
麺堂香
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大分県別府市に店を構える豚骨ラーメン専門店「麺堂香」は、1994年の創業から30年以上にわたって地元の人々に愛され続けています。昭和から令和へと時代が変わっても変わらぬ味を守り続け、今や親子三世代が通い続ける別府のソウルフードとして、地域に深く根付いた存在です。
大分から始まった三世代ラーメン物語
麺堂香のルーツは、1994年に先代が別府で創業した「ふくやラーメン」にあります。当時の大分では、ラーメン店は男性客が中心となりがちで、女性や子どもが気軽に入りにくい雰囲気の店が少なくありませんでした。そうした時代背景の中で先代が掲げたのは、「誰もが気軽に訪れやすい、親子三世代が楽しめる店をつくりたい」という強い想いでした。
その理念のもとに開かれた店は、やがて「麺堂香」として歩みを続けることになります。創業者の想いは現在のスタッフ全員に受け継がれており、ラーメンを食べ終えたお客様から「あ〜美味しかった!今度は家族で行こう!」という言葉をいただけるよう、日々精進を重ねています。昭和・平成・令和と三つの元号をまたいで愛され続けてきた実績は、この想いが決して口先だけではなかったことを証明しています。
「ふくやラーメン」の時代から現在の「麺堂香」まで、店の形は変わっても根底に流れる精神は一本の線でつながっています。別府という温泉の町で、地元の人々の食卓に寄り添い続けてきた歴史が、この一軒の深みとなっています。
先代から受け継ぐ「魔法の豚骨スープ」
麺堂香の最大の魅力は、先代から連綿と受け継がれてきた秘伝の豚骨スープです。特注の大釜で長時間かけてじっくりと炊き上げられるスープは、一朝一夕に真似できるものではなく、代々の職人たちが地道にスープ作りと向き合い続けることで守られてきた技の結晶です。
豚骨ならではの濃厚なコクと旨みを最大限に引き出しながら、食べ終えた後もくどさが残らないバランスの良さが、「魔法の豚骨スープ」と称される所以です。どんぶりの底まで飲み干したくなるような一杯であり、初めて訪れた方でも「これは他では味わえない」と感じさせる奥深さがあります。
スープの質を守るために毎日の仕込みを丁寧に続けることを怠らない姿勢が、長年にわたってリピーターを生み出してきました。「また食べたい」と思わせるスープの力が、麺堂香という店を30年以上支え続けている根幹といえるでしょう。
看板メニューと季節限定の一杯
通年で楽しめるのは、秘伝スープをベースにした豚骨ラーメンです。伝承豚骨・創始豚骨・野菜豚骨・銅鑼鍋豚骨など、バリエーション豊かなラインナップが揃っており、初めての方から常連客まで好みに合わせた一杯を選ぶことができます。
夏になると毎年楽しみにされているのが、季節限定メニューの「ふくや冷麺」です。そば粉を使わないことで生まれるコシの強さとツルツルとした喉越しが特徴の麺に、昆布だしが染み渡った爽やかなスープが合わさった一杯です。ピリ辛キムチとの相性が抜群で、辛さはお好みに合わせて選ぶことができます。毎年5月1日頃から夏季限定で提供されており、「今年も冷麺の季節が来た」と心待ちにする常連客が多いのも、その完成度の高さゆえのことです。
高城店ではさらに期間限定の特別メニューも登場します。大人気の「とろホロ肉チャーハン」は、熱々のチャーハンにトロトロでほろほろに煮込まれた肉が加わった贅沢な一品で、ラーメンとのセットで楽しむ方が多いです。また、他店とのコラボイベントも不定期で開催されており、熊本・天草の人気店「担担麺屋930(クミオ)」との期間限定コラボはその一例です。店主・松本小楠氏が自ら厨房に立つこともあり、通常とは異なる特別な体験を求めてコラボ目当てで足を運ぶファンもいます。こうした限定イベントは公式サイトやSNSで告知されるため、こまめにチェックしておくことをおすすめします。
家族みんなが心地よく過ごせる空間
創業の理念を体現するように、麺堂香の店内は誰もが気軽に入りやすい明るく親しみやすい雰囲気に整えられています。特に多人数でも利用できるお座敷が完備されていることは、ファミリー層や大人数グループにとって大きな魅力です。子どもが多少にぎやかにしていても気兼ねなく食事できる環境が、子育て中の親御さんや祖父母世代に喜ばれています。
小さな子どもから高齢者まで、幅広い世代が一つのテーブルを囲んで楽しめる——そんな光景が日常的に見られるのが麺堂香の特徴です。「三世代で楽しめる店」というコンセプトは単なるキャッチコピーではなく、実際の店内の雰囲気や座席レイアウトにまで反映されています。普段ラーメン店に足を向けにくかった方にも、扉を開けた瞬間に「ここなら大丈夫」と感じてもらえる空気感があります。また、2023年11月17日にはグループの新業態「カオリ飯店」もオープンし、麺堂香ファンの選択肢がさらに広がっています。
別府観光と組み合わせて楽しむ
麺堂香がある別府市は、日本有数の温泉地として全国的に知られるエリアです。「地獄めぐり」として名高い血の池地獄・海地獄・鬼山地獄など個性豊かな源泉観光スポットや、明治時代から続く歴史ある共同浴場「竹瓦温泉」など、半日から一日かけて楽しめる観光資源が充実しています。
温泉と観光で一日中歩き回った後に、秘伝スープの豚骨ラーメンで身体の芯から温まる——そんな旅の締めくくりとして、麺堂香はぴったりの選択肢です。夏に訪れる場合には、汗をかいた後のふくや冷麺という組み合わせも格別です。大分の温泉と大分育ちの豚骨ラーメン、どちらも地域ならではの体験として旅の記憶に深く刻まれることでしょう。
アクセス・来店前に確認したいこと
麺堂香へのお問い合わせは電話(0977-25-9471)にて受け付けています。最新の営業時間・定休日・期間限定メニューの情報は、公式ウェブサイトおよびInstagram(@mendou_kaori)で随時更新されていますので、来店前に確認しておくと安心です。GW期間には「5/4の週は店休日なし」で営業するなど、時期によって特別な営業体制が設けられることもあります。
別府市という温泉観光地に立地しているため、観光の合間にふらりと立ち寄りやすいロケーションも魅力のひとつです。はじめてその一杯を口にすれば、なぜ30年以上もの間この店が愛され続けているのかを自然と実感できるはずです。先代から受け継がれた味と精神が今も生き続ける麺堂香で、大分の豊かな食文化の一端を体験してみてください。
アクセス
大分県大分市日吉町1-22
営業時間
11:00~22:00(定休日:月曜)
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