
ラーメン ル・デッサン
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フランス料理30年のキャリアを持つシェフが、静岡県島田市で営む異色のラーメン店。店名「ル・デッサン」は東京の隠れ家的フレンチレストラン「Restaurant Le Dessin」に由来し、そのシェフがラーメンという形で自身の料理哲学を表現した一軒だ。「自家製麺」「天然だし」「無化調」という三つの信念を軸に、真面目な生産者から仕入れた素材だけを丁寧に扱う。
自家製麺・天然だし・無化調という三つの軸
ベースとなる中華そばのだしは鶏ガラ・かつお・煮干しを組み合わせた天然素材。化学調味料に頼らず素材本来の旨みを引き出すことに徹している。麺も自家製で、スープとの相性を緻密に設計している点に、フランス料理で培った感覚が滲む。
フレンチの知見が生んだ個性的なメニュー群
看板の中華そばに加え、フレンチの発想を持ち込んだメニューが並ぶ。トマトラーメン、カレーラーメン、あさりだしラーメン(2026年7月より)はその代表格だ。夏季限定の冷やし中華は平日20杯・土日30杯の数量限定で提供され、毎年開始を告知する常連も多い。木曜限定の豚そば、不定期登場の坦々麺など、曜日や季節で顔が変わるのも特徴のひとつ。かつては函館帆立だしや「ホロホロ鳥と松茸のラーメン」といった一夜限りの特別仕立ても登場しており、飽きさせない工夫が続く。
トッピングにも個性が際立つ。国産黒トリュフ、パルミジャーノレッジャーノ、焦がし白ネギなど、ラーメン店ではなかなか見かけない食材が使われる。これはフランス料理の文法でラーメンを組み立てるシェフだからこそ生まれる発想だ。
ミシュラン星付きフレンチとのコラボが示す実力
特筆すべきは、東京・麻布台のミシュラン星付きフレンチレストラン「フロリレージュ」とのコラボイベント「ラーメンとこおり」を複数年にわたって開催していることだ(2021年〜2025年確認)。当初は青山・フロリレージュでの開催だったが、2023年以降は麻布台の新店舗でも継続。地方の一軒のラーメン店が、日本トップクラスのフランス料理の舞台に立ち続けているという事実は、シェフの実力と人脈の厚みを物語る。島田市のローカルなイベント(島田駅前パークイルミネーション、島田駅前サンカク公園)にも積極的に出店し、地域との関わりも大切にしている。
島田市にある必然
静岡県島田市という立地は、観光地として目立つ場所ではない。それでもこの店を目指して訪れる人がいるのは、「フランス料理30年のシェフが作る、誠実な素材の天然だし無化調ラーメン」という価値がそれだけ特異だからだ。ジャンルを横断するシェフの感性と、素材への愚直なこだわりが、他では再現しにくい一杯を生み出している。
アクセス
静岡県島田市。最寄駅の詳細は不明
営業時間
定休日: 月曜、金曜
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