フィットネス
弥山トレッキングガイド|広島発の広島県登山
弥山トレッキングの基本情報
世界遺産・宮島(厳島)に位置する弥山(みせん)は、標高535メートルの霊峰で、広島県を代表するトレッキングスポットです。瀬戸内海の多島美を一望できる山頂からの絶景は、登山の達成感と相まって忘れがたい体験となるでしょう。広島市内からのアクセスも良好で、JR広島駅から山陽本線またはJR宮島口駅行きのバスを利用し、宮島口からフェリーで約10分。フェリーは宮島松大汽船とJR西日本宮島フェリーの2社が運航しており、料金は片道200円前後です。
宮島島内に上陸したら、そこからトレッキングのスタート。鹿が人懐っこく出迎えてくれる参道を抜け、世界遺産・厳島神社を横目に進むと、いよいよ登山口が近づいてきます。標高535メートルとそれほど高くはないものの、適度なアップダウンと岩場があり、体力の消耗と達成感のバランスが絶妙。広島発の日帰りフィットネス登山として、老若男女を問わず人気を集めています。
3つのトレッキングルートを徹底比較
弥山へのアクセスルートは大きく3つあります。それぞれ特徴が異なるため、体力や目的に合わせて選びましょう。
紅葉谷コース(初級〜中級・所要約90分) 最もポピュラーなルートで、その名の通り秋は紅葉が美しいコースです。整備された遊歩道が続き、渓流沿いを歩くため夏でも比較的涼しく快適。途中に休憩スペースもあり、初めてのトレッキングにも適しています。標高差は約430メートル、歩行距離は片道約2.5キロ。
大聖院コース(中級・所要約100〜120分) 石畳の参道から始まり、弘法大師ゆかりの大聖院を経由するルートです。信仰と自然を同時に感じられる歴史的なコースで、岩場や急登が随所にあるため、適度な運動強度が期待できます。下山ルートとして利用するのもおすすめ。
多宝塔コース(上級・所要約120〜150分) 三ルートの中で最も距離が長く、体力を要する上級者向けコース。眺望が開ける場所が多く、中腹から望む瀬戸内の風景は他ルートにはない魅力があります。急傾斜が続くため、登山靴と十分な水分の携行が必須です。
なお、体力や時間に余裕がない場合は、紅葉谷コース途中からロープウェイ(往復2,000円程度)を利用することもできます。獅子岩展望台(標高約430メートル)からは山頂まで徒歩約30分と、手軽に絶景を楽しめるルートです。
消費カロリーと運動強度
弥山トレッキングは、ジムのランニングマシンや筋トレとは一線を画す全身運動です。不整地を歩くことでインナーマッスルが自然に鍛えられ、岩場では体幹・バランス能力も向上します。
体重60キロの成人が紅葉谷コースを往復した場合、消費カロリーの目安は約500〜700キロカロリー。上級の多宝塔コースを往復すれば、800〜1,000キロカロリー近い消費も見込めます。運動強度はMETs値で4〜6程度(中〜やや高強度)に相当し、有酸素運動能力の向上、下半身筋力の強化、精神的なストレス解消に効果的です。
急登の続く区間では心拍数が140〜160bpmに達することもあり、インターバルトレーニングに近い負荷がかかります。山頂付近の岩場を通過する際は、両手も使う四肢運動となるため上半身にもしっかり刺激が入ります。
装備と持ち物チェックリスト
フィットネス目的であっても、山は山。最低限の装備は整えましょう。
- 靴:舗装路では運動靴でも可ですが、岩場・急登のある中〜上級コースはトレッキングシューズ推奨
- 服装:速乾性の機能性ウェア。夏でも山頂は風が強く気温が下がるため、薄手のウインドブレーカーを携行
- 水分:最低1リットル以上。宮島島内の自動販売機は少ないため、フェリー乗り場で購入しておく
- 行動食:カロリーメイト・ナッツ・チョコレートなど。山頂付近に休憩スポットあり
- 雨具:瀬戸内式気候で晴天が多いものの、山の天気は変わりやすい。折りたたみ傘またはレインウェア持参を
- 熊鈴・笛:宮島は野生動物(主に鹿)との遭遇が多いため不要ですが、万が一のための笛は有効
山頂の見どころと霊場体験
標高535メートルの弥山山頂は、360度のパノラマが広がります。眼下には大鳥居を擁する厳島神社、瀬戸内海に浮かぶ無数の島々、そして天気の良い日には四国の山並みまで見渡せます。この絶景のために汗をかいて登る価値は十分にあります。
山頂付近には弘法大師が修行したと伝わる「消えずの火」で有名な弥山本堂(霊火堂)があります。1,200年以上燃え続けているとされるこの霊火は、広島平和記念公園の「平和の灯」の火の元とも伝えられており、歴史と自然が交差する神聖な場所です。トレッキング後の静かな時間を霊場で過ごすことで、フィットネスの効果だけでなく、精神的なリフレッシュも得られるでしょう。
下山後のリカバリーと食事
下山後は宮島島内の食事処で栄養補給を。牡蠣料理の名産地・宮島では、焼き牡蠣(1個200〜300円)や牡蠣フライ定食(1,200〜1,500円)が高タンパク・高亜鉛の優秀なリカバリーフードです。亜鉛は筋肉の修復と免疫機能の向上に寄与するため、運動後の食事として理想的です。
穴子飯(1,500〜2,000円)も宮島名物で、DHA・EPAが豊富な魚介類は炎症を抑える効果が期待できます。宮島口側に戻れば、宮浜温泉(日帰り800〜1,500円)での入浴もおすすめ。トレッキング後の疲労した筋肉を温泉でほぐし、交代浴(温水と水の交互浴)で血行を促進すれば、翌日の筋肉痛を大幅に軽減できます。帰路は宮島口からJRで広島駅まで約30分。日帰りフィットネス旅として完成度の高いプランが組めます。
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