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札幌で愛犬と歩く|広い公園・河川敷の散歩スポットと、雪国ならではの冬散歩の備え
札幌の犬連れ散歩は「広さ」と「四季の落差」が魅力
札幌は街区が碁盤の目に整い、市街地を緑のベルトで包む「環状夢のグリーンベルト構想」のもとで大きな公園や河川敷が各所に整備されてきた街です。一区画が広いぶん、愛犬とのんびりリード散歩できる空間に恵まれています。一方で、初夏の青々とした芝から真冬の根雪まで、足元の季節変化は本州の都市と比べものになりません。ここでは札幌に実在する広い散歩スポットと、雪国・札幌ならではの冬散歩の備えを犬連れ目線で整理します。市内の公園は原則としてリード(引き綱)着用とフンの持ち帰りが飼い主の守るべきルールです。まずはそこから確認しましょう。
まずは札幌市のルールを押さえる
札幌市では、公園で犬を散歩させるときはリードでつなぎ、フンは必ず持ち帰ることが求められています。これは単なるマナーにとどまりません。「札幌市動物の愛護及び管理に関する条例」では犬の係留(つなぐこと)に関する違反に罰則が定められ、重大事故を踏まえて強化された経緯があります。フンなどの汚物で公園や道路、他人の土地を汚さないよう適正に処理することも、飼い主が遵守すべき事項として条例に位置づけられています。
もう一点、札幌ならではの注意も。市内の一部の街区公園(身近な小さな公園)では、町内会などとの協議のうえ犬を連れて入ることを遠慮してほしいと看板で案内している場所があります。近所の小さな公園に入る前は、入口の掲示をひと目確認する習慣をつけておくと安心です。一方、これから紹介する大きな総合公園や河川敷は、リードを守れば犬連れで歩ける懐の深い場所です。
モエレ沼公園|広大な園路を2メートルリードで
東区にあるモエレ沼公園は、彫刻家イサム・ノグチが設計した約188ヘクタールの巨大な公園です。ガラスのピラミッドやモエレ山といった造形美の中を、ゆったりと園路が巡っています。犬はこの園路を一緒に散歩できますが、いくつか守るべき決まりがあります。
- 散歩のときは2メートル以内の引き綱でつなぐこと
- フンは必ず持ち帰ること
- 芝地など立ち入り制限区域(園内図でオレンジ色の部分)には入らないこと
- ガラスのピラミッドやモエレビーチなど施設内へのペット同伴は不可
放し飼いが禁止されているのは、犬が野ネズミを口にする恐れがあるなど自然豊かなこの公園ならではの理由もあります。落ちているものを食べさせないよう足元に気を配りつつ、広い園路を彫刻と開けた空を背にゆっくり歩けば、街中では味わえない散歩になります。
前田森林公園|まっすぐ伸びる並木道を歩く
手稲区の前田森林公園は、「環状夢のグリーンベルト構想」によって、何もない離農地から十年がかりで造られた総合公園です。ここの見どころは、カナール(人工の運河)に沿ってまっすぐ伸びるポプラ並木。整然とした並木道を見通しよく歩けるので、愛犬と並んでゆっくり進むリード散歩にぴったりの構造です。広い芝生広場や水辺もあり、夏は木陰、秋は紅葉と、季節ごとに表情が変わります。
なお、過去にこの公園で試行的に短期間のドッグランが開放されたことはありますが、常設のドッグラン施設ではありません。基本はリードをつけての散歩と考え、最新の催しや利用可否は公園の案内で確認するのが確実です。それでも、この見通しのよい並木のロケーションは札幌でも指折りで、犬の写真を撮りに通う人も少なくありません。
豊平川の河川敷|舗装遊歩道をまっすぐに
中心部からのアクセスで選ぶなら豊平川の河川敷が便利です。川沿いには舗装された遊歩道が南北に長く整備され、犬の散歩をする人たちの穏やかな日常の場になっています。信号も交差点もなく一本道で歩けるので、距離を自分のペースで調整しやすいのが河川敷散歩の良さです。豊平川緑地(上流地区)の河川敷には遊具広場やパークゴルフ場などもあり、リードを着用すれば犬と利用できます。
ただ開けた場所ゆえ日差しを遮るものは少なめです。夏場は日中の照り返しを避け、朝夕の涼しい時間に切り替えると快適に歩けます。
茨戸川緑地|野鳥と水辺を感じる広い緑地
北区のあいの里・拓北エリアに広がる茨戸川緑地は、石狩川から切り離された茨戸川に挟まれた約42ヘクタールの平坦な緑地です。ビオトープ池や野鳥の森、草原広場、水辺の広場などが遊歩道でつながっていて、変化のある散策が楽しめます。野鳥観察の名所としても知られ、四季折々の自然を感じながらリードでのんびり歩くのに向いた場所です。中心部からはやや距離がありますが、休日にゆったり時間を取って訪れる価値があります。
ドッグランで思いきり走らせたいとき
リードを外して走らせたいなら、専用のドッグランへ。札幌では南区を中心に屋外ドッグランを備えた施設が増えています。たとえば南区には、キャンプ場やマルシェを併設し、全犬種が使える広いコートと小型犬専用コートを分けて設けたドッグランや、真駒内エリアで複合レジャー施設として中・大型犬用と小型犬用のコートを用意した場所などがあります。
基本マナーも押さえておきましょう。ドッグランの中以外では必ずリードをつける、入退場時は周囲の犬を確認して扉を開ける、ヒート(発情)中や体調不良の犬は入れない――こうした配慮がみんなが安全に楽しむ前提です。施設ごとに利用時間や対応犬種、ワクチン証明の要否が異なるので、初めて行く前に各施設の案内を確認しておくとスムーズです。
雪国・札幌の「冬散歩」を乗りきる備え
札幌の犬連れ生活で本州と最も違うのが、長い冬の散歩です。根雪に覆われ、路面が凍り、気温が氷点下まで下がる環境ならではの注意点があります。
融雪剤・凍結防止剤に要注意
冬の歩道や駐車場にまかれる融雪剤(主成分は塩化カルシウム)や凍結防止剤(塩化ナトリウム)は、犬の肉球を刺激し、赤くなったりただれたりする原因になります。さらに怖いのが、犬が直接舐めなくても、足裏についた薬剤を帰宅後に舐めて中毒を起こす経路です。散歩後はぬるま湯で足をていねいに洗い、薬剤や雪を残さないようにしましょう。靴や靴下を履かせれば、薬剤への防御になるうえ、肉球の乾燥対策にもなります。
凍結路面とすべり、肉球トラブル
ツルツルに凍った路面は、犬も人も転倒のリスクが上がります。歩幅を小さく、急がず歩くのが基本です。冷たく乾いた雪道を歩き続けると、指の間に炎症(趾間炎)を起こしやすくなるとも言われ、雪国の犬では足のトラブルが珍しくありません。散歩後に肉球の状態を確認し、保湿してあげるとケアになります。
雪を食べさせない・短時間で切り上げる
雪そのものを食べさせるのも避けたいところ。融雪剤が混じっていれば中毒の恐れがありますし、冷たい雪でお腹を壊すこともあります。厳寒期は無理に長く歩かず、こまめに短時間で済ませ、寒さに弱い犬には防寒着を着せるなど、その日の天候と愛犬の様子に合わせて柔軟に調整しましょう。雪が積もって芝生が見えない時期は、前述の大きな公園の園路や除雪された河川敷の遊歩道など、足場の安定した道を選ぶのが安心です。
休憩はペット可のカフェで
散歩の途中や帰りに一息つきたいときは、ペット可のカフェを活用しましょう。市内にはドッグカフェのほか、ベーカリーカフェのテラスなどで愛犬と過ごせる店が点在しています。受け入れ条件(テラスのみか店内可か、リードやマナーベルトの要否など)は店ごとに違うので、訪れる前に確認しておくと安心です。とくに冬は屋内で休めるペット可の店があると、体を温めながらゆっくりできて重宝します。
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札幌の犬連れ散歩は、広い公園と河川敷というのびのびした舞台と、雪・寒さという乗りこなしがいのある季節がセットです。リードとフン処理という基本を守り、夏は時間帯、冬は融雪剤と凍結に気を配れば、四季の落差そのものを愛犬と一緒に楽しめます。今日の天気と愛犬の体調を見ながら、自分たちに合った散歩コースを少しずつ増やしてください。
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