観光・体験
函館の温泉ガイド|湯の川温泉と日帰り湯の楽しみ方
函館で旅の疲れを癒すなら、湯の川温泉を筆頭とする温泉めぐりは外せません。津軽海峡と函館山に抱かれたこの温泉地は、湯の温もりと絶景を同時に楽しめる贅沢なスポットとして、道南きっての人気を誇ります。江戸末期に日本初の国際貿易港として開港し、和洋折衷の文化が根付いたこの地域の温泉文化は奥深く、泉質も多彩で美肌の湯や療養泉として高い評価を受けてきました。北海道の中では比較的温暖な気候に恵まれ、夏の平均気温は22度前後。冬の雪見風呂から夏の涼風に吹かれる露天風呂まで、四季それぞれに異なる情趣を楽しめるのが函館温泉の大きな魅力です。本記事では函館周辺のおすすめ温泉を、泉質・効能・利用方法まで詳しくご紹介します。
湯の川温泉の歴史と泉質を深掘り
湯の川温泉の歴史は古く、慶長年間(1596〜1615年)に湧出が記録されているとも言われます。江戸時代には松前藩の藩主も訪れたと伝わる由緒ある温泉地で、明治以降は函館の近郊温泉として多くの湯治客を受け入れてきました。現在も湯の川温泉街には大小合わせて30軒以上の旅館・ホテルが立ち並び、道南随一の温泉地として賑わっています。
泉質の主体はナトリウム塩化物泉で、塩分を多く含む「塩の湯」は体の芯まで温まり、湯冷めしにくいのが特徴です。源泉温度はおおむね40〜65度程度で、加水・加温なしのかけ流しを提供する施設が複数あり、温泉本来のパワーをダイレクトに感じられます。pH値は中性〜弱アルカリ性が多く、肌当たりがなめらかで刺激が少ないため、敏感肌の方にも好評です。
日帰り温泉の選び方と人気施設
湯の川温泉では宿泊客でなくても日帰り入浴を受け付けている施設が多く、観光の合間に気軽に立ち寄れます。日帰り入浴の相場は600円〜1,500円程度で、タオルセットのレンタル(200〜300円)を利用すれば手ぶらで訪問できます。
人気施設の多くは内湯・露天風呂・サウナ・水風呂を完備しており、1〜2時間かけてゆっくり過ごすのがおすすめです。露天風呂から函館山の稜線や津軽海峡を望める施設では、季節ごとに異なる絶景が楽しめます。特に冬は雪が積もった岩組みと湯気のコントラストが幻想的で、この景色を目当てに訪れるリピーターも少なくありません。
営業時間は施設により異なりますが、多くが朝6〜7時から夜21〜23時まで営業。早朝入浴を設けている施設もあり、観光出発前にひとっ風呂浴びるという使い方も人気があります。混雑を避けたい場合は平日の午前中か夕方前が狙い目です。
温泉旅館に泊まる贅沢な一泊
湯の川温泉の醍醐味を最大限に味わうなら、ぜひ一泊を検討してください。老舗旅館では夕食・朝食付きの会席料理と、何度でも浸かれる温泉が一体となった滞在が楽しめます。夕食には函館直送のイカ刺し・ウニ・毛ガニといった海の幸が並ぶ海鮮会席が定番で、地元蔵元の日本酒との相性は格別です。
時間帯で男女の浴場が入れ替わる施設なら、異なる造りの浴場をどちらも体験できるのも宿泊ならではの楽しみです。早朝の貸し切り状態に近い露天風呂で、朝の澄んだ空気とともに湯に浸かる時間は、旅の記憶に深く刻まれるものになるでしょう。一泊二食付きの料金は平均15,000〜30,000円程度ですが、平日割引やオンライン予約限定プランを利用するとコストを抑えられます。
正しい入浴法で効能を最大化する
せっかくの温泉を存分に活かすには、入浴法にも気を配りたいところです。湯の川温泉の泉質に含まれる塩化物は保温効果が高いとされ、神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・疲労回復などが適応症とされています。
入浴前にはまずかけ湯を忘れずに。急激な温度変化を避けるために、まず半身浴(みぞおちから下)を3〜5分続け、体を慣らしてから全身浴に移ると心臓への負担が軽減されます。1回の入浴時間は10〜15分が目安で、長湯は湯あたり(めまい・吐き気)の原因になるため注意が必要です。浴槽から出たら水分を十分に補給し、浴衣を着て横になるなど30分程度の休憩を取ることで温泉の効果がより長続きします。高血圧や心疾患のある方は、高温浴や長時間入浴を避け、主治医に相談の上で利用するようにしてください。
アクセスと温泉めぐりのモデルプラン
函館へのアクセスは、北海道新幹線を利用する場合は新函館北斗駅で下車し、在来線に乗り換えて函館駅まで約20分。函館空港からは車で約20分の距離です。湯の川温泉は函館駅から路面電車(函館市電)の湯の川線で終点・湯の川電停まで約30分で到着します。温泉街のホテルや旅館は電停から徒歩5分圏内に集中しており、レンタカーがなくても回れるのが便利です。
温泉めぐりのモデルプランとしては、午前中に函館山の展望台や元町の西洋館群を観光し、ランチにベイエリアでイカ刺しや塩ラーメンを堪能した後、午後から湯の川温泉でゆっくり入浴するコースがおすすめです。温泉街の路地には無料で利用できる足湯スポットも複数あり、散策の途中で気軽に立ち寄れます。
複数の施設をお得にめぐるなら「湯の川温泉手形」が便利です。参加施設の中から3軒を選んで入浴できる仕組みで、各施設のフロントや観光案内所で購入できます。お土産には温泉まんじゅうや湯の川温泉の入浴剤が喜ばれ、自宅でも函館の湯の気分が味わえると人気を集めています。旅の計画を立てる際は、ぜひ温泉めぐりをメインイベントのひとつに据えてみてください。
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