
臥龍山荘
GALLERY
大洲盆地を蛇行して流れる肱川。その川畔でもっとも眺望に恵まれた地が「臥龍淵」と呼ばれる景勝地で、水面が穏やかな日には岸辺の新緑や紅葉を鏡のように映し出す。大洲藩の藩主たちが代々愛でた風景の中に、数寄屋造りの傑作として知られる臥龍山荘は建っている。
木蝋商人が十年余りをかけて築いた茶の湯の聖地
臥龍山荘を創建したのは、木蝋貿易で財を成した実業家・河内寅次郎だ。茶の湯文化を後世に伝えたいという強い意志のもと、この地に山荘を築くことを決意し、十年余りの歳月と惜しまぬ費用を注ぎ込んだ。材料の選び抜かれた精選、着想の秀抜さ、そして名工たちの卓越した技術が一体となって、単なる別荘の域を超えた文化的空間が生まれた。
三棟それぞれの個性
山荘は臥龍院・知止庵・不老庵の三棟で構成されている。なかでも不老庵は岩肌から大胆に張り出した独特の構造を持ち、今にも清流肱川へ漕ぎ出す舟を連想させる。2025年秋には不老庵の茅葺屋根の修繕工事が完了し、往時の姿が蘇った。欄間や障子戸に施された職人技の細部は、日が傾くにつれ浮かび上がり、じっくりと向き合うほどに新たな発見がある。
春夏秋冬、変わり続ける山荘の表情
臥龍山荘の魅力は一年を通じて姿を変えることにある。春は苔むした庭に新緑が萌え、鳥のさえずりとともに訪れる客を迎えるおもてなしの気配が漂う。夏は川風が吹き込む開放的な空間で、先人が暑さを知恵と風流で凌いだ建築の工夫を体感できる。秋には燃えるような紅葉が水面に映え、木々の隙間から差し込む柔らかな西日が建物の細部を照らし出す。冬は雪が静寂をもたらし、白く煙る山荘の佇まいはまるで水墨画の一場面だ。
お呈茶と大洲城との共通観覧
2026年4月から10月にかけて、日曜日限定でお呈茶が提供される。数寄屋建築の空間に座り、肱川の流れを眺めながら一服する体験は、山荘の本来の目的――茶の湯文化の継承――をそのまま追体験することだ。また、観覧料は大人550円・小人220円で、近隣の大洲城と合わせた共通券(大人880円・小人330円)も用意されている。大洲城と組み合わせて回ることで、城下町としての大洲の歴史をより立体的に感じられる。
アクセス
JR大洲駅からタクシーで約10分(約5km)
営業時間
9:00~17:00(札止16:30) 年中無休
料金目安
大人¥550 小人¥220(中学生以下)/共通券(臥龍山荘・大洲城)大人¥880 小人¥330
外部予約・検索サイトで探す
下記の外部サイトで本店舗・施設の予約・在庫状況をご確認いただけます。
※ 外部サイトへのリンクには広告 (アフィリエイト) を含みます。
店舗詳細
- 価格帯
- $
- 対応言語
- 日本語 / 英語
RELATED SPOTS
関連するスポット(8件)
愛媛県今治市
今治タオル本店
世界に誇る今治タオルの直営店。上質なタオルを手に取って選べるタオルの聖地です。
愛媛県砥部町
砥部焼の窯元直売ショッピング
愛媛の伝統工芸・砥部焼の窯元を巡って直売でお買い物。白磁に藍の文様が美しい日用食器。
愛媛県大洲市
大洲
「伊予の小京都」と呼ばれる城下町
愛媛県今治市
タオル美術館
今治タオルの産地ならではのタオルをテーマにした美術館
NEARBY
周辺のスポット(7件)













