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猿島 無人島探検

猿島 無人島探検

※写真はイメージです。

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横須賀の港からフェリーでわずか10分。都市の喧騒を離れ、東京湾に浮かぶ小さな無人島・猿島は、歴史と自然と冒険が凝縮された、ほかにはない旅の舞台だ。

東京湾唯一の自然島、猿島とは

神奈川県横須賀市の沖合約1.7キロメートルに位置する猿島は、東京湾に残された唯一の自然島だ。面積は約0.055平方キロメートルと決して広くはないが、その小さな島の中に豊かな緑、歴史的な軍事遺構、そして透明度の高い海が凝縮されている。島全体が横須賀市の管理下に置かれる公園として整備されており、夏季を中心に多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっている。

かつて江戸幕府の時代には江戸湾防衛の要として注目され、幕末にはペリー提督率いるアメリカ艦隊が東京湾に侵入した際、この島の付近を通過したという歴史的記録も残る。明治時代以降は旧日本軍によって要塞島として整備され、砲台や弾薬庫、兵舎などの施設が次々と建設された。現在も残る煉瓦造りの構造物の多くはこの時代のものであり、100年以上の歳月を経た今も、島のいたるところにその痕跡を見ることができる。

蔦に覆われた要塞跡、まるで映画の世界へ

猿島を訪れた人が必ずと言っていいほど感嘆するのが、旧日本軍の遺構が織りなす独特の景観だ。島の中央部を貫くように設けられた煉瓦造りのトンネルは、長い年月をかけて蔦や草木に覆われ、まるでスタジオジブリの名作『天空の城ラピュタ』を彷彿とさせる神秘的な雰囲気を放っている。緑のカーテンが薄暗い通路を縁取り、足元には苔むした石畳が続く。光と影のコントラストが絵画的な美しさを生み出し、訪れる人々のカメラを止まらせない。

砲台跡は高台に位置しており、かつて東京湾を見張った場所から今は雄大な海の眺めを楽しむことができる。晴れた日には三浦半島や房総半島、条件が良ければ富士山のシルエットまで望むことができ、歴史の厚みと自然の壮大さが交差する絶景スポットとなっている。弾薬庫跡や兵舎の基礎など、島内の各所に点在する遺構を巡るだけで、近現代の日本が歩んだ歴史を肌で感じることができる。

島では定期的にガイドツアーが実施されており、専門のガイドが遺構の歴史的背景や建築技術について解説してくれる。明治時代のフランス式築城法に基づいて建設された煉瓦積みの技術や、当時の軍事戦略についての話は、単なる観光を歴史の学びへと変えてくれる。初めて猿島を訪れるなら、ぜひ参加したい体験だ。

季節ごとに変わる島の表情

猿島の魅力は一年を通じて変化し続ける。島への定期便が運航される春から秋にかけては、それぞれの季節に応じた楽しみ方がある。

春(4〜5月)は新緑が芽吹き、島全体が柔らかな緑に包まれる季節だ。人混みが少なく、静かな島内を歩きながら遺構と自然の調和を心ゆくまで味わうことができる。気温も穏やかで、歩き回るには最適なシーズンといえる。

夏(7〜8月)は猿島が最も賑わう季節だ。島の周囲には透明度の高い遠浅の海が広がり、シュノーケリングや海水浴を楽しむ家族連れや若者グループで活気にあふれる。島内ではバーベキューサイトが開設され、食材や器材のレンタルサービスも利用できるため、手ぶらで本格的なBBQを楽しむことも可能だ。釣り好きにとっても、猿島周辺は魚影が濃いポイントとして知られており、夏の釣果に期待できる。

秋(9〜10月)になると夏の混雑も落ち着き、紅葉こそ派手ではないものの、深まる緑と遺構の佇まいがより一層の神秘性をまとう。冬季は定期便の運航が限定的になるが、事前に確認のうえ訪れると、誰もいない静寂の無人島を独占するような贅沢な体験ができる。

アクセスと島内の過ごし方

猿島へのアクセスは、JR横須賀線または京急線の横須賀駅から徒歩約15分、もしくはバスで向かう三笠公園が起点となる。三笠公園からは猿島行きのフェリーが運航しており、乗船時間は約10分と短い。フェリーの運航スケジュールや料金は季節によって異なるため、事前に公式サイトで確認しておくことをおすすめする。

島内には舗装された遊歩道が整備されており、スニーカーがあれば無理なく歩き回ることができる。所要時間は島内をひと通り巡って1〜2時間程度。売店では軽食や飲み物を購入でき、トイレも設置されているため、ちょっとしたデイトリップとして気軽に訪れることができる。

三笠公園自体も見どころが多く、記念艦「三笠」(日露戦争時の連合艦隊旗艦)が保存・公開されている。猿島訪問とあわせて横須賀の海軍と近代史に触れるコースを組むと、より充実した一日を過ごすことができるだろう。横須賀グルメとして名高い海軍カレーを提供する飲食店も周辺に多く、旅の締めくくりに味わいたい一品だ。

都市近郊でできる本物の冒険

東京や横浜から日帰りで訪れられるにもかかわらず、猿島が与える体験は「非日常」の一言に尽きる。歴史の重みが宿る遺構、緑に飲み込まれたトンネル、眼前に広がる東京湾の絶景——これらが一つの小さな島にすべて揃っている。無人島という言葉が持つ冒険のロマンを、特別な装備も必要とせず手軽に体感できる。子どもから大人まで、一人旅でも家族連れでも、それぞれの楽しみ方で島の魅力を発見できるのが猿島の最大の強みだ。日常から少しだけ逃げ出したいとき、ぜひ横須賀の港からフェリーに乗り込んでみてほしい。

アクセス

京急線 横須賀中央駅 徒歩15分(三笠公園桟橋からフェリー10分)

営業時間

フェリー 8:30〜16:30(冬季運休あり)

編集部最終確認: 2026-04-25 (AI抽出)

滞在時間目安

90分

予算内訳

大人

¥1,500

施設の特徴

子連れ可

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