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札幌で味わう北海道の旬カレンダー|二条市場・場外市場・大通公園で出会う季節の味
札幌は「道内の旬が集まる」食のターミナル
札幌で味わう旬を考えるとき、まず押さえておきたいのは、札幌は産地そのものというより北海道じゅうの旬が集まってくる集積地だということです。夕張や富良野のメロン、十勝や北見の野菜、オホーツクや日本海の魚介——道内各地で採れた季節の味が、二条市場や札幌市中央卸売市場の場外市場に運び込まれ、店先に並びます。だからこそ札幌では、一つの街にいながら北海道全域の四季を皿の上で追いかけられるのです。
ここでは「春・夏・秋・冬」をただ機械的に区切るのではなく、実際に旬が動く月と、それを楽しめる札幌ならではの場所を結びつけて紹介します。なお、漁や収穫の時期はその年の気候や海況で前後するため、月はあくまで目安として読んでください。
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春(4〜6月)— 雪解けとともに始まるアスパラと貝の季節
長い冬が明ける4月から6月は、北海道の食が一斉に目を覚ます時期です。札幌近郊の畑からはグリーンアスパラが出回り始めます。ハウス物が4月中旬ごろから、露地物が5月中旬〜6月にかけて最盛期を迎え、太くて甘みの強い旬のアスパラは、塩茹でやソテーだけで主役になります。
海の幕開けを告げるのが春にしん。4月下旬のごく短い時期に獲れ、塩焼きや刺身で楽しめます。貝類もこの時期から動き出し、活ホタテは2月ごろから初冬まで長く市場に並びますが、産卵を控えて身が肥える春先のものは特に甘みが乗ります。場外市場では、襟裳産の真つぶなど春の貝が顔をそろえるのもこの季節です。
陸の山菜では、4月上旬から5月にかけて行者にんにく(アイヌねぎ)が出回ります。独特の香りを持つ北国の春の味で、ジンギスカンの薬味や醤油漬けにすると地元らしい一皿になります。
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夏(6〜8月)— ウニ、メロン、そして大通公園のとうきび
札幌の夏は、北海道グルメがもっとも華やぐ季節です。海の主役は何といってもウニ。日本海側の積丹半島などで6月から夏にかけて漁が解禁され、キタムラサキウニはおおむね6月〜9月、甘みの濃いエゾバフンウニも夏まで楽しめます。市場や寿司店では、生ウニや贅沢なウニ丼が旬を迎えます。
果物では、6月から8月にかけて夕張メロンや富良野メロンといった道産メロンが出そろいます。これらは夕張・富良野などが産地ですが、旬の時期には場外市場にも各地のメロンが集まり、札幌で食べ比べができます。同じ頃、でんすけすいかなど道産の夏果実も並びます。
そして札幌の夏を象徴するのが、大通公園のとうきび(とうもろこし)ワゴン。例年4月下旬から10月上旬まで営業し、夏になると採れたての生とうきびを使った焼き・茹でが登場します。北海道のとうもろこしは本州より旬が遅く、畑物の最盛期は8〜9月。大通公園のベンチで頬張る一本は、札幌の夏の定番風景です。夏の夜には大通公園で大規模なビアガーデンも開かれ、ジンギスカンを囲む人で賑わいます。
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秋(9〜11月)— 秋鮭・イクラと、大地の収穫
札幌の食がもっとも豊かになるのが秋です。海では秋鮭(アキアジ)の最盛期を迎えます。8月下旬から道東で漁が始まり、9〜10月に最盛期に。産卵前の親魚から採れる生イクラもこの時期だけの贅沢で、二条市場や場外市場では9月・10月になると、その場でほぐした作りたてのイクラを売る店が並びます。秋鮭を使った郷土料理石狩鍋は、まさにこのサケが獲れる時期の味。野菜と一緒に味噌仕立てで煮込む鍋は、肌寒くなる札幌の秋から冬にかけて体を温めてくれます。
秋はまた、北海道が誇る大地の恵みが出そろう季節でもあります。じゃがいもは収穫後の9〜11月ごろが食べごろで、「きたあかり」や男爵など品種ごとの味の違いを楽しめます。日本一の生産量を誇る玉ねぎ、ほくほくのかぼちゃも秋に旬を迎えます。海では脂の乗った生サンマ(8月中旬〜9月)や、根室方面の花咲ガニ(7〜9月ごろ)も出回ります。
この時期の札幌を語るうえで外せないのが、毎年9月に大通公園で開かれるさっぽろオータムフェスト。道内各地の旬の食材やご当地グルメ、道産ワイン・日本酒が一堂に会する、北海道最大級の食の祭典です。札幌が「道内の旬の集積地」であることを、もっとも体感できる場と言えるでしょう。
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冬(12〜2月)— 鍋を支えるタラと、市場で映える毛ガニ
雪に閉ざされる札幌の冬は、鍋と海の幸の季節です。冬を代表するのがマダラ。身も白子(たち)も旬を迎え、鍋物や蒸し料理で体の芯から温まります。活牡蠣も厚岸(あっけし)など道内産が秋から冬にかけて並び、濃厚な味わいが楽しめます。
年末年始の市場を華やかに彩るのが毛ガニです。毛ガニは産地によって旬が大きく異なり、オホーツク海側は春から夏、襟裳周辺は冬と、実は一年を通してどこかしらで旬を迎えています。札幌では年末の贈答需要もあって冬に存在感が増し、二条市場や場外市場の店頭には茹で上がった毛ガニが山積みになります。値段は時期と大きさ次第で幅がありますが、年末は相場が上がりやすいので、目安として早めの下調べをおすすめします。
寒さが本格化する1〜2月には、越冬キャベツのように雪の下で甘みを蓄えた野菜も出てきます。冬こそ、温かい鍋や寿司で北の海の恵みをじっくり味わいたい季節です。
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旬を味わう札幌の場所選び
季節の味を確実に楽しむなら、市場を起点にするのが近道です。二条市場は明治初期から続く札幌中心部の市場で、創成川近くのアクセスの良さから、海鮮丼や食べ歩きで気軽に旬に出会えます。一方、札幌市中央卸売市場 場外市場(桑園エリア)は約60店の飲食店・物販店が集まり、道内各地から届く魚介や野菜・果物を、市場ならではの活気の中で選べます。
旬は年によって早まったり遅れたりするもの。「今、何がおいしいか」は、市場の店主に直接たずねるのが一番です。札幌は北海道全域の四季が集まる街——その日いちばんの旬を探して市場を歩くこと自体が、この街ならではの楽しみ方になります。
旬カレンダー早見表(目安)
| 季節 | 主な海産物 | 主な農産物 |
|---|---|---|
| 春(4〜6月) | 春にしん、活ホタテ、真つぶ | グリーンアスパラ、行者にんにく |
| 夏(6〜8月) | キタムラサキウニ、エゾバフンウニ | 夕張・富良野メロン、すいか、とうきび |
| 秋(9〜11月) | 秋鮭、生イクラ、生サンマ、花咲ガニ | じゃがいも、玉ねぎ、かぼちゃ |
| 冬(12〜2月) | マダラ(白子)、活牡蠣、毛ガニ | 越冬キャベツ |
※漁・収穫時期はその年の気候や海況で前後します。表は代表的な目安としてご覧ください。
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