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観音崎
※写真はイメージです。

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東京湾の入口にそびえる観音崎は、三浦半島の先端から房総半島を望む首都圏屈指の絶景スポットです。日本初の洋式灯台が今も灯台守のように海を見守るこの岬には、近代化の歴史と豊かな自然が重なり合う唯一無二の魅力があります。

日本近代化の夜明けを照らした灯台

観音崎の歴史を語るうえで欠かせないのが、明治2年(1869年)に点灯した観音崎灯台です。幕末に締結された江戸条約(日米修好通商条約付属の灯台建設条約)によって建設が約束された8基の洋式灯台のひとつで、フランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーの設計のもと、日本人職人たちの手で築かれました。ヴェルニーはその後、横須賀製鉄所(現・横須賀造船所)の建設も手がけた人物で、観音崎灯台は彼が日本に残した近代化の象徴の一つといえます。

初代灯台は明治5年(1872年)の地震で損傷し、二代目も大正12年(1923年)の関東大震災で倒壊しました。現在立つ白亜の灯台は大正14年(1925年)に再建された三代目ですが、それでも100年近い歴史を刻む近代化産業遺産として国内外から注目を集めています。灯台の高さは約19メートル。内部の螺旋階段を上って展望台に立つと、眼下に広がる浦賀水道の雄大な景色が出迎えてくれます。灯台の内部は参観無料(外観のみの見学も可能)で、年間を通じて多くの来訪者が訪れます。

東京湾の"海のハイウェイ"を一望する絶景

観音崎の展望台から見渡す浦賀水道は、まさに"海のハイウェイ"と呼ぶにふさわしい光景です。東京湾は日本の海上物流の大動脈であり、横浜港・東京港・川崎港へ向かう大型コンテナ船、タンカー、フェリー、自動車運搬船などが1日中ひっきりなしに行き交います。その航路のすぐ脇に位置する観音崎では、船の巨大さと海面との近さをリアルに実感できるため、船舶ファンや鉄道ファンならぬ「船活」愛好家からも人気の聖地となっています。

晴れた日には水平線の向こうに房総半島の緑が横たわり、千葉県側の富津岬や鋸山まで見渡せることもあります。夕暮れ時には水道を染める茜色の光と行き交う船のシルエットが重なり合い、カメラを持った人々が三脚を立て夕景を狙う光景も珍しくありません。また、眼下の磯では干潮時に岩場が現れ、ウミウシや小魚、カニなどの生き物を観察できる自然の水族館が出現します。

観音崎公園と豊かな自然環境

観音崎灯台を含む一帯は「観音崎公園」として整備されており、約580ヘクタールにおよぶ広大な自然公園が広がっています。園内には照葉樹林の遊歩道が縦横に走り、鳥のさえずりを聞きながら散策できる環境が整っています。磯遊びのできる海岸、芝生の広場、バーベキューエリアなどもあり、家族連れから海好きのカップル、ひとり旅の旅行者まで幅広い層が楽しめます。

公園内には神奈川県立観音崎自然博物館もあり、東京湾の海洋生物や三浦半島の地質・自然史を学べる展示が充実しています。特に子ども向けの体験型展示が好評で、休日には親子連れが多く訪れます。また、園内の砲台跡は明治から昭和にかけて東京湾防衛のために築かれた旧日本軍の施設で、歴史の重みを感じさせるスポットとして散策コースに組み込まれています。

季節ごとに変わる観音崎の表情

観音崎は四季折々の表情を持つスポットでもあります。春(3〜4月)になると公園内の桜が咲き、灯台と桜のコントラストが美しい写真を撮ろうと多くの人が訪れます。遊歩道沿いのヤマザクラやソメイヨシノが咲き誇る時期は特に人気が高く、お花見を兼ねた散策が楽しめます。

夏(7〜8月)は磯遊びや海水浴のシーズンです。観音崎海水浴場は遠浅で波が比較的穏やかなため、小さな子どもを連れたファミリーにも安心です。岩場での磯遊びではヤドカリやウニ、イソガニなどを間近に観察でき、夏休みの自由研究にも最適です。

秋(10〜11月)は紅葉と海の青さが際立つ季節で、照葉樹林が色づく遊歩道の散策が気持ちよくなります。冬(12〜2月)は空気が澄んで視界が開けるため、灯台からの眺望がもっとも遠くまで広がります。富士山が雪をまとった白い姿を遠望できる日もあり、朝の澄んだ空気の中で灯台と富士山を一緒に収める写真を狙うカメラマンが集まります。

アクセスと周辺スポット情報

観音崎へのアクセスは、京浜急行電鉄の馬堀海岸駅または浦賀駅が最寄りです。馬堀海岸駅から京急バスで「観音崎」バス停まで約10分。浦賀駅からも同様にバスでアクセスできます。横浜駅・品川駅からは直通の特急・快特も運行されており、所要時間は横浜駅からおよそ50〜60分が目安です。車でのアクセスは横浜横須賀道路・衣笠インターチェンジから約20分で、公園内に有料駐車場が複数あります。

周辺には横須賀の見どころが凝縮されています。ヴェルニー公園(横須賀中央駅そば)では護衛艦を間近に眺めながら薔薇を楽しめ、猿島(東京湾唯一の無人島)への渡船は三笠公園から出ています。三笠公園には日露戦争の記念艦「三笠」が保存展示されており、観音崎灯台とあわせて横須賀の近代史を体感するコースとして人気です。ランチやカフェには横須賀名物の「よこすか海軍カレー」が食べられる店舗が市内に多数あり、観光のシメにぜひ立ち寄ってみてください。

アクセス

京浜急行「浦賀駅」または「馬堀海岸駅」よりバスで「観音崎」下車、徒歩約10分

営業時間

公園散策自由/灯台見学 9:00〜16:00(参観寄付金¥300)

料金目安

駐車場 1日¥920、灯台参観寄付金 大人¥300

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