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松山のご当地スイーツ特集|甘い誘惑に負ける幸せな旅
グルメ
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松山のご当地スイーツ特集|甘い誘惑に負ける幸せな旅

松山は、知る人ぞ知るスイーツの激戦区です。愛媛県ならではの特産品を活かしたオリジナルスイーツから、全国区の人気を誇るパティスリーの逸品まで、甘い誘惑が街のあちこちに潜んでいます。道後温泉松山城の観光の合間に、道後温泉街や大街道のスイーツ店を巡れば、食の旅がさらに豊かになること間違いなしです。今回は、松山を訪れたら絶対に外せないご当地スイーツを、食べ歩きからカフェ利用、お土産選びまで徹底的にご紹介します。

松山スイーツシーンの全体像

松山のご当地スイーツが持つ最大の魅力は、愛媛の豊かな食材が菓子文化と深く結びついている点にあります。瀬戸内の温暖な気候と豊富な日照量のなか育ったかんきつ類——伊予柑、甘平、紅まどんな——は、タルトやゼリー、ジャムへと姿を変えて多くの菓子店の棚を彩ります。石鎚山系から流れる清らかな水を活かしたスイーツ、しまなみ海道周辺の島々から届く新鮮なフルーツを使ったパフェも、松山ならではの一品です。

老舗の和菓子店から若手パティシエが手がける新感覚のフランス菓子店まで、店のジャンルも実に多様です。労研饅頭たけうちのように昭和初期から地元の人々に愛され続ける名店もあれば、SNSで話題を集める映えスイーツの専門店も増えています。地元のパティシエたちが腕を競い合うイベントが毎年秋に開催され、そこから生まれた新作が定番商品へと育っていくという好循環も、松山スイーツシーンの活力の源となっています。

道後温泉街で楽しむ食べ歩きスイーツ

道後温泉街は、温泉情緒を味わいながら食べ歩きができる松山随一のエリアです。石畳の小路を歩けば、湯気と甘い香りが交互に漂い、旅気分が一気に高まります。

エリア最人気は、焼きたてのカスタードクリームパンです。外皮はパリッとした食感で、中から溢れ出るとろりとしたクリームは温度が高いうちにほおばるのがベスト。一個220円という手軽さも魅力で、行列ができる時間帯でも回転が早く、さほど待たずに手に入ります。

次に試してほしいのが、季節限定のフルーツ大福です。旬の果物がまるごと一個包まれた贅沢な構成で、紅まどんなや甘平を使った愛媛限定フレーバーは一個280円から。大粒のいちごや、とろけるような食感の白桃バージョンも季節によって登場します。

ジェラート専門店では、地元牧場から直送されるミルクを使ったプレーンフレーバーが一つ380円。シングルよりもダブル(530円)を選んで、愛媛産かんきつのソルベと組み合わせるのがおすすめの楽しみ方です。散策の途中で3〜4店をはしごしても、予算1,500円以下に収まるのが食べ歩きの魅力です。

大街道エリアのパティスリーで味わう本格スイーツ

松山の中心商店街・大街道周辺には、腕利きのパティシエが集まる本格的なスイーツ店が点在しています。ショーウィンドウに並ぶ美しいケーキを前に、どれにしようか迷う時間そのものが至福のひとときです。

フランスで修業を積んだシェフが営むパティスリーのショートケーキは、一切れ520円。愛媛県産のいちごをたっぷり使い、軽やかなクリームと薄いスポンジが幾重にも重なる構成は、見た目の美しさと食べた時の感動が一致する傑作です。季節ごとにフルーツを変えたモンブランやタルトも揃い、訪れるたびに新しい発見があります。

チョコレート専門店のボンボンショコラは、6個入り一箱1,800円。愛媛県産のゆず皮や伊予柑コンフィをフィリングに仕込んだ限定品は、事前予約がなければ入手困難な人気商品です。一粒ひとつが異なるフレーバーで構成されており、箱を開けるたびに会話が生まれる贈り物としても重宝されています。誕生日や記念日のホールケーキ予約も積極的に受け付けており、地元では「特別な日に訪れる店」として長く親しまれています。

カフェでじっくり味わうプレートスイーツ

食べ歩きの軽快さとは対照的に、カフェでゆったりと座って楽しむプレートスイーツも松山旅行の醍醐味です。特に午後の時間帯は、観光の疲れを癒しながらスイーツと向き合う贅沢なひとときになります。

道後温泉本館にほど近い古民家を改装したカフェでは、抹茶アフォガートが680円で提供されています。深みのある自家製バニラアイスに、濃度高めに点てた抹茶をたっぷりと注ぐ和洋折衷のスタイルで、溶け合う瞬間の香りが格別です。窓から見える坪庭の緑が、味わいをさらに引き立てます。

温泉街から少し外れた路地の隠れ家カフェでは、季節のフルーツパフェが980円。グラスの中に6層以上のスイーツが詰め込まれた芸術的な一品で、食べ進めるごとに味と食感が変化する設計になっています。底には旬のフルーツのコンポートが忍ばせてあり、最後まで飽きさせない工夫が随所に施されています。チーズケーキの食べ比べプレートを提供する店では、レア・ベイクド・バスクの3タイプを780円で一度に比較できるため、スイーツ好きには特に人気があります。いずれの店もドリンクとのセット注文で100円引きになることが多いため、注文時に確認しておくとお得です。

旅の記念に選ぶお土産スイーツ

松山旅行の締めくくりは、持ち帰るスイーツ選びにも心を砕きましょう。職場や友人への配り用には、個包装になっているクッキーやサブレが便利です。12枚入り一箱1,200円前後のものが多く、愛媛県限定パッケージは話のきっかけにもなります。賞味期限が2週間以上あるものを選べば、帰宅後すぐに渡せなくても安心です。

特別な人への贈り物には、老舗・労研饅頭たけうちの看板商品がおすすめです。一箱2,000円からと手頃な価格帯ながら、昔ながらの製法で丁寧に作られた饅頭は贈られた相手の記憶に残る味わいです。地元でしか手に入らない限定品であることも、喜ばれる理由のひとつになっています。

自分用のお土産として検討したいのが、冷凍で持ち帰れるチーズケーキです。一個1,500円前後で、自宅に帰ってからゆっくりと旅の余韻を楽しめます。愛媛県産かんきつのジャム(一瓶800円)も、朝食のトーストに使うたびに松山の旅を思い出せる実用的な土産として人気があります。要冷蔵の商品には店頭で保冷剤が付きますが、移動時間が長い場合は保冷バッグを持参するとより安心です。松山空港や松山駅の売店でも主要なお土産スイーツは購入できますが、品揃えと鮮度の点では各専門店本店に軍配が上がります。時間に余裕があれば、ぜひ市内の店舗で直接選んでみてください。

松山スイーツ旅を最大限に楽しむために

松山のスイーツシーンを余すところなく楽しむなら、2泊3日以上の滞在がおすすめです。1日目に道後温泉街で食べ歩き、2日目に大街道のパティスリーとカフェ巡り、最終日にお土産選びと組み合わせると無理なく回れます。週末や連休は人気店に行列ができることも多いため、開店直後の時間帯を狙うのが賢い選択です。

愛媛のかんきつを使ったスイーツは春から初夏にかけて品揃えが最も豊富になり、いちごを使ったスイーツは1月から3月が旬です。訪れる季節によって出会えるスイーツが変わるため、「松山スイーツの旅」は一度きりでは終わりません。甘いもの好きなら松山の和菓子めぐり松山のカフェ案内も合わせて訪れると、旅の楽しみがさらに広がります。甘い誘惑に素直に従って、何度でも訪れたくなる——それが松山という街の懐の深さです。そろうのグルメコラムでは松山の他のご当地グルメも紹介しています。

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Written by

田中 花

和菓子研究家

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