観光・体験
高崎の四季を感じる観光ガイド|城下町の歴史と自然を巡る旅
群馬県南部に位置する高崎は、かつての城下町として栄えた歴史と、現代的な活気が見事に融合した街です。県内有数の観光地として知られながらも、どこか親しみやすく温かみのある雰囲気が特徴です。関東平野の北端に広がる豊かな自然、職人技が息づく伝統文化、そして地元の食材を活かしたグルメ——高崎はそのすべてを一度の旅で体験できる、奥深いまちです。今回は、四季折々の高崎の魅力と、訪れるべきスポット、地元ならではの楽しみ方をたっぷりとご紹介します。
高崎城跡公園で歴史に思いを馳せる
江戸時代、高崎藩の中心地として栄えた高崎城。かつて壮麗な天守を誇ったこの城の遺構は、現在「高崎城址公園」として整備され、市民と観光客の憩いの場となっています。石垣や堀の一部が当時の面影をそのまま残しており、歴史好きはもちろん、初めて訪れる人でも往時の城下町に思いを馳せることができます。
春になると、樹齢を重ねた数十本のソメイヨシノが一斉に花開き、公園全体が淡いピンク色に染まります。特に夜間ライトアップが行われる期間は、黄金色の照明に浮かぶ桜と石垣のコントラストが幻想的で、多くのカメラマンや花見客が訪れます。見頃は例年3月下旬から4月初旬。休日には家族連れや恋人同士でにぎわい、地元住民の春の風物詩にもなっています。
秋(10月下旬〜11月中旬)の紅葉シーズンも見逃せません。イチョウやモミジが黄や赤に色づき、落ち葉が石畳に積もる様子は、城下町の秋を存分に感じさせてくれます。入園料は無料で散策路も整備されているため、気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイント。公園内の資料館では高崎藩の歴史を学べる展示も行われており、大人から子どもまで楽しめる観光スポットです。
だるまの街・高崎で縁起物に出会う
「高崎だるま」は全国的に知られた縁起物で、国内シェアの約80%を占めるとも言われています。その起源は江戸時代末期に遡り、養蚕農家の冬の副業として作られたのが始まりとされています。現在でも市内各地の工房で、職人たちが手作業で丁寧に仕上げており、目の彫り、眉の形、ひげの曲線に至るまで、すべてに熟練の技が宿っています。
代表的な工房のひとつ「だるまのだるま屋」や「少林山達磨寺」周辺の工房では、予約制で製作工程の見学が可能。実際に職人の手元を間近で見られる貴重な体験です。お土産用の小さなだるまは500円程度から購入でき、大きさや色のバリエーションも豊富。近年は白・金・青など従来の赤以外のカラーバリエーションも増え、インテリアとしても人気を集めています。
毎年1月6〜7日に少林山達磨寺で開催される「七草大祭だるま市」は、高崎の新年を代表する行事。数万人が訪れるこの市では、境内に200以上のだるま商が並び、にぎやかな活気に包まれます。この時期に合わせて高崎を訪れれば、本物のだるま文化を全身で感じることができるでしょう。
自然が誘う癒しのスポット|榛名山と白糸の滝
高崎市域は市街地だけでなく、西部に広がる榛名山・榛名湖エリアも含んでいます。標高1,084mの榛名山は四季折々の表情を見せる名峰で、ロープウェイを利用すれば山頂近くまで気軽にアクセスできます。山頂からは関東平野が一望でき、晴れた日には遠く東京のビル群まで見渡せることも。
山麓に広がる榛名湖では、春のカヌー体験や夏のサイクリング、冬のワカサギ釣りなど、季節ごとのアクティビティが充実しています。特に冬季、湖面が全面氷結した際に行われるワカサギ釣りは、家族連れや釣り愛好家に大変人気です。
また、郊外には白糸のように流れ落ちる滝もあり、初夏から秋にかけて多くのハイカーが訪れます。遊歩道が整備されており、往復2時間ほどのコースで気軽に楽しめます。滝つぼ近くまで降りると天然のマイナスイオンを体で感じられ、心身のリフレッシュに最適です。駐車場・入場料ともに無料なのも魅力です。
高崎グルメ|地元の味を存分に堪能する
高崎は「パスタの街」としても知られており、人口あたりのパスタ専門店の多さは全国トップクラスともいわれています。地元産野菜をふんだんに使ったオリジナルソースのパスタは、一般的なイタリアンとは一味違った「高崎スタイル」として定着しており、1,000〜1,500円前後でランチを楽しめます。
また、群馬県全体にうどん文化が根付いており、高崎でも市内各地に老舗から新鋭まで多様なうどん店が軒を連ねます。コシの強い太麺が特徴の群馬うどんは、シンプルなかけうどんから具沢山の鍋焼きまで幅広く、600〜1,500円程度で味わえます。
地元の農産物直売所では、小松菜・こんにゃく・とうもろこし・ブルーベリーなど、群馬ならではの旬の野菜や果物が手ごろな価格で並びます。旅の帰りに立ち寄って季節の味を購入するのもおすすめです。さらに、近年は地元産農産物を活かしたカフェや洋菓子店も増えており、スイーツを楽しみながら一息つくのにぴったりです。
アクセスと季節ごとの訪問プラン
東京からのアクセスは抜群で、上越新幹線を利用すれば東京駅から最速約50分、高崎駅に到着します。在来線でも約2時間ほどです。市街地はコンパクトにまとまっており、駅前でレンタサイクルを借りれば(1日500〜800円程度)主要観光スポットを効率よく巡れます。
季節ごとの訪問プランの目安は次の通りです。春(3〜5月)は城跡の桜と新緑の榛名山が見どころ。初夏(6〜7月)は滝の水量が豊かで、清涼感を楽しめます。秋(9〜11月)は城跡や榛名湖周辺の紅葉と歴史散策が充実。冬(12〜2月)はだるま市と榛名湖のワカサギ釣りが定番です。
宿泊施設も多彩で、シティホテルなら6,000円前後から、榛名や伊香保温泉の旅館なら10,000〜20,000円程度で利用できます。日帰り旅行としても十分楽しめる高崎ですが、一泊してゆっくり地元の温泉と食事を満喫するのもおすすめです。
高崎は、一度の訪問では語り尽くせない魅力が詰まった街です。季節を変えて何度も訪れるたびに新たな発見があり、来るたびに街への愛着が深まるはずです。地元の人々の温かさに包まれながら、日常の喧騒から少し離れた時間を高崎で過ごしてみてください。
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