メインコンテンツへスキップ
SOROU.JP日本全国情報ポータルサイト
広島で陶芸体験|土と向き合い世界にひとつの器を作る
観光・体験
7分で読める

広島で陶芸体験|土と向き合い世界にひとつの器を作る

土のぬくもりを感じながら、ゆっくりと形を整えていく陶芸体験は、広島で人気急上昇中のアクティビティです。広島県熊野筆をはじめとする伝統工芸が根付いた土地であり、焼き物の文化とも深い縁があります。毛利氏の城下町から軍都へ、そして被爆からの復興を経て平和都市として歩んできた広島の歴史の中で、陶芸の技術も脈々と受け継がれてきました。八丁堀や流川周辺の陶芸工房では、プロの陶芸家の指導のもと、初心者でも本格的な作品づくりに挑戦できます。土に触れ、集中して形を作る時間は、日常のストレスを忘れさせてくれる心のデトックス効果もあると言われています。完成した器で日々の食事を楽しめば、広島旅行の思い出が何度でも蘇ります。

電動ろくろ体験でプロ気分を味わう

陶芸体験の花形といえば、電動ろくろを使った作品づくりです。回転するろくろの上で粘土を成形する技法は、テレビや映画でもお馴染みの光景ですが、実際に体験すると想像以上の難しさと楽しさがあります。広島の陶芸工房では、1回の体験(約90分)で湯呑みやお茶碗など2〜3点を制作でき、料金は4,000円〜6,500円(粘土代・焼成代込み)が一般的な相場です。

ろくろの操作で特に難しいのは「土殺し」と呼ばれる粘土の中心を整える工程です。土がぶれたままでは器の厚みが均一にならないため、まずここで時間をかけることが仕上がりの美しさを左右します。地元の陶芸家が丁寧に指導してくれるため、初心者でもろくろの感覚を早期につかめます。インストラクターが手を添えてサポートしてくれるので、初めてでも形の整った作品が完成するのが嬉しいポイントです。体験後には「もう少し薄く引けたらよかった」「次はもっと高さを出したい」と次回への意欲が自然と湧いてくることでしょう。

手びねりで自由な形の器を作る

電動ろくろが不安な方や、より自由な造形を楽しみたい方には、手びねりコースがおすすめです。粘土をひも状に伸ばして積み上げる「紐づくり」や、板状にした粘土を組み立てる「たたら成形」など、手の感覚だけで器を作り上げる技法を体験できます。料金は3,500円〜5,500円で、所要時間は約1時間30分〜2時間です。

手びねりの魅力は、完全に自分のペースで作業できる点にあります。紐づくりでは粘土を親指ほどの太さに均一に伸ばす練習から始め、底面を作り、側面を少しずつ積み上げていきます。途中で形が崩れてもやり直しがきくため、じっくり向き合いたい方に向いています。備前焼砥部焼の伝統技法を取り入れた、地域ならではの手びねり体験も人気です。子ども(5歳以上)も参加可能で、親子での作陶は夏休みや連休の思い出づくりに最適。動物や花の形の小物入れなど、器以外の作品に挑戦できる工房もあります。

絵付け体験で彩りを添える

成形した器に絵や模様を描く「絵付け体験」は、陶芸体験の中でも最も手軽に楽しめるプログラムです。あらかじめ成形・素焼きされた器に、呉須(藍色の顔料)や上絵の具で自由に絵付けを施します。料金は2,000円〜3,500円、所要時間は約45分〜1時間です。

呉須を使った染付は、焼成前は灰色っぽく見えますが、本焼きを経ることで鮮やかな藍色に発色するという変化が大きな魅力です。広島で古くから親しまれてきた熊野筆の技法を取り入れた絵付けパターンを学べる工房もあり、地域の伝統と陶芸を同時に体験できる貴重な機会となります。お皿やマグカップなど選べる器の種類も豊富で、家族や友人へのプレゼント用に複数制作する方も少なくありません。小学生以下のお子さんでも楽しく参加できるため、ファミリー層に特に支持されています。

焼き上がりまでの流れと受け取り方法

陶芸体験で作った作品は、その場では持ち帰れません。成形後に乾燥(約1〜2週間)→素焼き(約800度)→釉薬がけ→本焼き(約1,200〜1,300度)という工程を経て完成します。作陶から手元に届くまでは約1か月〜2か月かかるのが一般的です。

釉薬は工房によって5〜10種類ほどが用意されています。透明釉をかければ土の質感がそのまま残り、飴釉(あめぐすり)は温かみのある茶褐色に、青磁釉は澄んだ青緑色に仕上がるなど、同じ形の器でも釉薬の選択次第でまったく異なる表情になるのが陶芸の醍醐味です。体験時にインストラクターへ好みの雰囲気を相談すると、適した釉薬を提案してもらえます。

受け取り方法は、工房への引き取りまたは郵送(送料別途800円〜1,500円)から選べます。焼成中にまれに割れてしまうこともありますが、無料で再制作の機会を設けている工房もあるため、事前に確認しておくと安心です。

広島の陶芸体験を最大限に楽しむコツ

陶芸体験に参加する際のポイントをまとめます。服装は汚れても構わないカジュアルな格好で、袖口が汚れやすいため半袖か腕まくりできるものがベストです。エプロンは多くの工房で貸し出しがあります。ジェルネイルをしている方は粘土が入り込む可能性があるため注意が必要です。

夏場は粘土が乾きやすく、時間をかけすぎると成形しにくくなります。テンポよく作業するのがきれいに仕上げるコツです。逆に冬場は粘土がやや硬くなるため、最初に手で温めながらほぐしておくとスムーズに成形できます。

予約は各工房のWebサイトまたは電話で受け付けており、人気の週末は2週間前までの予約がおすすめです。広島市内の工房なら原爆ドームや平和記念公園の観光とも組み合わせやすく、広島の文化と歴史を深く味わえる充実した一日を組み立てられます。廿日市市や安芸郡方面に足を延ばせば、宮島観光と陶芸体験を一度に楽しめるコースも充実しています。土と向き合うひとときは、慌ただしい日常からの解放感を与えてくれるはずです。

シェアする

Written by

渡辺 リカ

ワークスタイルエディター

この記事のエリアで観光・体験を探す

日本刀×日本文化体験

観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。