナナカマドの赤と黄が森全体を染め上げます。カメラ愛好家が全国から集まる季節でもあります。

冬(12〜3月) はスノーシューを履いての雪上トレッキングが人気です。動物の足跡を追うアニマルトラッキングは子どもにも大人気で、エゾリスやキタキツネの痕跡を発見したときの喜びはひとしおです。双眼鏡のレンタル(500円)は各拠点で利用でき、手ぶらでの参加も可能です。

持ち物と安全対策——準備が楽しさを決める

森林浴トレッキングに出かける前に、しっかりと装備を整えましょう。基本の持ち物は、トレッキングシューズ(またはソールの厚いスニーカー)、レインウェア上下、飲み物(500ml以上)、行動食(チョコレート・ナッツ類など)、タオル、帽子です。日差しが強い夏場は日焼け止めと虫除けも必携です。

ヒグマの生息域ではクマ鈴の携行が必須です。レンタル(300円)もできますが、購入(1,000円前後)しておくと安心です。2頭以上での行動も有効なクマ対策のひとつとされています。コースによっては登山届の提出が義務付けられているため、事前に確認を忘れずに。携帯電話の電波が届かないエリアも多いため、紙の地図を携帯しておくと万全です。

アクセス面では、新千歳空港から快速エアポートで約40分で札幌駅へ到着し、各登山口へはバスや車でさらに20〜40分ほどかかります。レンタカーを利用すると、複数のトレイルをまわりやすく便利です。

体験後のケア——森の恵みをもっと長く

トレッキング後は、定山渓や豊平峡の温泉に立ち寄るのがおすすめです。山歩きで疲れた筋肉を温泉でほぐしながら、澄んだ渓谷美を眺めるひとときは、旅の締めくくりとして最高の体験です。日帰り入浴料(700円〜1,200円)で利用できる施設も多く、手軽に温泉を楽しめます。

また、地元の道の駅や農産物直売所では、採れたての山菜や野菜を購入できます。森で体を動かした後に味わう北海道産食材の豊かな旨みは、格別のものがあります。森林浴ローカルグルメをセットで楽しむことで、札幌の自然と食文化の両方を堪能する旅が完成します。

シェアする

Written by

木村 さくら

アウトドアライター

日本刀×日本文化体験

観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。