グルメ
京都の朝市・市場ガイド|早起きして味わう地元の食文化
京都で市場の雰囲気を味わうなら、「京の台所」と呼ばれる錦市場と、日本で最初の中央卸売市場として開設された京都市中央卸売市場第一市場の二つが手がかりになります。錦市場は観光客にもなじみの深い商店街で、中央市場では2023年に誰でも自由に見られる見学エリアが設けられました。この記事では、二つの市場の成り立ちと楽しみ方を、京都市の公式観光サイトや市場の公式サイトの情報をもとにまとめます。営業時間や休業日は変わることがあるため、出かける前に最新情報を確認してください。
「京の台所」錦市場
錦市場は、京都の中心部、錦小路通にある商店街です。京都市の公式観光サイト「京都観光Navi」によると、天正年間(約400年前)に開設されたといわれ、江戸時代には魚問屋「錦之店」として栄えました。現在は錦小路通の寺町から高倉まで、東西約400メートルに130軒余りの店が並び、鮮魚をはじめ生鮮食品や加工食品、京料理の食材などがそろう「京の台所」として親しまれています(京都観光Navi:京都錦市場商店街)。
- 所在地:京都市中京区 錦小路通寺町〜高倉間
- アクセス:阪急京都線「烏丸」駅から徒歩約5分、市バス「四条河原町」または「四条高倉」から徒歩約5分
料亭や旅館などの業務用の仕入れ先としても使われており、京都市内はもとより遠方の客にも親しまれています。
錦市場を歩くときのポイント
錦市場は、早朝から開く「朝市」ではなく、日中に営業する商店街です。開店時間や定休日は店ごとに異なるため、目当ての店がある場合は事前に確認しておきましょう。
- 比較的すいている時間帯に行く:観光客が増える時間帯は通りが混み合います。ゆっくり見て回りたいなら、開店して間もない時間帯がおすすめです
- 食べ歩きのマナーを守る:通りは幅が狭く、多くの人が行き交います。購入した食べ物は店の前など決められた場所で食べ、歩きながら食べるのは控えましょう
- 京の食材に注目する:京漬物、湯葉、麩、だし巻き、川魚、京野菜など、京料理を支える食材が並びます
- 持ち帰りを考えて選ぶ:漬物や乾物は日持ちするものが多く、お土産に向いています
日本初の中央卸売市場「京都市中央市場」
京都市中央卸売市場第一市場は、下京区にある市場です。公式サイトによると、1923年(大正12年)に公布された中央卸売市場法に基づき、1927年(昭和2年)に日本初の中央卸売市場として開設されました。鉄道の引き込み線を備えたプラットフォーム型の市場として、その後各地で建設された中央卸売市場のモデルになったとされています(京都市中央市場について)。
市場は業者向けの施設ですが、2023年4月に水産棟の見学エリアがオープンし、誰でも自由に見学できるようになりました(京都市中央市場)。見学エリアの休開所日は公式サイトで案内されています。なお、以前開かれていた一般向けの催し「食彩市」は、公式サイトで休止中と案内されています。
市場で知る京都の食文化
京都の食文化は、海から離れた内陸の都で育まれてきました。鯖寿司や身欠きにしんなど、塩や干物で保存性を高めた海の幸を上手に使った料理が多いのはそのためだと言われます。錦市場に並ぶ干物や漬物、乾物の数々を眺めると、保存の知恵と、それを料理に生かす京都の食文化が見えてきます。
京野菜も京都の市場を彩る主役です。九条ねぎや賀茂なす、聖護院かぶ、万願寺とうがらしなど、京都の風土で受け継がれてきた野菜は、季節ごとに店先の表情を変えます。
季節ごとの錦市場
錦市場の店先は、季節の行事とともに移り変わります。春には筍や山菜、夏には鱧、秋には松茸や栗、冬には京野菜の漬物や正月用の食材が並びます。年の瀬には、おせち料理の材料を買い求める人で通りが特ににぎわうことで知られており、この時期は混雑を覚悟して出かける必要があります。
季節の食材は、店の人に食べ方や旬の見分け方を聞きながら選ぶのがおすすめです。京料理の食材を扱う店では、家庭でも作りやすい料理の仕方を教えてもらえることもあります。
京都の朝の過ごし方
京都の中心部に泊まるなら、午前中の比較的すいている時間に錦市場を歩き、京の食材を見て回る過ごし方がおすすめです。錦市場の東の端は寺町通と新京極に接しており、そのまま四条河原町周辺の散策にもつなげられます。市場の仕組みや流通に興味がある方は、中央市場の見学エリアをのぞいてみると、錦市場とはまた違う京都の台所の姿にふれられます。
この記事のエリアでグルメを探す
RELATED COLUMNS
関連するコラム









