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松山の温泉ガイド|道後温泉と日帰り湯の楽しみ方
観光・体験
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松山の温泉ガイド|道後温泉と日帰り湯の楽しみ方

松山で旅の疲れを癒すなら、道後温泉を筆頭とする温泉めぐりは外せません。夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台として名高い道後温泉は、3,000年以上の歴史を持つ日本最古の温泉地のひとつ。瀬戸内の温暖な気候のもと、しまなみ海道の海景や石鎚山の山並みを望みながら湯に浸かれる松山は、四国を代表する温泉リゾートです。アルカリ性の柔らかな泉質は「美肌の湯」としても知られ、遠方から訪れるリピーターが絶えません。冬の雪見風呂、夏の涼やかな露天風呂など、四季それぞれに異なる表情を楽しめるのも大きな魅力です。本記事では、道後温泉の歴史的な施設から気軽な日帰り湯まで、松山周辺の温泉を幅広くご紹介します。

道後温泉本館と「椿の湯」──歴史と泉質を知る

道後温泉の象徴といえば、明治27年(1894年)に竣工した木造三層楼の道後温泉本館です。国の重要文化財にも指定されているこの建物は、現在も保存修理工事中ながら一部入浴営業を継続しており、工事期間限定のアート装飾がフォトスポットとして話題を集めています。泉質はアルカリ性単純温泉(pH8.9)で、肌触りは驚くほど滑らか。源泉温度は約42〜51℃と高めのため、加水せずかけ流しで提供しています。

本館から徒歩3分ほどの場所にある「椿の湯」は、地元の人々が日常的に利用する大衆浴場スタイルの施設です。入浴料は大人460円とリーズナブルで、道後温泉本館と同じ源泉を使用しているため、泉質に差はありません。観光客でにぎわう本館に比べて落ち着いた雰囲気のため、松山市民の生活文化に触れながら入浴したい方に特におすすめです。

道後温泉街の歩き方と足湯スポット

道後温泉の楽しみは入浴だけではありません。温泉本館を中心に広がる商店街「道後ハイカラ通り」では、松山名物の坊っちゃん団子や一六タルト、みかんを使ったスイーツなどが軒を連ねます。全長約250メートルのアーケードを歩きながら食べ歩きを楽しんだあとは、通り沿いに点在する無料の足湯スポットへ。道後公園前の足湯は松山城を遠望できる開放的なロケーションで、旅の疲れをほぐすのに最適です。

夜の道後温泉街も見逃せません。温泉本館がライトアップされる夕刻以降は、昼間とは異なる幻想的な雰囲気が漂います。入浴後に浴衣姿で商店街を散策する「湯上がり散歩」は、道後温泉ならではの楽しみ方として多くの旅行者に親しまれています。

松山市内で楽しむ日帰り温泉施設3選

観光の合間や宿泊せずに温泉を楽しみたい場合は、松山市内の日帰り温泉施設を活用しましょう。

老舗旅館の日帰り入浴 道後温泉に隣接する老舗旅館では、日帰り入浴を受け付けているところが複数あります。広々とした内湯と緑に囲まれた露天風呂を備え、旅館ならではの上質な空間が魅力。日帰り入浴料は1,500円程度で、タオルセットのレンタルも利用できます。事前に電話やWebで確認のうえ訪れると確実です。

道後温泉 別館「飛鳥乃湯泉」 2017年にオープンした飛鳥乃湯泉は、聖徳太子が道後温泉を訪れた飛鳥時代をテーマにした施設です。大浴場の壁面を彩る砥部焼の絵タイルや、個性的な個室貸し切り湯が人気を博しています。入浴料は610円から(個室利用は別料金)で、内湯のみのプランから個室でゆっくり浸かるプランまで、目的やグループ構成に合わせて選べます。

市営の穴場温泉施設 市街地から車で15〜20分ほどの場所には、地元住民が日常的に利用する市営温泉施設もあります。料金は大人460円前後と非常にリーズナブルで、混雑が少なく落ち着いて入浴できるのが特徴。露天風呂から松山平野を一望できる開放感も格別です。

温泉の効能と正しい入浴法

道後温泉のアルカリ性単純温泉は、神経痛・筋肉痛・関節炎・冷え性・疲労回復・美肌効果などに効能があるとされています。温泉効果を最大限に引き出すには、正しい入浴手順が大切です。

まず入浴前には、手桶2〜3杯のかけ湯で体を温泉の温度に慣らします。最初の5分間は半身浴で体をゆっくり温め、そこから全身浴に移行するのが理想的。1回あたりの入浴時間は10〜15分を目安とし、長湯は湯あたりや脱水の原因になるため避けましょう。インターバルを置いて2〜3回に分けて入る「分割浴」を実践すると、体への負担を減らしながら温熱効果を高められます。入浴後はコップ1〜2杯の水分を補給し、30分以上の休憩を取ることで「湯冷め」を防ぎ、温泉成分が肌になじみやすいといわれています。

アクセスと温泉めぐりのモデルプラン

道後温泉への基本アクセスは、JR松山駅から伊予鉄道の路面電車(市内電車)で約20分が便利です。松山空港からはリムジンバスで市内中心部まで約30分、そこから路面電車に乗り換えます。岡山・広島方面からはJR特急しおかぜ・いしづちを利用し、松山駅まで乗り換えなしでアクセスできます(岡山から約2時間40分)。

おすすめ1泊2日モデルプラン

1日目の午後に道後温泉に到着し、まず道後温泉本館または飛鳥乃湯泉で入浴。道後ハイカラ通りで食べ歩きを楽しんだあと、旅館にチェックインして鯛めし・じゃこ天が並ぶ会席料理で夕食を堪能します。夜は浴衣に着替えて湯上がり散歩へ。2日目は朝風呂で目覚めたあと、松山城観光やロープウェイ体験、坂の上の雲ミュージアム見学を組み合わせるとスムーズです。

日帰りの場合は、午前中に松山城を観光してから道後温泉に移動し、椿の湯または飛鳥乃湯泉で入浴後、商店街でランチ、午後は足湯でのんびり散策という流れが定番です。

温泉手形(1,200円)を購入すると、対象施設3か所を選んで入浴できるお得な仕組みがあります。複数の施設をはしごする「湯めぐり」を計画している方はぜひ活用を。お土産は坊っちゃん団子や一六タルト、自宅でも道後の湯が再現できる道後温泉入浴剤が定番で、温泉本館前の売店や商店街の各店で購入できます。

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Written by

佐藤 美紀

温泉ソムリエ

日本刀×日本文化体験

観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。