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札幌の地酒と肴|男山に合う北海道の絶品おつまみ
グルメ
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札幌の地酒と肴|男山に合う北海道の絶品おつまみ

北海道が誇る銘酒・男山とは

北海道旭川市に蔵を構える男山酒造は、創業1661年という長い歴史を持つ道内屈指の老舗蔵元です。清冽な北海道の軟水と厳しい寒冷地ならではの低温発酵によって生まれる男山の酒は、すっきりとした辛口でありながら深みのある旨みが特徴です。全国新酒鑑評会で金賞を幾度となく受賞しており、その品質は国内外から高く評価されています。なかでも看板銘柄「男山 本醸造」は、キリッとした辛口に米本来の甘みが溶け込み、食中酒として非常に優秀な一本です。北海道の豊かな食材と合わせることで、その旨みが幾層にも広がります。

札幌市内では、大通の居酒屋や二条市場近くの角打ち、専門の日本酒バーなど、男山を扱う店が多数点在しています。旅の夜に一杯傾けながら、北海道の食材を使ったつまみと合わせる体験は、観光とは一味違う「食の旅」の醍醐味です。

海の幸は最高のパートナー

男山との相性が抜群なのが、北海道自慢の海産物を使ったつまみです。なかでも定番中の定番が「ホタテの炙り」。噴火湾や道東沖で育ったホタテは肉厚で甘みが強く、表面をさっと炙って塩を一振りするだけで最高の一品になります。男山の辛口が、ホタテの甘みと見事な対比を生み出し、互いの旨みを引き立てます。

毛ガニや花咲ガニのほぐし身も、男山との黄金コンビです。繊維状にほぐれた蟹肉を生姜醤油でいただく際、男山の淡麗な酒質が口の中をすっきりとリセットし、次の一口への期待を高めます。二条市場や場外市場の鮮魚店では、その日水揚げされたばかりの魚介が並び、刺身盛りを持ち帰って宿でゆっくり楽しむスタイルも人気です。特に秋から冬にかけては、タラの白子(雲丹・タラコと並ぶ道産珍味)をポン酢でいただくスタイルが絶品で、男山の旨みとの相性は抜群です。

北海道ならではの肴・珍味

北海道の食卓に欠かせないのが、独自の発酵文化から生まれた珍味です。なかでも「飯寿司(いずし)」は、魚と野菜を米麹で乳酸発酵させた北海道・東北独自の郷土料理。鮭やニシン、カレイなどを使った飯寿司は、発酵の旨みが凝縮されており、日本酒との相性が際立ちます。男山の辛口が発酵の酸味と溶け合い、口の中でまろやかな余韻を生み出す感覚は一度味わったら忘れられません。

また「松前漬け」も欠かせない一品です。数の子・スルメ・昆布を甘辛く漬け込んだ松前漬けは、北海道の食卓には欠かせない常備菜ですが、日本酒のつまみとしても優秀です。数の子のプチプチした食感とコク、昆布のグルタミン酸が男山の米の旨みと共鳴し、口の中に深い余韻を残します。駅ビルやデパ地下の北海道物産コーナーで購入でき、価格は100g・500円〜800円が目安です。

ジンギスカン(マトン・ラム肉の焼肉)も、北海道の定番おつまみとして男山との相性が見直されています。動物性脂肪の強さを男山の辛口がスッと洗い流し、次の一口を誘う。旭川の老舗ジンギスカン店の直販タレ付きパックは、自宅や宿での一人ジンギスカンにも重宝します。

意外な名コンビ、乳製品との組み合わせ

北海道を代表する食材と言えば乳製品も忘れてはなりません。「チーズと日本酒は合わない」と思い込んでいる方も多いですが、男山の淡麗辛口はチーズとの意外な相性の良さを発揮します。特に道産のカマンベールチーズやウォッシュタイプのハードチーズは、白ワインのみならず辛口の純米酒とも好相性です。

富良野・十勝・函館など各地で製造されるチーズは、風味や熟成度に個性があり、食べ比べ自体が一つのアトラクションです。札幌市内の北海道物産店では、道内各地のチーズが一堂に揃い、試食しながら選ぶことができます。男山の一合枡にチーズを一切れ、というシンプルな組み合わせが、旅先での上質なひとときを演出してくれます。

札幌で男山を楽しめるスポット

札幌市内には日本酒専門の居酒屋や角打ちが充実しており、男山をはじめとした道内蔵元の酒を気軽に飲み比べられる環境が整っています。すすきのエリアには一合450円〜700円で北海道地酒が飲める立ち飲み居酒屋が複数あり、地元のサラリーマンや観光客が混じって盛り上がる独特の雰囲気が魅力です。

二条市場の一角にある酒屋では、朝9時から角打ちとして開放されており、朝の静かな時間に一杯傾ける粋な体験ができます。地元客との何気ない会話が、旅の思わぬ収穫をもたらすこともあります。また大通公園近くには、北海道各蔵元の日本酒を一覧で扱う専門店があり、テイスティングしながら好みの一本を選ぶことができます。旅のお土産に男山の純米大吟醸(720ml・2,200円〜3,500円)を選ぶと、家に帰ってからも北海道の旅を追体験できるでしょう。

地酒とともに味わう北海道の食文化

男山に代表される北海道の地酒は、この土地が育んだ食材と深く結びついています。寒冷な気候が生み出す甘みの強い野菜、冷たい海が育む旨みの濃い海産物、そして広大な大地で育まれた乳製品や畜産物。これらすべてが、清冽な水と寒い冬から生まれた辛口の地酒とともに食卓に並ぶとき、北海道という土地の豊かさが舌の上でひとつになる感覚を覚えます。

観光地を巡る旅ももちろん素晴らしいですが、一夜どこかの居酒屋や角打ちに腰を据え、地元の人たちと肩を並べて男山を一杯傾けながら北海道の肴を楽しむ時間は、どんな観光よりも鮮明な記憶として残ります。札幌を訪れた際には、ぜひグルメの深みに潜り込む「地酒と肴の旅」を体験してみてください。

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Written by

鈴木 一郎

グルメジャーナリスト

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