フィットネス
岡山市のランニングコース|旭川河川敷11kmと後楽園・岡山城を望む走り
「晴れの国」岡山は、走り込みに向いた街
岡山市は年間を通して雨が少なく、まとまった距離を踏みやすいランナー向きの土地です。降水量1mm未満の年間日数は約277日と全国でもっとも多く、年間降水量も1,143mm前後と全国でほぼ最少クラス。日照時間も2,000時間を超えており、「天気で予定が流れる」ことが少ないぶん、週末のロング走や平日朝の練習を組み立てやすいのが岡山の強みです。
コース面でも恵まれています。市街地の中心を旭川が南北に貫き、その東側を放水路の百間川が並行して下る——この二本の川がつくる広い河川敷が、信号に止まらず距離を刻める格好の練習場になっています。さらに街なかには西川緑道公園の緑の回廊、北区にはトラック競技場を備えた岡山県総合グラウンドの周回路もあり、「河川敷で距離を踏む」「周回でラップを管理する」「街なかで軽くつなぐ」を市内で使い分けられます。
旭川・百間川ランニングコース――500m表示で刻む約11km
岡山ランニングの主役は、岡山市が整備した「旭川・百間川ランニングコース」です。旭川の相生橋付近から百間川の海吉橋付近までを結ぶ総延長およそ11kmで、路面にはセンターラインと500mごとの距離表示が舗装で描かれています。平坦で信号がなく、ペースを一定に保ちやすいため、ビルドアップやペース走にうってつけです。
コースは旭川に架かる相生橋の下からスタートし、川沿いに約3km北上したところで右にカーブして百間川へ移り、そこからさらに約8km走れる構成です。片道11kmを往復すれば20kmを超えるロングコースになり、走ろうにっぽんプロジェクトでも往復約21.4kmのコースとして紹介されています。
距離を絞りたい日には、設定済みの折り返しコースが便利です。相生橋南〜新鶴見橋北を片道1.5kmで折り返す3kmコース、海吉橋南〜百間川橋北を片道5kmで折り返す10kmコースが用意されており、500m表示を目印に自分でも任意の距離に区切れます。注意点は、河川敷ゆえに日陰と街灯が少ないこと。真夏や日没後は、早朝か日のあるうちに走るか、夜間はライトを携行すると安心です。
後楽園と岡山城をめぐる、約1.7kmの周回
景色を味わいながら短く回したいときは、日本三名園の後楽園と岡山城の外周をめぐる周回路へ。鶴見橋のあたりを起点に旭川越しの岡山城を眺めつつ、後楽園を取り囲む園路を一周するとおよそ1.7kmほど。信号の少ない短い周回なので、河川敷ロング走のあとの流しや、景色を楽しむジョグ、短い距離のインターバルに向きます。
ただし後楽園は園内が有料の日本庭園で、園内でのランニングはできません。走るのはあくまで外周の道で、旭川の対岸に建つ岡山城の天守を借景に走る——岡山ならではの絵になる一本です。河川敷の旭川・百間川コースもこの相生橋〜鶴見橋付近を起点にしているため、後楽園周回から河川敷ロングへとつなげる動線も組みやすくなっています。
百間川緑地――まっすぐ続く開けた河川敷
旭川の洪水を逃がす放水路として開かれた百間川は、河川敷が広く取られ、運動広場やグラウンドが点在する開放的な空間です。岡山市中区沢田周辺の百間川緑地は、前述のランニングコースの後半区間(海吉橋〜百間川橋など)とも重なり、見通しのよい直線が長く続きます。
カーブの多い旭川区間に比べて百間川区間は直線的で起伏もほぼなく、向かい風・追い風を意識したペース走や、まっすぐ淡々と距離を踏むロング走に向いています。グラウンド利用者や散策する人とコースを共有するので、追い抜く際は早めに気づいてもらえるよう配慮を。広い河川敷ゆえ給水や日陰の確保は各自で考えておく区間です。
西川緑道公園――街なかを2.4kmの緑の回廊で
JR岡山駅から歩いてすぐの中心市街地には、西川用水の両岸に伸びる西川緑道公園・枝川緑道公園があります。総延長は約2.4kmで、西川緑道公園中流の約1km、上流の約0.9km、枝川緑道公園の約0.5kmからなる「緑の回廊」。約100種・3万8千本もの樹木が植わり、噴水や水上テラスが点在する、市民に親しまれた散策・ジョギングの場です。
ここはタイムを狙う場所というより、街なかの軽いつなぎジョグやウォームアップに向くコースです。途中で車道と交わるため信号待ちや歩行者との譲り合いが入り、流して走り続けるのは難しいぶん、駅前のホテルから出てすぐ走り出せる手軽さと、四季の樹木を眺める心地よさが魅力。早朝に軽く体を起こす一本として使うのがおすすめです。
岡山県総合グラウンド(ジップアリーナ周辺)――夜も走れる周回路
北区いずみ町の岡山県総合グラウンドは、ジップアリーナ岡山や陸上競技場、池やイチョウ並木を擁する広い運動公園で、その外周がランナーに人気の周回路になっています。1周はおよそ2.5km、ほぼ舗装で高低差もわずか。同じ道を繰り返すぶんラップを管理しやすく、周回数で距離をきっちり積めます。
最大の利点は夜間照明があることです。河川敷は暗くなると走りにくい一方、ここは日が落ちてからも明るく、夏場や仕事帰りの夜ランにも対応できます。園内には中央の広場を回るより短い周回(およそ1kmほど)もあり、距離やスピードに応じて外周と内周を使い分けられます。津島遺跡など史跡も同居する文化的な空間で、走りながら岡山の歴史に触れられるのも一興です。
晴れの国で一年中走るための実用メモ
岡山で気をつけたいのは、雨より暑さです。瀬戸内海式気候は冬に雪が積もりにくく走りやすい一方、夏は瀬戸内特有の蒸し暑さで猛暑日が続きます。日陰の少ない旭川・百間川の河川敷を日中に走るのは消耗が激しいので、夏は早朝か日没後に時間をずらし、こまめな給水を前提にしましょう。逆に冬は積雪で練習が止まる日がほとんどなく、年間を通して走り込めるのが晴れの国の良さです。
コース選びの目安として、距離をしっかり踏むなら旭川・百間川コース、景色とつなぎなら後楽園周回、夜やスピード練習なら照明のある岡山県総合グラウンド、駅前の軽いジョグなら西川緑道公園、と覚えておくと迷いません。いずれも公共の場でランナー以外も利用します。河川敷の500m表示や周回路のラップを味方につけつつ、歩行者や他のランナーへの気配りも忘れずに、晴れの国の走りを楽しんでください。
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