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函館の地域おこし最前線|北海道を元気にする挑戦者たち
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函館の地域おこし最前線|北海道を元気にする挑戦者たち

人口減少や高齢化に直面しながらも、函館では多彩な地域おこしが花開いています。江戸末期に日本初の国際貿易港として開港し、和洋折衷の文化が根付いたという歴史を活かしつつ、新たな価値を創造する挑戦が続いています。移住者やUターン者、地元の若者が中心となり、函館の未来を切り拓くプロジェクトが次々と生まれています。

異国情緒あふれる港町で、海の幸が日常にある函館の魅力を再発見し外に発信する「内から湧き上がる」地域おこしの姿は、全国の地方都市のモデルケースとなりつつあります。函館港まつりを核とした観光振興や、函館ガラスのブランド再構築など、地域資源を活かした取り組みが着実に成果を上げています。「地域おこし」は特別な人だけのものではなく、一人ひとりの小さなアクションの積み重ねが街を変える力になるのです。

地域おこし協力隊の活躍

北海道では毎年10〜30名の協力隊員が各地に着任しています。任期は最長3年で月額報酬16万6千〜22万5千円、住居は自治体提供が多く、実質的な生活コストを抑えながら地域貢献できる仕組みです。観光コンテンツの企画・農産物のブランディング・空き家の利活用など、ミッションは多岐にわたります。

函館周辺の自治体でも協力隊員が地場産業の担い手となっており、任期後も約65%が定住し地域の中核人材として活躍しています。協力隊OBが起業したゲストハウスやカフェは地域の交流拠点として機能し、新たな移住者を呼び込む好循環が生まれています。応募は総務省のWebサイトや各自治体の募集ページから可能で、オンライン説明会も定期的に開催されています。「まず話を聞いてみる」だけでもハードルは低く、函館での新生活を考えるきっかけになるでしょう。

空き店舗活用と特産品開発

ベイエリアや元町では、空き店舗を活用した新ビジネスが次々と誕生しています。リノベーションカフェ・シェアキッチン・ギャラリーなど、若い起業家が古い建物に新たな命を吹き込んでいます。改装費補助金(上限50万〜200万円)を活用すれば初期投資を大幅に抑えた創業が可能で、「やってみたいけど資金が心配」という方にとって大きな追い風となっています。

かつて閑散としていた倉庫街がクリエイティブ拠点に生まれ変わり、年間5万人以上が訪れるスポットに成長した事例もあります。EC販売によるD2Cモデルも成果を上げており、北海道産食材のサブスクリプションサービスは月額3,000〜5,000円で会員数5,000人を突破した例もあります。ふるさと納税の返礼品としての地域産品の認知度も向上しており、リピーター獲得からファンコミュニティの形成へとつながっています。「本物の味・本物の体験」を求める消費者のニーズが、函館の特産品に新たな光を当てています。

観光振興と関係人口の創出

函館山や五稜郭タワーといった定番観光資源に加え、体験型コンテンツの開発が急速に進んでいます。函館ガラスの制作体験、海鮮丼・いかそうめんの食べ歩きツアー、津軽海峡と函館山を活かしたアドベンチャーツーリズムなど、「コト消費」への対応が加速しています。

アドベンチャーツーリズムの世界大会を契機にアウトドア体験の商品化も進み、ラフティングカヤック・バックカントリースキーが外国人観光客に大人気です。インバウンド回復で外国人宿泊者数はコロナ前の水準を超える勢いを見せており、多言語対応のWebサイトやSNS発信の強化が追い風となっています。ゲストハウスのオーナーには元協力隊員が多く、移住×起業×観光の好循環が函館の関係人口を着実に増やしています。一度訪れた旅行者が「また来たい」「いつか住みたい」と感じるような体験価値の磨き込みこそ、持続可能な地域おこしの核心です。

デジタルと地域をつなぐ新しい波

近年、函館ではデジタル技術を活用した地域おこしにも注目が集まっています。地元企業や行政が連携し、空き物件情報をまとめたポータルサイトや移住者向けのオンライン相談窓口を整備する動きが進んでいます。また、地域の農家や漁師が直接消費者に情報を届けるSNS活用も活発化しており、「顔の見える生産者」としてブランド価値を高める事例が増えています。

クラウドファンディングを通じた地域プロジェクトへの支援も広まっており、全国のファンが函館の取り組みを資金面で応援する仕組みが定着しつつあります。デジタルネイティブ世代の若者が地元に戻り、IT×農業・IT×漁業といった組み合わせで新しいビジネスモデルを模索する動きも出始めており、函館の産業構造に変化の兆しが見え始めています。テクノロジーは地方の課題を解決するツールであると同時に、若い才能が函館に根を下ろす理由にもなっています。

あなたにもできる地域おこし

函館の地域おこしは、特別なスキルや大きな資本がなくても参加できます。函館港まつりのボランティアや月1回の清掃活動から始め、マルシェへの出店(出店料2,000〜5,000円)で得意分野を地域に還元するのも良いでしょう。SNSで函館の魅力を発信するだけでも、立派な地域貢献になります。

ゲストハウスのヘルパー(宿泊・食事付き・無報酬)として短期間の地域体験をするのもおすすめです。観光ガイドボランティアは年間研修を受ければ認定を得られ、訪問者と地域の橋渡し役として活躍できます。クラウドファンディングで1,000円から地域プロジェクトを支援すれば、遠く離れた場所からでも函館とのつながりが生まれます。

「住む人が誇れる街」を一緒につくる喜びは、函館での暮らしに深い意味を与えてくれます。小さな一歩が積み重なり、いつか街全体を動かす大きな波になるのです。

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Written by

藤田 ゆかり

子育て移住アドバイザー

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