
Cucina Italiana Gallura
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名古屋・八事の静かな住宅街に佇む「クチーナ イタリアーナ ガッルーラ」は、わずか10席だけの小さなリストランテだ。イタリア・サルデーニャ島の楽園「ガッルーラ」を冠するこの店は、三河湾の豊かな海の幸と愛知の旬の食材をイタリアの技法で一皿に仕立てる、完全予約制のコース料理専門店である。
シェフ・森岡賢一の哲学と「ガッルーラ」誕生の物語
オーナーシェフ・森岡賢一のキャリアは、1994年、フレンチの世界からはじまった。その後、名古屋を代表するイタリアン「ドディチ・マッジョ」の今村シェフのもとでイタリア料理の真髄を学び、1998年から約3年間イタリアへ渡った。現地では二つ星の「リストランテ・ヴィッサーニ」や「リストランテ・トッレ・デル・サラチーノ」をはじめ計9軒の名店で修行を重ね、各地の料理哲学と技術を吸収した。帰国後の2001年3月、名古屋・池下にこの店を開いた。
店名の「ガッルーラ」は、イタリア・サルデーニャ島にある地域の名前だ。豊かな海に囲まれ、魚介の恵みにあふれたその風土が、どこか三河湾と重なるとシェフは感じた。サルデーニャと三河湾——二つの海の物語をつなぐ架け橋として、この店は存在している。季節とともに移ろうメニューは、シェフ自らが食材の産地や生産者のもとへ足を運び、「今この瞬間においしいもの」を選び抜いたうえで構成される。料理人としての誠実さと、食材への深い敬意が、一皿一皿に宿っている。
産地を知り尽くした、食材へのこだわり
ガッルーラの料理の根幹をなすのは、徹底した食材選びだ。魚介は三河湾の田中鮮魚店から届く新鮮な海の幸を中心に据え、野菜は知多半島・渥美半島の農家から旬のものを調達する。山菜は山形・羽黒の「羽黒あねちゃの店」、原木椎茸は南知多の「シイタケ屋平松」、柑橘は南知多の「満秀フルーツ」と香川県琴平町の農家から取り寄せる。
生ハムには八ヶ岳の「プロシュッテリア モリモト」の無添加プロシュートを、チーズは西尾吉良の「サントルチオ」のものを使用。ブリオッシュは栄生の「Le Supreme」に依頼し、オリーブオイルはリグーリア州産DOP認証の「リヴィエラ・ディ・フィオーリ」、塩は長崎の藻塩、胡椒は岩倉の「クラタペッパー」を選ぶ。コースの締めくくりとなる紅茶に至るまで「沖縄ティーファクトリー」のものを用意するという、その姿勢には一切の妥協がない。
さらに、店名の由来であるサルデーニャの食材はサルデーニャの「クオーレサルド」から直接取り寄せ、ワインはイタリア20州各地のものを揃える。食材の背景にある生産者の想いと、その土地の風土を理解したうえで皿に表現することが、シェフの揺るぎないスタンスだ。
季節を映す、コース料理の世界
料理はランチ(PRANZO)とディナー(CENA)の2種のコース構成のみ。メニューは季節ごとに刷新され、「今が旬の食材」だけで組み立てられる。
ランチコース(PRANZO)は¥10,285(税・サービス料込)で、7皿前後のシェフのおまかせコース。スタートは11:30と12:30の2回、一斉スタート制で提供される。初夏のメニュー例では、縞鯵・自家製ドライトマト・ストラッチャテッラを合わせたスティッツィキーノを皮切りに、バジリコと平貝の冷製カッペリーニ、太刀魚と焼茄子ジェラート・さくらんぼ・ガスパチョのアンティパスト、スペシャリテのフォアグラ&マンゴー・マグレ鴨、蝦蛄と唐墨のスパゲティ、仙台牛とヤングコーンのカルネ、パッションフルーツのパンナコッタへと続く。
ディナーコース(CENA)は¥21,780(税・サービス料込)で、三河湾の海の幸を中心に据えた全10皿の構成。スタートは18:00と19:00。ランチのコースに加え、ホワイトアスパラガスとサマートリュフのリゾット「女神のほほえみ」や、石鰈のアンティパスト、万願寺とうがらしを使ったパスタなど、ディナーならではの食材も加わり、より豊かな食の体験を提供する。
ワインの持ち込みも可能で、750mlボトル1本あたり¥6,050、1,500mlボトル1本あたり¥12,100(いずれも税・サービス料込)。とっておきの一本を持参してコースと合わせるのも、この店ならではの楽しみ方だ。
器と空間が語る、もう一つの物語
10席という親密なスケールの店内は、料理との対話に集中できる落ち着いた空間だ。そこに置かれる器もまた、料理の一部として丁寧に選ばれている。高木浩二、渋谷英一、やちむん志陶房、飯高幸作、久保田由貴、小林徹也、吉田欣司ら国内の陶芸家の作品をはじめ、keicondo、日比野ポタリー、カマチ陶器など多彩な器が食卓を彩る。さらにVerre・菅原工芸硝子・MORIYAMA硝子によるガラス器も加わり、一皿ごとに異なる表情が楽しめる。
料理と器、そして静謐な空間が一体となって、ガッルーラだけの食体験を形成している。食材だけでなく、器の向こうにある作り手の存在まで感じながら食事を楽しめるのは、この10席という小さな舞台ならではの豊かさだ。
予約方法とご来店の際のご案内
ガッルーラはランチ・ディナーともに完全予約制。希望日の2ヶ月前の同日から予約を受け付けている。ネット予約はTableCheckまたは食べログから0:00に開始し、電話予約は052-680-7889へ16:00から受け付けている。受付日が定休日の場合や月末が30日以内の月は翌営業日が受付開始日となるため、事前に確認しておきたい。なお、来店当日にも2ヶ月先までの予約を承っている。
キャンセルポリシーは、予約日前日よりお一人様につきコース料金の100%のキャンセル料が発生する。特別な食材を事前に仕入れる都合上、日程変更や人数変更が生じた場合はできる限り早めの連絡が求められる。ご予約は小学生以上のお子様から承っている。
アクセスは名古屋市昭和区八事エリア。地下鉄鶴舞線・名城線「八事」駅から徒歩圏内で、落ち着いた住宅街の一角に店を構える。食事の前後には、緑豊かな八事山興正寺の境内を散策したり、八事周辺のカフェや商業施設を楽しむのもいいだろう。予約が取れた喜びを胸に、ガッルーラでしか体験できない特別な一日を丁寧に設計したい。
アクセス
地下鉄名城線八事日赤駅1番・2番出口 徒歩4分、地下鉄鶴舞線いりなか駅1番出口 徒歩15分
営業時間
11:30-15:00(L.O. 12:30)/ 18:00-22:00(L.O. 19:00)、定休日:日・月曜日
料金目安
ランチコース: ¥10,285、ディナーコース: ¥21,780(税・サービス料込)
店舗詳細
- 価格帯
- $$$$$
- 決済方法
- クレジット
- 対応言語
- 日本語
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