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金沢で愛犬と歩く|犀川・浅野川の河畔と丘の公園、雪の冬散歩の備え
金沢の犬連れ散歩は「二つの川」と「冬の雪」が舞台
金沢は、市街地を犀川(さいがわ)と浅野川(あさのがわ)という二本の川が挟むように流れる、水のまちです。豪快な流れの犀川は「男川(おとこがわ)」、ゆるやかな浅野川は「女川(おんながわ)」と古くから呼び分けられ、それぞれの河畔に遊歩道や緑地が整えられています。この二つの川の河畔こそ、金沢で愛犬とのんびりリード散歩を楽しむ第一の舞台です。
そしてもう一つ、金沢の犬連れ生活を本州の温暖な都市と分けるのが、北陸特有の湿った雪が積もる冬です。融雪剤がまかれた歩道や凍結路面は、愛犬の足元に思わぬ負担をかけます。ここでは金沢に実在する散歩スポットを川・丘・ドッグランに分けて紹介しつつ、雪のまちだからこそ押さえておきたい冬散歩の備えまで、犬連れ目線で整理します。なお石川県では、外出時に犬をリード(引き綱)でつなぐことが飼い主の義務とされ、公園ではフンの持ち帰りが基本です。まずはそこから確認していきましょう。
まずは石川県・金沢市のルールを押さえる
石川県の動物の愛護及び管理に関する条例では、犬を散歩させるときはリードでつなぐ「係留」が飼い主の守るべき義務とされています。係留されていない犬は知事の判断で収容されることもあると定められており、放し飼い(ノーリード)は原則認められません。古くなった首輪やリードが切れての脱走例も多いため、お出かけ前の点検も忘れずに。
金沢市内の公園でも、考え方は同じです。リードを着用し、犬が歩道からはみ出さないようコントロールできる長さで歩くこと、フンは必ず持ち帰ることが求められます。リードを長く伸ばしての散歩や、急な飛び出しのリスクがある伸縮リードの使い方は、ほかの利用者への配慮としても控えるのが無難です。動物が苦手な人や小さな子どもも公園を使っていますから、周囲と適度な距離を保つ意識が、金沢の犬連れ散歩を気持ちよく続けるコツになります。
犀川緑地|芝生と遊歩道でロング散歩
犀川の河畔には、犀川緑地と呼ばれる広い緑地が地区ごとに整備されています。犬連れに使いやすいのが、市街地寄りの法島(ほうじま)地区と、上流側の大桑(おおくわ)地区です。
法島地区は、河川敷に芝生が広がり、山並みを眺めながらまっすぐロング散歩ができる開けた地区です。JR金沢駅からはバスで「寺町一丁目」まで行き、徒歩数分とアクセスもしやすい場所にあります。信号や交差点に分断されない河川敷の一本道は、距離を自分のペースで調整しやすく、愛犬と並んで歩くリード散歩にぴったりです。
大桑地区は、芝生公園や遊歩道に加えて、ビオトープ池や遊具の広場が整い、水辺の自然を感じながら散策できます。バスなら「西大桑」下車すぐ。どちらの地区も、リードの着用とフンの持ち帰り、ブラッシングで出た抜け毛の持ち帰りまで、飼い主の責任で守るのが地元のマナーです。開けた河川敷は日差しを遮るものが少ないので、夏は朝夕の涼しい時間に切り替えると、犬も人も快適に歩けます。
浅野川の河畔|情緒ある町並みを横目に
ゆるやかな「女川」浅野川の両岸にも、散歩しやすい遊歩道が続きます。ひがし茶屋街や主計町(かずえまち)といった金沢らしい町並みのすぐそばを流れるため、川沿いを歩けば情緒ある景色を横目に愛犬と進めます。ただし茶屋街そのものは観光客でにぎわう細い公道で、店内へのペット同伴は原則できません。混み合う一角では抱っこやペットカートに切り替え、人の流れを妨げないようにすると安心です。川沿いのゆったりした遊歩道を主役に、町並みは橋の上から眺める——そんな組み立てが、犬連れには無理がありません。
卯辰山公園|花を眺めながら丘をのぼる
浅野川の対岸にそびえる卯辰山(うたつやま)を活かした卯辰山公園は、花と眺望の丘の公園です。階段状に12品種約8,000本のツツジが植えられた花木園や、約100種の花菖蒲とアジサイが咲く花菖蒲園があり、季節ごとに表情を変えます。花菖蒲とアジサイの見頃はおおむね6月上旬から7月中旬。梅雨どきでも、雨上がりに愛犬と花を眺めながら歩けるのは丘の公園ならではです。
園内の花菖蒲園はなだらかな傾斜道が中心で見晴らしも広く、体力に自信のない犬やシニア犬でも無理なく散策できます。望湖台(ぼうこだい)まで上がれば、晴れた日には金沢の街並みの先に日本海まで見渡せます。ここでもリードの着用と、植栽や景観を傷めない配慮、フンの持ち帰りは欠かせません。
大乗寺丘陵公園|街と海を見下ろす大きな丘
もう一つ、眺めのよい丘の公園が、犀川以南に広がる大乗寺(だいじょうじ)丘陵公園です。約22.5ヘクタール、標高差およそ83メートルの丘陵地で、眼下に金沢の街、晴れた日にはその先の日本海まで見渡せる雄大な眺望が魅力。約13,000株のツツジをはじめ、ウメ・サクラ・アジサイ・ツバキ・紅葉と、四季を通じて花木が園内を彩ります。
犬はリードをつければ園路を一緒に散策できますが、ひとつ大切な注意があります。芝生の中へは犬は入れません。広々とした芝地に出たくなりますが、ここは園路を歩くのが約束です。坂のある園内は、ゆっくり上り下りするだけでほどよい運動になり、見晴らしの開ける場所で一息つけば、犬も人も気持ちよく過ごせます。
ペット不可の場所も、正直に知っておく
金沢観光の二枚看板である兼六園と金沢城公園は、ペットの入園ができません。キャリーバッグに入れての持ち込みも不可とされています。金沢21世紀美術館も館内はペット不可ですが、円形の建物を取り囲む屋外の芝生エリアは犬と一緒に入れます(マーキングは禁止)。
近江町(おうみちょう)市場はペットカートやキャリーバッグでの通行は可、長町武家屋敷跡は公道は歩けるものの抱っこやカート利用がすすめられる、といった具合に、金沢の名所は「公道は可・施設内や混雑エリアは要配慮」という線引きが多いのが実情です。行きたい場所のペット可否を事前に調べておけば、現地でがっかりせずに済みます。散歩でのびのびするのは川沿いや丘の公園、観光名所は抱っこやカートで雰囲気を味わう、と役割を分けるのが、金沢の犬連れの賢い回り方です。
リードを外して走らせたいなら「ドッグラン金沢」
リードを外して思いきり走らせたいときは、金沢市動物愛護管理センター内にあるドッグラン金沢が選択肢になります。才田町(さいだまち)にあり、芝生面積は約380平方メートル。飼い主が休めるベンチと犬用の水飲み場が備わっています。
利用には準備が要ります。小型犬(7kg未満)・中型犬(7kg以上20kg未満)・大型犬(20kg以上)の3区分に分かれ、時間帯を分けて利用する方式です。受付で申請書と誓約書に記入し、鑑札・狂犬病予防注射済票・1年以内の5種以上混合ワクチン証明書・成人であることを確認できる身分証を提示します。開放は平日の9時から17時で、市の行事がない時間の一般開放のため、月別の予定表で利用できる時間を確認してから出かけると確実です。初めての施設では、入退場の際に周囲の犬を確認してから扉を開ける、ヒート中や体調不良の犬は入れない、といった基本マナーも忘れずに。
雪国・金沢の「冬散歩」を乗りきる備え
金沢の犬連れ生活で、本州の温暖な都市と最も違うのが冬です。北陸の冬は湿った重い雪が積もり、歩道や駐車場には融雪剤・凍結防止剤がまかれます。これが愛犬の足元に思わぬ負担をかけます。
融雪剤・凍結防止剤に注意
融雪剤の主成分である塩化カルシウムなどは、犬の肉球に付くと赤くなったり、ただれて皮がはがれたりする刺激になります。さらに怖いのが、犬が直接舐めなくても、足裏についた薬剤を帰宅後に舐めて、嘔吐や下痢など中毒を起こす経路です。散歩から帰ったら、ぬるま湯で足をていねいに洗い、薬剤や雪を残さないようにしましょう。冷えた体を温める効果もあります。靴下やスノーシューズを履かせれば、薬剤への防御になるうえ、凍結路面での肉球の乾燥対策にもなります。
凍結路面・雪・短時間散歩
ツルツルに凍った路面は、犬も人も転びやすくなります。北陸の重く湿った雪は凍ると特に滑りやすいので、爪を立てて踏ん張れるよう歩幅を詰め、ゆっくり進みましょう。路肩に積もった雪を口にさせないことも大切です。金沢の街なかは坂道や橋に融雪剤がまかれることが多く、混じった雪をなめると中毒の心配があるうえ、冷えでお腹をこわすこともあります。厳寒期は無理に長く歩かず、こまめに短時間で切り上げ、散歩後は肉球の状態を見て保湿してあげると、ひび割れの予防になります。雪で芝生が見えなくなる時期は、除雪された河川敷の遊歩道や、足場の安定した園路を選ぶのが安心です。寒さに弱い犬には防寒着を着せるなど、その日の天候と愛犬の様子に合わせて柔軟に調整しましょう。
休憩はペット可のカフェやテラスで
散歩の途中や帰りに一息つきたいときは、テラス席や店内で犬を受け入れるペット可の店を活用しましょう。受け入れ条件(テラスのみか店内可か、リードやマナーウェアの要否など)は店ごとに違うので、訪れる前に確認しておくと安心です。とくに雪の降る冬は、屋内で休めるペット可の店があると、体を温めながらゆっくりできて重宝します。
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金沢の犬連れ散歩は、犀川・浅野川という二つの川の河畔と、卯辰山・大乗寺丘陵という眺めのよい丘がそろった、変化に富んだ舞台です。リードとフン処理という基本を守り、兼六園のようにペット不可の場所は無理をせず、冬は融雪剤と凍結に気を配る。それだけで、二つの川が育んだ水のまちの四季を、愛犬と一緒に存分に楽しめます。今日の天気と愛犬の体調を見ながら、自分たちのお気に入りのコースを少しずつ増やしてください。
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