観光・体験
盛岡の温泉ガイド|花巻温泉と日帰り湯の楽しみ方
盛岡で旅の疲れを癒すなら、花巻温泉を筆頭とする温泉めぐりは外せません。岩手山の雄姿と北上川の流れに抱かれた温泉地は、湯の温もりと絶景が同時に楽しめる贅沢なスポットです。南部藩の城下町として栄え、石川啄木や宮沢賢治ゆかりの文学の街という歴史を持つこの地域の温泉文化は奥深く、泉質も多彩で、湯治に親しまれてきた温泉地として知られています。
夏は30度を超える日もあるが朝晩は涼しく、冬はマイナス10度以下になることもある岩手の厳しい気候のもとで、冬の雪見風呂から夏の涼風に吹かれる露天風呂まで一年中温泉を楽しめるのがこの地域の最大の魅力です。湯治の文化が今も根づいており、長期滞在で体の芯から疲れをとる旅人の姿も珍しくありません。この記事では盛岡周辺のおすすめ温泉を厳選してご紹介します。
花巻温泉の魅力と多彩な泉質
花巻温泉は盛岡から南へ約40キロに位置し、古くから湯治場として栄えてきました。明治期には与謝野晶子や松尾芭蕉ゆかりの文人たちも訪れ、宮沢賢治が詩に詠んだ豊沢川沿いの景観は今も変わらぬ美しさを保っています。
泉質はナトリウム塩化物泉や単純温泉が中心です。ナトリウム塩化物泉は「熱の湯」とも呼ばれ、体の表面に塩分の膜ができることで保温効果が持続します。湯上がり後もポカポカとした温かさが続くため、冷え性に悩む方に特に好まれています。源泉温度は施設によって40度台から60度超まで幅があり、加水なしのかけ流しを守り続ける宿も少なくありません。源泉かけ流しを選ぶ際は、施設の公式サイトや浴室内の掲示で「源泉掛け流し」の表記を確認するとよいでしょう。
日帰り入浴の料金は600円から1,500円程度が相場で、タオルレンタルは200〜300円が目安です。平日の午前中は地元の常連客が多く、観光客でにぎわう週末の夕方とは異なる静かな雰囲気を楽しめます。
盛岡周辺おすすめ日帰り温泉3選
花巻温泉エリアの大型日帰り施設は、広々とした内湯と開放感あふれる露天風呂を兼ね備えた、この地域を代表する施設です。露天風呂からは豊沢川の渓谷美を望め、特に紅葉の季節は色づいた木々と湯気が織りなす光景が絶品。営業時間は10時〜21時が一般的で、入浴料は1,000〜1,200円程度。シャンプー・ボディソープが備わっており、手ぶらで訪れても安心です。
盛岡市街地にある街なか温泉は、大通商店街から徒歩圏内という抜群のアクセスを誇ります。観光の合間にふらりと立ち寄れる利便性が最大の魅力で、地元の常連客に交じって地域の日常に触れる体験も旅の醍醐味です。源泉かけ流しにこだわった本格派で、入浴料は500〜700円とリーズナブル。サウナを備えている施設も多く、整いスペットとしても人気があります。
中津川沿いの眺望温泉は、岩手山を正面に望む絶景露天風呂で知られています。北上川の支流である中津川のせせらぎを聞きながら浸かる湯は、盛岡の自然を全身で感じる特別な体験。早朝に訪れると朝霧に包まれた幻想的な景色が楽しめ、地元の湯治客が多い時間帯でもあります。入浴料は800〜1,000円程度。
温泉旅館で楽しむ贅沢な一泊
せっかくの温泉旅行なら、一泊して花巻温泉の魅力を存分に味わうことをおすすめします。老舗旅館の多くでは、チェックイン後と翌朝の2回入浴を楽しめるのが醍醐味。時間帯によって男女の浴場が入れ替わる「振り分け制」を採用する施設なら、趣の異なる両方のお風呂を堪能できます。
夕食には南部鉄器の鍋料理やわんこそば・盛岡冷麺・じゃじゃ麺など、盛岡を代表する郷土料理を組み込んだ会席料理が定番です。岩手県産の南部美人や あさ開といった地酒との相性も抜群で、食後に再び温泉へ向かう贅沢なひとときは旅館泊ならではの楽しみです。
一泊二食付きの料金は15,000円から30,000円程度が相場ですが、平日限定プランやWeb予約割引、じゃらん・一休などの宿泊予約サイトのクーポンを組み合わせるとお得に宿泊できます。冬季は露天風呂から雪見を楽しめる特等席となり、白銀の静寂に包まれながら湯に浸かる体験は格別です。
温泉の効能と正しい入浴法
花巻温泉の効能を最大限に引き出すには、正しい入浴法を知ることが大切です。泉質にもよりますが、神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・疲労回復・慢性皮膚病などが一般的な適応症とされていますが、効果の感じ方には個人差があります。
まず入浴前にはかけ湯で体を慣らし、最初は半身浴から始めて徐々に全身浴に移行するのが体に優しい方法です。1回の入浴時間は10〜15分が目安で、長湯は湯あたりや血圧の急変を招くおそれがあります。連続して複数の浴槽を回る場合は、浴槽と浴槽の間にインターバルを設け、水風呂や休憩スペースで体を休めましょう。
入浴後は汗をかくため、こまめな水分補給が不可欠です。白湯や麦茶がベストで、アルコールは入浴後30分は控えるのが賢明。飲泉可能な温泉地では飲泉所で少量を味わってみるのも一興ですが、胃への刺激を避けるため空腹時の大量飲泉は禁物です。
アクセスと温泉めぐりモデルプラン
花巻温泉へは盛岡市内から車で30〜50分程度。東北新幹線で東京から約2時間15分で新花巻駅に降り立つか、盛岡駅からJR釜石線を利用して花巻駅まで向かうルートが主流です。いわて花巻空港からは車で約20分とアクセスが良く、空港レンタカーを利用すれば周辺の温泉地を効率よく巡れます。
おすすめの1泊2日モデルプランは次の通りです。1日目の午前中は盛岡市内で盛岡城跡公園や岩手銀行赤レンガ館を観光し、昼食は大通商店街でわんこそばや盛岡冷麺を体験。午後は花巻温泉へ移動してチェックインし、夕食前と食後の2度入浴を楽しみます。2日目は朝風呂を済ませてから宮沢賢治記念館や童話村を訪れ、帰路に日帰り温泉に立ち寄って旅の締めくくりとするルートが人気です。
温泉街には足湯スポットも点在しており、散策しながら気軽に湯を楽しめます。温泉手形やクーポンブックを利用すれば複数施設をお得にめぐれるので、観光案内所で事前に確認することをおすすめします。お土産には温泉まんじゅうや入浴剤が定番。花巻産の入浴剤は自宅でも花巻の湯を再現できると好評で、旅の余韻を日常に持ち帰るのにぴったりの一品です。
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