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札幌を拠点にした二拠点生活・別荘ガイド——定山渓・ニセコ・小樽・千歳で叶える北の住まい
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札幌を拠点にした二拠点生活・別荘ガイド——定山渓・ニセコ・小樽・千歳で叶える北の住まい

札幌を拠点に、もう一つの暮らしを持つ

札幌は、街なかの利便性を保ったまま、車で30分から2時間の範囲に性格のまったく違う「もう一つの居場所」を持てる都市です。市内の渓谷温泉でくつろぐ週末別荘から、世界が注目するスノーリゾートでの滞在、港町への移住まで、二拠点生活選択肢が放射状に広がっています。一方で、北海道の冬は二拠点・別荘の費用構造を本州とはまるで別物に変えます。ここでは札幌中心部を起点に、定山渓・ニセコ・小樽・支笏湖/千歳という実在の4エリアを、所要時間とコストの実情に踏み込んで紹介します。

4エリアの早見表

エリア札幌中心部から性格向く二拠点スタイル
定山渓(札幌市南区)車で約40〜50分市内の渓谷温泉住民票を移さず通う週末別荘
ニセコ(倶知安町・ニセコ町)車で約2時間国際スノーリゾート別荘・長期滞在
小樽JR快速で約35分港町・歴史通勤圏の二拠点・移住
支笏湖・千歳方面車で約1時間/千歳はJR約30分湖と空港本州往来・自然志向

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市内で完結する奥座敷——定山渓(札幌市南区)

最もハードルが低い二拠点先は、実は札幌市内にあります。南区の山あいに湧く定山渓温泉は、札幌中心部から国道230号(通称・石山通り)を上って車で約40〜50分。同じ市内なので住民票を移す必要がなく、「平日は街なか、週末は渓谷の温泉地」という暮らしを最短距離で叶えられます。豊平川の渓谷美、秋の紅葉、定山渓自然の村でのアウトドアなど、自然との距離の近さが魅力です。

注意点もあります。秋の紅葉シーズンは観光客が集中し、通常40〜50分の道のりが大きく延びる日があります。また山あいのエリアは都市ガスが届かず、暖房や給湯は灯油・LPガスが中心になりがちで、後述する冬の燃料費を見込んでおく必要があります。定山渓はまとまった別荘地というより、市内の奥座敷として「気軽に通える自然」を確保したい人に向く選択肢です。

世界が注目するリゾート——ニセコ(倶知安町・ニセコ町)

本格的な別荘・リゾート滞在を求めるなら、後志(しりべし)地方のニセコです。札幌中心部から車で約2時間。上質なパウダースノーと夏のアクティビティで世界中から人を集める国際リゾートで、倶知安町・ニセコ町一帯では外国人富裕層を含む需要を背景に、地価・物件価格が全国でも突出して高い水準まで上昇しています。別荘取得のハードルは決して低くなく、しかも相場の変動が大きいため、検討する際は最新の地価・物件情報を不動産事業者や公的な地価資料で必ず確認してください。本記事では具体的な金額には踏み込みません。

なお将来的には高速道路網の延伸が計画されており、開通すれば新千歳空港からニセコ方面への所要時間が短縮される見込みです(時期・区間は要確認)。空港アクセスが改善すれば、本州と行き来する別荘利用の現実味はさらに増していきそうです。

海と歴史に近い二拠点——小樽

「車で2時間は遠い、でも札幌とは違う空気がほしい」という人に向くのが小樽です。札幌からJR函館本線の快速エアポートで約35分(各駅停車でも約45分〜1時間)、運賃も手頃で、通勤圏として現実的二拠点・移住先になります。小樽運河沿いの石造倉庫群、坂とガラス工芸の街並み、寿司や海の幸——札幌とはまったく違う港町の時間が流れています。日本海に面するぶん内陸の札幌より海風の影響を受け、同じ道央でも雪の降り方や体感が異なる点は、季節を変えて現地で確かめておくとよいでしょう。

湖と空港のはざま——支笏湖・千歳方面

自然志向と本州との往来を両立したいなら、千歳方面が候補です。支笏湖は札幌中心部から車で約1時間。透明度の高いカルデラ湖で、カヌーや湖畔の散策が楽しめます。生活の拠点となる千歳市街は札幌駅からJRで約30分と近く、なにより新千歳空港が至近で、飛行機で本州と行き来する二拠点に向きます。千歳は札幌に比べ積雪量が少なめと言われ、雪の負担をできるだけ抑えたい人にとっても検討しやすいエリアです。

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二拠点・別荘の「冬コスト」を正直に

北海道で二つ目の住まいを持つとき、本州の感覚で見落としやすいのが冬の維持費です。家賃や購入価格だけでなく、次の固有コストを織り込んで判断してください。

  • 暖房・燃料費北海道は暖房が必要な期間が長く、灯油代が家計に占める比重が大きくなります。定山渓やニセコのような山間部は都市ガスが届かないことが多く、灯油やLPガスが中心になる点も費用に響きます。
  • 不在中の凍結防止:別荘として長期間空ける場合でも、水道管の凍結を防ぐために最低限の暖房を入れたり、「水抜き」と呼ばれる作業をしたりする必要があります。水抜きの手順は物件ごとに違うので、管理会社や売主に必ず確認しましょう。これは本州の別荘にはない、北海道固有のコストと手間です。
  • 除雪:駐車場や玄関まわりの除雪をどうするか(自分で行うか、業者・管理会社に委託するか)も冬の現実的な課題です。不在がちな二拠点ほど、雪かきを任せられる体制があるかが住み心地を左右します。

これらの金額は物件の規模・断熱性能・利用頻度で大きく変わります。年間の維持費は一般論で見積もらず、必ず候補物件ごとに管理会社へ見積もりを取って判断するのが安全です。

移住・二地域居住の支援は「公式確認」が鉄則

北海道や道内の市町村には、移住者向けの支援金や住宅取得・改修の補助制度、二地域居住を後押しする取り組みがあります。札幌市にも独自の住宅補助があり、倶知安町・小樽市・千歳市などでも制度が用意されている場合があります。

ただし、対象となる移住元の条件・就業要件・支給額・申請期限は自治体や年度によって異なり、毎年のように見直されます。そのため本記事では金額には踏み込みません。利用を検討する際は、必ず移住先の市町村の公式ホームページ、または北海道庁(移住・二地域居住の担当窓口)の最新情報で要件と金額を確認してください。制度は「あるかどうか」よりも「自分が対象になるか」が重要です。

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二拠点生活は、距離とコストの現実をどこまで直視できるかで満足度が決まります。定山渓で市内完結の週末別荘から始める、小樽や千歳で通勤圏の二拠点を試す、いずれニセコのリゾートを目指す——札幌という拠点があれば、北海道の多彩な「もう一つの暮らし」へ段階的に近づけます。まずは気になるエリアに季節を変えて通い、冬の現実も含めて肌で確かめることから始めてみてください。

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Written by

高橋 大地

アグリツーリズム推進者

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