
中国菜館 竹琳
GALLERY
広島市佐伯区、住宅街の一角に佇む中国菜館 竹琳は、本場中国の医食同源思想を礎に据え、素材の力と職人の技が融合した本格中国料理を追求し続ける名店だ。派手な立地ではないからこそ、真の食通たちが繰り返し足を運ぶ、知る人ぞ知る一軒である。
24時間煮込んだスープが生む、唯一無二の麻婆豆腐
竹琳の名を広島グルメの世界に轟かせているのは、何といっても本場・中国四川で修業した料理人が手がける麻婆豆腐だ。この一皿にかける情熱は並大抵ではない。土台となるスープを完成させるだけで、実に4〜5年の歳月を費やした。
中国料理においては珍しい「24時間煮込んだスープ」をベースに仕上げる麻婆豆腐は、最初の一口でまず深い旨みが舌を包む。そして数秒後、四川の豆板醤と花椒が生み出す「後からくる辛さ」がじわじわと広がる。この時間差の構造こそが、竹琳の麻婆豆腐が他と一線を画す理由だ。単に辛いだけでなく、長時間かけて抽出した旨みの重層感が辛さを支え、食べ終えた後も余韻として舌に残る。
豆腐は柔らかくなめらかで、濃厚なソースをしっかりと受け止める。ひとさじごとに深みと熱さが増し、気づけばあっという間に器が空になっている——そんな経験を持つリピーターが後を絶たない。この麻婆豆腐だけを目当てに広島市内外から訪れる客も多いと聞く。
医食同源の思想が宿る、丁寧に組み上げられたメニュー構成
竹琳が大切にしているのは「医食同源」、すなわち食べることと健康を守ることは同じ源にあるという中国古来の食哲学だ。この考え方はメニュー全体に静かに息づいており、素材の選定から調理法まで、体に真に作用する料理を提供しようという意志が感じられる。
メニューは「コース」「前菜・点心」「一品料理」「ランチ」「ドリンク」「特別メニュー」と幅広く揃う。コース料理では、厳選食材を使った前菜から始まり、点心、スープ、メイン、〆まで流れるように構成された料理の連なりを楽しむことができる。接待やハレの日の会食には、この流れ自体がひとつの体験となる。
一品料理は、麻婆豆腐をはじめとする看板料理に加え、旬の食材を活かした炒め物や蒸し料理など季節感あふれるラインナップが揃う。食材の旨みを無駄にしない仕事は、素材の下ごしらえから滲み出る職人の矜持の表れだ。
ランチタイム(11:30〜14:30、ラストオーダー14:00)には、比較的手軽な価格でコース料理やセットメニューを楽しめる構成が用意されており、平日の昼にゆったりと本格中国料理を味わいたいビジネス層や近隣住民にも人気が高い。
個室3室完備、大切な人との時間を彩る空間
店内は総席数50席。円卓のある大きなテーブルから、プライベート感の高い個室まで、さまざまなシーンに対応できる構成が整っている。
特筆すべきは3室用意された個室テーブルだ。5名から25名まで収容でき、カーテン仕切りにより周囲を気にせず歓談できる。誕生日や結婚記念日などの家族の特別な節目、友人同士の集まり、会社の接待や上司の送別会——どんな場面でも、個室という「結界」がその時間を特別なものに変えてくれる。
また、貸切は25名〜50名の規模で対応可能。宴会では最大50名まで着席可能なため、会社の忘年会・新年会や、団体での祝宴にも対応できる。広島市内でこれだけの規模感で本格中国料理の宴が催せる店は多くない。
空間全体は高級感を保ちつつも威圧的ではなく、和やかな会話が弾む品のある雰囲気だ。店内は全面禁煙(屋外・店外に喫煙スペースあり)で、煙草の煙を気にせず料理の香りを存分に楽しめる。車いすでの入店も可能なバリアフリー対応は、幅広い世代が集まる宴席でも安心感をもたらしてくれる。
価格帯と利用シーンの目安
竹琳は「高級中国料理店」というカテゴリに位置するが、ランチはリーズナブルに利用できるため、特別な日だけでなく日常的な訪問にも間口が広い。昼は近隣のビジネスパーソンや家族連れが本格的な中国料理をカジュアルに味わう場として機能し、夜は接待や記念日ディナー、友人との会食など、少し贅沢したい夜の選択肢として活躍する。
ディナーのコース料理は複数のグレードが用意されており、内容に応じて価格帯が異なる。食材の質と手間を考えれば、その価格は納得感のあるものだ。特別な席に使うのであれば、事前にコース内容や個室の空き状況を電話で確認しておくと安心だろう。
クレジットカードはVISA・MasterCard・JCB・アメリカン・エキスプレス・ダイナースクラブ・楽天に対応しており、支払い方法の心配は不要。外国語メニューとして中国語(繁体字)も用意されているため、中国語話者のゲストを同席させる接待にも配慮が行き届いている。
アクセスと予約のポイント
所在地は広島県広島市佐伯区八幡2-22-5。JR山陽本線の五日市駅北口から車で約15分の場所に位置する。専用の無料駐車場が7台分確保されているため、車でのアクセスが最も便利だ。広島市西部の住宅エリアに構えるこの立地は、喧騒から離れ、ゆったりとした食事時間を確保したい客にとってむしろ心地よい距離感でもある。
営業時間は火曜〜日曜のランチが11:30〜14:30(ラストオーダー14:00)、ディナーが17:30〜21:30(ラストオーダー21:00)。定休日は月曜日と第2・第4火曜日のため、訪問前に営業日を確認しておくことをおすすめする。年末年始は別途休業期間が設けられることもあるため、年越し前後の訪問を検討する場合は事前に電話(082-928-8998)で確認するのが確実だ。
個室の利用や大人数の宴会は早めの予約が必須。特に週末夜や記念日シーズンは予約が埋まりやすい。「今夜思い立って」では個室が取れないことも多いため、特別な席に活用したい場合は余裕を持って連絡を入れたい。予約の際は人数・利用目的・個室希望の有無を伝えておくとスムーズだ。
周辺エリアは広島市西部の生活圏で、五日市周辺には複数の商業施設や公園もある。広島市中心部からは車で30分前後とアクセスしやすく、「ちょっと郊外の名店に足を運ぶ」という小さな非日常感も、竹琳での食事体験に彩りを加えてくれる。本物の中国料理を求めて遠ざかることを厭わない食通たちが、静かにこの店の暖簾をくぐり続ける理由が、訪れた瞬間に自ずとわかるはずだ。
アクセス
JR山陽本線 五日市駅 北口から車15分(駐車場:専用無料7台)
営業時間
11:30~14:30(ランチ、火~日)/ 17:30~21:30(ディナー、火~日・祝日)/ 定休日:月曜日、第2火曜日、第4火曜日
店舗詳細
- 個室
- あり
RELATED SPOTS
関連するスポット(8件)
NEARBY
周辺のスポット(8件)

















